フレッド・ヴァンブリート
フレデリック・エドモンド・ヴァンブリート・シニア(Fredderick Edmund VanVleet Sr., 1994年2月25日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州ロックフォード出身のプロバスケットボール選手。NBAのヒューストン・ロケッツに所属している。ポジションはポイントガード。
トロント・ラプターズでのヴァンブリート (2021年) | |
ヒューストン・ロケッツ No.5 | |
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ポジション | PG |
所属リーグ | NBA |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1994年2月25日(30歳) |
出身地 | イリノイ州ロックフォード |
身長 | 183cm (6 ft 0 in) |
体重 | 89kg (196 lb) |
ウィングスパン | 193cm (6 ft 4 in) |
キャリア情報 | |
高校 | オーバーン高等学校 |
大学 | ウィチタ州立大学 |
NBAドラフト | 2016年 / ドラフト外 |
プロ選手期間 | 2016年–現在 |
経歴 | |
2016–2023 | トロント・ラプターズ |
2016–2018 | →ラプターズ・905 |
2023– | ヒューストン・ロケッツ |
受賞歴 | |
Stats Basketball-Reference.com | |
経歴
編集カレッジ
編集ウィチタ州立大学時代はロン・ベイカーとのガードコンビで鳴らし、2013年はNCAAトーナメントで同大学をFinal 4 に導く[1]。更に2014年から3年連続でミズーリ・バレー・カンファレンスの1stチームに選出され、同カンファレンスの最優秀選手にも2回選出されるなど活躍したヴァンブリートだったが、2016年のNBAドラフトでは評価は高くなかった。 ヴァンブリートはドラフト1巡目では指名されず、ドラフト中に複数球団から「入団後2,3年間はGリーグでプレーすることを前提にドラフト指名しても良い」と伝えられたが、彼はこれらの球団には自身の指名を避けて欲しいと伝え、ドラフト指名を受けることはなくサマーリーグに参加することとなった。
トロント・ラプターズ
編集2016年7月のNBAサマーリーグにトロント・ラプターズの一員として参加し、同月28日にトレーニングキャンプに関する契約を締結[2]。熾烈な開幕最終ロースター枠争いを勝ち抜き、10月22日に正式に選手契約を結んだ[3][4]。
2年目となる2017-18シーズンにはチーム内のローテーションに定着し、セカンドユニットのまとめ役を担う。この年にはシックスマン賞の最終候補に選ばれた。オフに2年1800万ドルでラプターズと再契約した。
翌シーズンから先発で出場する機会を得始め、平均得点も2桁に到達する。プレーオフでは一時不調に陥るが、ミルウォーキー・バックスとのカンファレンスファイナルの最中に長男が誕生。すると第3戦までの不調から一転、同シリーズの第4~6戦で全て二桁得点を決めるなど(第5戦では7本のスリーポイントを成功させるなど21得点を決めた。)[5]、チームのファイナル進出に大きく貢献した。ファイナルでも好調を維持し、5試合で二桁得点を決めた。特に優勝を決めた第6戦では、5本のスリーポイント含めて22得点を決め[5]、ヴァンブリートはMVP投票で1票を獲得した。
2020年オフに、4年8500万ドルでラプターズに残留。ドラフト外選手としてはNBA史上最高額の契約となった。
2021年2月2日のオーランド・マジック戦では、11本のスリーポイントシュートを沈め、自身のキャリアハイとなる54得点を記録した。この記録は、デマー・デローザンの52得点を上回る球団史上最多得点記録であるほか、モーゼス・マローンによる53得点を上回る、ドラフト外選手による個人最多得点を記録する快挙である。
2021-22シーズン、カイル・ラウリーの移籍によって役割が増加した。このシーズンは初めてNBAオールスターゲームに選出された[6]。
2023年4月2日のシャーロット・ホーネッツ戦でキャリアハイかつフランチャイズ記録となる20アシストを含む20得点、5リバウンド、3スティールを記録し、チームは128-108で勝利した。なお、ドラフト外選手が20得点、20アシスト以上のダブル・ダブルを記録したのはボブ・デイビス以来史上2人目であった[7][8]。
2022-23シーズンオフにプレイヤーオプションを破棄し、FAとなった[9]。
ヒューストン・ロケッツ
編集2023年7月7日にヒューストン・ロケッツと3年総額1億3,000万ドルのマックス契約を結んだ[10]。
個人成績
編集略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | * | リーグリーダー | † | 優勝シーズン |
NBA
編集レギュラーシーズン
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016–17 | TOR | 37 | 0 | 7.9 | .351 | .379 | .818 | 1.1 | .9 | .4 | .1 | 2.9 |
2017–18 | 76 | 0 | 20.0 | .426 | .414 | .832 | 2.4 | 3.2 | .9 | .3 | 8.6 | |
2018–19† | 64 | 28 | 27.5 | .410 | .378 | .843 | 2.6 | 4.8 | .9 | .3 | 11.0 | |
2019–20 | 54 | 54 | 35.7 | .413 | .390 | .848 | 3.8 | 6.6 | 1.9 | .3 | 17.6 | |
2020–21 | 52 | 52 | 36.5 | .389 | .366 | .885 | 4.2 | 6.3 | 1.7 | .7 | 19.6 | |
2021–22 | 65 | 65 | 37.9 | .403 | .377 | .874 | 4.4 | 6.7 | 1.7 | .5 | 20.3 | |
2022–23 | 69 | 69 | 36.7 | .393 | .342 | .898 | 4.1 | 7.2 | 1.8 | .6 | 19.3 | |
2023–24 | HOU | 73 | 73 | 36.8 | .416 | .387 | .860 | 3.8 | 8.1 | 1.4 | .8 | 17.4 |
通算 | 490 | 341 | 30.8 | .404 | .375 | .868 | 3.4 | 5.7 | 1.4 | .5 | 15.0 | |
オールスター | 1 | 0 | 9.3 | .500 | .500 | --- | 2.0 | 3.0 | .0 | .0 | 6.0 |
プレーオフ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | TOR | 7 | 0 | 4.1 | .667 | .400 | --- | .1 | .6 | .1 | .0 | 2.0 |
2018 | 6 | 1 | 19.0 | .333 | .286 | .875 | 1.7 | 2.2 | .0 | .0 | 6.8 | |
2019 | 24 | 0 | 24.7 | .392 | .388 | .774 | 1.8 | 2.6 | .8 | .3 | 8.0 | |
2020 | 11 | 11 | 39.1 | .400 | .391 | .840 | 3.9 | 6.9 | 1.6 | .6 | 19.6 | |
2022 | 4 | 4 | 35.0 | .352 | .333 | .833 | 3.0 | 6.3 | 1.8 | 1.0 | 13.8 | |
通算 | 52 | 16 | 25.1 | .391 | .372 | .814 | 2.2 | 3.5 | .8 | .3 | 10.0 |
カレッジ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012–13 | ウィチタステート | 39 | 0 | 16.2 | .386 | .408 | .725 | 1.8 | 2.3 | .9 | .1 | 4.3 |
2013–14 | 36 | 36 | 31.7 | .484 | .418 | .830 | 3.9 | 5.4 | 1.9 | .1 | 11.6 | |
2014–15 | 35 | 35 | 31.5 | .430 | .357 | .796 | 4.5 | 5.2 | 1.9 | .1 | 13.6 | |
2015–16 | 31 | 31 | 29.0 | .390 | .381 | .817 | 3.2 | 5.5 | 1.8 | .1 | 12.2 | |
通算 | 141 | 102 | 26.8 | .426 | .386 | .805 | 3.3 | 4.5 | 1.6 | .1 | 10.2 |
脚注
編集- ^ Fred VanVleet finds harmony for unbeaten Wichita State Shockers
- ^ Van Vleet Has Deal With Raptors
- ^ Guard VanVleet lands last spot on Raptors roster
- ^ Raptors keep former Shocker Fred VanVleet
- ^ a b “[https://www.espn.com/nba/player/gamelog/_/id/2991230/type/nba/year/2019 FRED VANVLEET Stats 2018-19]” (英語). ESPN. May 17, 2024閲覧。
- ^ “NBA球宴のリザーブ選手14人が決定 ラプターズのバンブリートが初出場”. スポニチ (2022年2月4日). 2022年2月7日閲覧。
- ^ “Raptors inch closer to securing spot in play-in tournament”. ESPN (April 2, 2023). April 2, 2023閲覧。
- ^ McGregor, Gilbert (April 2, 2023). “Fred VanVleet sets Raptors assists record: Key stats behind record-breaking performance”. The Sporting News. April 2, 2023閲覧。
- ^ “Report: Fred VanVleet Declines $22.8M Raptors Contract Option, Will Become UFA” (英語). Bleacher Report. 2023年7月7日閲覧。
- ^ “Rockets Sign Free Agent Guard Fred VanVleet” (英語). www.nba.com. 2023年7月7日閲覧。
外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、Basketball-Reference (G League)、ESPN、Eurobasket、RealGM、Yahoo
- Official Wichita State Bio
- カレッジ通算成績と情報 Sports-Reference、ESPN College、Rivals、ESPN Recruting、247Sports
- フレッド・ヴァンブリート (@FredVanVleet) - X(旧Twitter)
- フレッド・ヴァンブリート (@fredvanvleet) - Instagram