フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォン・ヘッセン (1893-1916)

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ジギスムント・ヴィクトル・フォン・ヘッセンFriedrich Wilhelm Sigismund Viktor Prinz von Hessen, 1893年11月23日 フランクフルト・アム・マイン - 1916年9月15日 カラ・オメル英語版[1])は、第一次世界大戦の犠牲者となったドイツ将校。ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の甥。

ヘッセン方伯フリードリヒ・カールの6人の子息、1908年

ヴィルヘルム2世帝の妹の1人プロイセン王女マルガレーテと、ヘッセン方伯フリードリヒ・カールの間の第1子・長男。フランクフルト・アム・マインのゲーテ・ギムナジウム英語版を経て、ポツダムヘルムホルツ・ギムナジウム・ポツダムドイツ語版を卒業[2]。1909年から1912年にかけ、次弟マックスとともにベルリンリヒターフェルデ英語版区のプロイセン陸軍士官学校に在籍。ハノーファー陸軍士官学校ドイツ語版士官候補生として軍歴を始め、その後プロイセン陸軍テューリンゲン第6槍騎兵連隊ドイツ語版所属の少尉として任官した。

第一次世界大戦が始まると所属の連隊は西部戦線に送られ、フランス国境で過ごした。ラヴァルでの銃撃により、片腕に重傷を負い両肺も患った。回復後、師団本部の転属に伴い東部戦線へ異動。1915年再び戦傷を負う。1916年ルーマニアドブロジャ地方のカラ・オメルで戦死[3]。遺骨は四弟ヴォルフガングが引き取って郷里に持ち帰り、クローンベルク・イム・タウヌスに両親が所有するクローンベルク城ドイツ語版の納骨堂に納めた。

参考文献

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引用・脚注

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  1. ^ Am 15. September wurde ein großer Sieg über die Verbündeten Rumänen und Russen bei Kara-Omer errungen”. University of Wisconsin-Madison. 4. Juli 2016閲覧。
  2. ^ Jonathan Petropoulos: Royals and the Reich. The Princes von Hessen in Nazi Germany. Oxford University Press 2006, S. 44.
  3. ^ Jonathan Petropoulos, op. cit., S. 44.

外部リンク

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