フロキシン
フロキシン (Phloxine) は、桃色に着色することのできる着色料。タール色素に分類される合成着色料である。通称赤色104号(あかいろひゃくよんごう)。常温では赤(暗赤色)の粒または粉末状の固体で、無臭である。分子式はC20H2Br4Cl4Na2O5、分子量829.64。酸化や還元に弱い。
フロキシン[1] | |
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Disodium 2',4',5',7'-tetrabromo-4,5,6,7-tetrachloro-3-oxospiro[2-benzofuran-1,9'-xanthene]-3',6'-diolate | |
別称 Cyanosin; Cyanosine; Eosine bluish; Eosine Blue; Cyanosin B; Eosin Blue; Phloxine P; Phloxin B; Eosine I Bluish; Acid red 92; C.I. 45410; D & C Red no. 28 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 18472-87-2 |
PubChem | 6433718 |
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特性 | |
化学式 | C20H2Br4Cl4Na2O5 |
モル質量 | 829.63 g mol−1 |
外観 | 赤褐色の粉末 |
水への溶解度 | 溶ける |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
主に工業製品の着色用途や食品添加物として使用される。旧厚生省は天然に存在しない添加物に分類している[2]。食品用途には、でんぶやソーセージ、和菓子への使用が多い。
脚注
編集- ^ Phloxine B (Acid red 92)
- ^ 厚生省「表5 食品添加物の年齢別摂取量」マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査 (平成12年12月14日 厚生省) (日本食品化学研究振興財団)