フデヒメヒラタアブ
フデヒメヒラタアブ(Sphaerophoria scripta)は、ハエ目(双翅目)ハナアブ科に分類される昆虫の一種。ヨーロッパなどに生息する[1]。
フデヒメヒラタアブ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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オス
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Sphaerophoria scripta L., 1758 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フデヒメヒラタアブ |
分布
編集ヨーロッパ、カナダなどに分布し、ヨーロッパでは普通に見られる種である[2]。日本でも北海道で採集された記録がある[3]。
特徴
編集オスは体長10-12mm、腹部の長さは翅の先端を越える[2]。胸部は暗緑色、小楯板は黄色[2]。脚は赤みがかった黄色で、ふ節はやや暗色となる[2]。翅は透明であるが、やや褐色がかった黄色味を帯びることもある[2]。メスは黄色い額を持ち、腹部は黒く4本の黄色い帯がある[2]。
蜜を餌としており、セイヨウヤブイチゴやヤコブボロギク、ヘラクレウム・スフォンディリウム(ハナウドの基亜種)などに訪花することが知られている[4]。
卵から成虫までの生活環が最短で16日で完了することが知られており、1年に最大で9回世代交代することができるとされる[5]。
脚注
編集- ^ Stubbs, Alan E. and Falk, Steven J. (1983). British Hoverflies: An Illustrated Identification Guide. British Entomological & Natural History Society. pp. 253, xvpp
- ^ a b c d e f Williamson, Samuel W. (1886) Synopsis of the North American Syrphidae. Bulletin of the United States National Museum, (31): i-xxx, 1-335, 12 pls, pp.107-108
- ^ 木野田 君公, 廣永 輝彦 (2005) 日本初記録2種を含む北海道産のハナアブ3種について. はなあぶ 19, 33-36
- ^ E. DRABBLE, H. DRABBLE 1927. SOME FLOWERS AND THEIR DIPTERAN VISITORS 26(2) 115–123.
- ^ “Hoverflies”. 2009年12月12日閲覧。