フレディ&ザ・ドリーマーズ
フレディ&ザ・ドリーマーズ (Freddie and The Dreamers)は、イギリスのバンド。 子供受けする楽曲や、飛んだり跳ねたりするユニークなステージアクトで、人気を博す。
フレディ&ザ・ドリーマーズ Freddie and The Dreamers | |
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出身地 | イングランドマンチェスター |
ジャンル |
ブリティッシュ・インヴェイジョン ポップ ロック |
活動期間 | 1963年 - 1968年、1976年 - |
レーベル |
コロムビア・レコード[1] タワー |
主要メンバー
編集- フレディ・ギャリティ (Freddie Garrity) - 1936年11月14日、マンチェスター生まれ。ボーカル担当。2006年5月19日死去。
- ロイ・クリュードソン (Roy Crewdson) - 1941年5月29日、マンチェスター生まれ。リズム・ギター兼ボーカル担当。
- ピート・ビレル (Pete Birrell) - 1941年5月9日、マンチェスター生まれ。ベース兼ボーカル担当。
- デレク・クイン (Derek Quinn) - 1942年5月24日、マンチェスター生まれ。リード・ギター兼ボーカル担当。2020年10月22日死去。
- バーニー・ドワイヤー (Bernie Dwyer) - 1940年9月11日、マンチェスター生まれ。2002年12月4日死去。ドラムス担当。
来歴
編集デビュー前
編集リーダーのフレディ・ギャリティは、1936年11月14日、マンチェスターに生まれる。彼のアイドルは、アル・ジョルソンだった。学校を卒業した彼は、クツ屋、エンジニア、牛乳配達等を転々とし、当時イギリスでブームになったスキッフルのバンドに身を置いていた。
レッド・ソックスやジョン・ノーマン・フォーを経て知り合ったロイ・クリュードソンと共に、キングフィッシャーズを結成。デレク・クイン、ピート・ビレル、バーニー・ドワイヤーの三人が加わり、グループはフレディ&ザ・ドリーマーズと名乗る。グループは、デビュー前のザ・ビートルズとも1962年9月12日、キャバーン・クラブで共演している。
デビューへ
編集クラブやボールルームを廻っていた彼らは、第2のビートルズを探していたEMIのタレント・スカウトに見出され、1963年6月、ジェームズ・レイのカバー「恋の傷 (If You Gotta Make A Fool Of Somebody)」でデビューする。チャートの3位を記録する。
続く「好きなんだ (I'm Telling You Now)」も2位、「君は僕の君 (You Were Made For Me)」は3位を記録し、デビュー以来3曲連続全英トップ3入りという快挙を達成する。そして、1963年リリースのアルバム『Freddie And The Dreamers (日本語タイトル:フレディとドリーマーズ登場)』もイギリスのチャートで5位を記録。さらに、映画『ホワット・ア・クレイジー・ワールド』『毎日が休日』等にも出演。
渡米
編集1964年、民謡蛍の光をアレンジした「アイ・アンダースタンド」が5位を記録して以後、イギリスでは大ヒットに恵まれていないが、1965年頃アメリカで人気が出る。彼らはアメリカに行き、『シンディグ!』や『エド・サリヴァン・ショー』等に出演を果たす。そしてアメリカで「ドゥ・ザ・フレディ」が18位、「好きなんだ」が1位を、それぞれ記録する。更に、ギャリティが曲の間奏等で、両手両足を振り上げたり、ジャンプして奇声を上げるステージアクトが、いつしかザ・フレディと名付けられるようになった。
しかし、アメリカでのブームが終わると、本国イギリスに戻り、活動を続けるが、ヒットは出ず、1968年に解散。ギャリティとビレルは、子供向けの番組、『リトル・ビッグ・タイム』に出演する。
後年
編集そして1976年、ギャリティは、新たなメンバーで、ドリーマーズを再結成、オーストラリアやイギリス、アメリカを廻っている。
しかし、ギャリティは肺高血圧で、これ以上活動を続けるのは良くない、と医師から診断され、2001年2月のコンサートをもって引退する。
オリジナル・メンバーの一人だったドワイヤーは、2002年12月4日、肺癌で死去。62歳だった。
そしてギャリティも、肺気腫にかかり、闘病していたが、2006年5月19日に死去。69歳だった。
ドリーマーズは、現在卸小売業をしているデレク・クイン[2]の息子、マイク・クインを中心に活動している。
ディスコグラフィー
編集シングル・ディスコグラフィー
編集発売年 | A面 | B面 | 全英シングルチャート |
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1963年 | If You Got To Make A Fool Of Somebody | Feel So Blue | 3位 |
1963年 | I'm Telling You Now | What Have I Done To Now? | 2位 |
1963年 | You Were Made For Me | Send A Letter To Me | 3位 |
1964年 | Over You | Come Back When You're Ready | 13位 |
1964年 | I Love You, Baby | Don't Make To Cry | 16位 |
1964年 | Just For You | Don't Do That To Me | 41位 |
1964年 | I Understand | I Will | 5位 |
1965年 | A Little You | Things I'd Like To Say | 26位 |
1965年 | Thou Shalt Not Steal | I Don't Know | 44位 |
1966年 | If You've Gotta Minute, Baby | When I'm Home With You | - |
1966年 | Playboy | Some Day | - |
1966年 | Turn Around | Funny Over You | - |
1967年 | Hello, Hello | All I Ever Want Is You | - |
1967年 | Brown And Porter's (Meat Exporters) Lorry | Little Brown Eyes | - |
1968年 | Little Big Time | You Belong To Me | - |
1968年 | It's Great | Gaberdine Mac | - |
1969年 | Get Around, Downtown Girl | What To Do | - |
アルバム・ディスコグラフィー
編集脚注
編集- ^ 現在はワーナー・ミュージック・グループが管理している
- ^ クリュードソンはドリーマーズ・バーを営み、ビレルはタクシーの運転手をしている。
- ^ http://www.45-rpm.org.uk/dirf/freddied.htm
参考文献
編集- FREDDIE AND THE DREAMERS / フレディとドリーマーズ登場 TOCP-8005 より
- 『ザ・ビートルズ 人物大事典』日経BPムック 大人のロック!編、2013年。ISBN 978-4-8222-7557-0 152ページより。