フランチェスコ・モーキ
フランチェスコ・モーキ (Francesco Mochi, 1580年7月29日モンテヴァルキ - 1654年2月6日ローマ)は、イタリアの彫刻家。ローマやイタリア中部のオルヴィエートで働いた。
フランチェスコ・モーキ Francesco Mochi | |
---|---|
フランチェスコ・モーキ作「ラヌッチョ1世・ファルネーゼの騎馬像」 | |
生誕 |
1580年7月29日 イタリア、モンテヴァルキ |
死没 |
1654年2月6日 イタリア、ローマ |
略歴
編集現在のアレッツォ県のモンテヴァルキで生まれた。フィレンツェでマニエリスムの画家、サンティ・ディ・ティート(1536-1603)の絵画工房で学び、1600年頃、ローマに移り、彫刻家のカミッロ・マリアーニ(1567–1611)に彫刻を学び、ローマの教会(San Bernardo alle Terme)の装飾の助手をした。
その技量から支援者を得て、1603年にはオルヴィエートの聖堂(Duomo di Orvieto)に『受胎告知の聖母』などの像を制作した。1610年代、1620年代は当時パルマ公国の都であったピアチェンツァで、パロマ公ラヌッチョ1世・ファルネーゼのために働き、騎馬像などを制作した。その後ローマに戻り、サン・ピエトロ大聖堂の聖ヴェロニカ像などを制作した。
代表的な作品に
- 『受胎告知の聖母』と『受胎告知の天使』(オルヴィエート、ドゥオーモ博物館)
- 『ラヌッチョ1世・ファルネーゼの騎馬像』(ピアチェンツァ、カヴァッリ広場)
- 『キリストの洗礼』(ブラスキ宮殿(Palazzo Braschi)、ローマ)
などがある。
ギャラリー
編集-
『受胎告知の聖母』と『受胎告知の天使』
-
幼児像、ラヌッチョ1世像の台座の彫刻(1615年)
-
『キリストの洗礼』
参考文献
編集- Rudolf Wittkower, Arte y Arquitectura en Italia: 1600-1750 Ediciones Cátedra, Madrid (2007) ISBN 978-84-376-2409-9, páginas 129-132.
- Bruce Boucher, La Escultura Barroca en Italia, Ediciones Destino (1999) ISBN 84-233-3074-5
- The Grove Dictionary of Art, MacMillan Publishers (2000)