フロスト (ミュージシャン)

フロスト (Frost、本名:シェティル=ヴィダル・ハラルドスタ (Kjetil-Vidar Haraldstad)、1973年6月28日 - )は、ノルウェーヘヴィメタルミュージシャン (ドラマー)。ブラックメタルの分野で活動している。

フロスト
Frost
2009年、サテリコンのライブにて
基本情報
出生名 シェティル=ヴィダル・ハラルドスタ
Kjetil-Vidar Haraldstad
生誕 (1973-06-28) 1973年6月28日(51歳)
出身地  ノルウェー
オップラン県 Øyer
ジャンル ブラックメタル
職業 ドラマー
作曲家
担当楽器 ドラムセット
活動期間 1993年 -
共同作業者 サテリコン
1349
キープ・オヴ・カレシン
ゴルゴロス
Zyklon-B
Ov Hell

略歴・人物

編集

リレハンメルの北、約20kmに位置する町、Øyerの出身。サテリコン1349のドラマーとして著名。また、過去には、キープ・オヴ・カレシンゴルゴロス[1]Zyklon-Bにも参加していた。

フロストが最初に加入したのは、サテリコンである。1993年デモテープ『The Forest Is My Throne』にセッション参加し、そレから少しして正式加入に至った[2]。フロストは、現在、オスロ大学数学を学んでいる。

フロストは様々なバンドで活動しており、バンドごとに異なるドラミング・スタイルを使用している。例えば、1349や初期サテリコンでは、頻繁にブラストビートを使用している。しかし、近年のサテリコンや1349の4thアルバム『Revelations of the Black Flame』では、よりシンプルでミドルテンポのドラミングスタイルを使用している。しかしながら、1349においては、その後5thアルバム『Demonoir』より、ブラストビートを多用するスタイルに回帰している。フロストは一般的にブラックメタル・シーンにおいて最も上手く、最も速いドラマーの一人と見なされている。ちなみに、サテリコンの全アルバムのクレジットタイトルにおいて、フロストの担当は"バッテリー" (battery)と書かれている。

フロストはアメリカ合衆国就労ビザを取得しようとした際、アメリカ合衆国国土安全保障省によって入国を拒否されている。これは、1990年代初頭にバーで起こした乱闘で、5カ月の有期刑を宣告されたためであった。このため、2008年以前の1349のアメリカツアーにおいて、ドラマーはトニー・ラウリーノ英語版がセッションで参加した。同様に、サテリコンの北アメリカツアーにおいてもジョーイ・ジョーディソン英語版タリムがセッションとして参加していた。その後、フロストはアメリカ合衆国で演奏することができるようになった[3]

ディスコグラフィ

編集
タイトル バンド
1993 Dark Medieval Times サテリコン
1994 The Shadowthrone サテリコン
1995 Blood Must be Shed Zyklon-B
1996 ネメシス・ディヴィーナ
Nemesis Divina
サテリコン
1996 アンチクライスト
Antichrist
ゴルゴロス
1998 Destroyer (one song only) ゴルゴロス
1999 レベル・エクストラヴァガンザ
Rebel Extravaganza
サテリコン
2000 1349 1349
2002 Volcano サテリコン
2003 Reclaim キープ・オヴ・カレシン
2003 Liberation[4] 1349
2004 ビヨンド・ザ・アポカリプス
Beyond the Apocalypse
1349
2005 ヘルファイア
Hellfire[5]
1349
2005 WW Gehenna
2006 Ad Majorem Sathanas Gloriam ゴルゴロス
2006 ナウ、ダイアボリカル
Now, Diabolical
サテリコン
2008 ザ・エイジ・オヴ・ネロ
The Age of Nero
サテリコン
2009 Revelations Of the Black Flame 1349
2010 The Underworld Regime Ov Hell
2010 Demonoir[6] 1349

脚注

編集
  1. ^ Gorgoroth”. metallian.com. 2011年12月7日閲覧。 “Destroyer was issued on Nuclear Blast. More changes were in store when Grim died in 1999. He, reportedly, had overdosed on drugs. Drummer Vrolok sessioned on the next album. Sit Erichsen was the band's next drummer. Live dates, in turn, were further completed with Satyricon's Frost
  2. ^ 1349 interview”. tartareandesire.com (June 2003). 2011年12月7日閲覧。 “We share our rehearsal-room with Satyricon, and we asked him to do the drums on a demo, and when he later heard the material for "Liberation" he wanted to be a full-time member.
  3. ^ 1349 Drummer Rejoins Band In Chicago Following Visa Delay - May 1, 2010”. Blabbermouth.net (2010年5月1日). 2011年12月7日閲覧。
  4. ^ 1349 - Liberation”. Sputnikmusic (2005年1月26日). 2011年12月7日閲覧。
  5. ^ 1349 - Hellfire”. Metastorm (2005年10月24日). 2011年12月7日閲覧。
  6. ^ 1349 - Demonoir review”. Metastorm (2010年5月26日). 2011年12月7日閲覧。

外部リンク

編集