フッド子爵
フッド子爵(英語: Viscount Hood)は、イギリスの子爵位、グレートブリテン貴族。1796年にサミュエル・フッド提督が叙されたのに始まる。なお初代ブリッドポート子爵アレグザンダー・フッドは初代子爵の弟である。
フッド子爵 Viscount Hood | |
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Arms:Azure a Fret Argent on a Chief Or three Crescents Sable Crest:A Cornish Chough proper resting the dexter claw on the fluke of an Anchor placed in bend sinister Or Supporters:Dexter: A Merman in his exterior hand a Trident proper; Sinister: A Mermaid in her exterior hand a Mirror proper
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創設時期 | 1796年6月1日 |
創設者 | ジョージ3世 |
貴族 | グレートブリテン貴族 |
初代 | 初代子爵サミュエル・フッド |
現所有者 | 8代子爵ヘンリー・フッド |
相続人 | アーチボルド・フッド |
付随称号 | フッド男爵(1782年、Ire) フッド男爵(1795年) (キャザリントンの)準男爵 |
現況 | 存続 |
邸宅 | ローダーズ・コート |
モットー | 良き風とともに (Ventis Secundis) |
歴史
編集初代子爵である海軍軍人サミュエル・フッド提督(1724–1816)は、アメリカ独立戦争や対フランス戦争でイギリス海軍の指揮を執った人物である[1][2]。彼は1778年5月19日にグレートブリテン準男爵位「(サウサンプトン州キャサリントンの)準男爵(Baronet, of Catherington in the County of Southampton)」、1782年9月2日にアイルランド貴族爵位「サウサンプトン州キャサリントンのフッド男爵(Baron Hood, of Catherington in the County of Southampton)」、1796年6月1日にグレートブリテン貴族爵位「ウォリック州ホワイトリーのフッド子爵(Viscount Hood, of Whitley in the County of Warwick)」に叙せられた[3]。また彼の妻であるスザンナ(-1806)も1795年3月27日に彼女の男系男子への特別継承権を認めたグレートブリテン貴族爵位「サウサンプトン州におけるキャサリントンのフッド女男爵(Baroness Hood, of Catherington in the County of Southampton)」に叙されている[2][3]。これらの爵位は彼らの男系男子によって現在まで継承されている。
その子孫の5代子爵グロヴナー(1868-1933)は子のないまま死去した[3]。本来ならばその弟のホレース・フッド(1870-1916)が継ぐはずだったが、海軍軍人のホレースはすでに1916年のユトランド沖海戦で戦死していた[4]。
そのため以降は、ホレースの長男サミュエル(6代子爵、1910-1981)、さらに次男アレクサンダー(7代子爵、1914-1999)が相次いで爵位継承した[3]。
2023年現在の当主は、その子の第8代フッド子爵ヘンリー・フッド(1958-)である[3]。
現当主の保有爵位/準男爵位
編集現当主である第8代フッド子爵ヘンリー・リトルトン・アレグザンダー・フッドは、以下の爵位・準男爵位を保有している[3]。
- ウォリック州におけるホワイトリーの第8代フッド子爵(8th Viscount Hood, of Whitley in the County of Warwick)
- (1796年6月1日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位)
- サウサンプトン州におけるキャサリントンの第8代フッド男爵(8th Baron Hood, of Catherington in the County of Southampton)
- サウサンプトン州におけるキャサリントンの第8代フッド男爵(8th Baron Hood, of Catherington in the County of Southampton)
- (キャサリントンの)第8代準男爵(8th Baronet, of Catherington)
フッド子爵 (1796年)
編集- 初代フッド子爵サミュエル・フッド (1724–1816)
- 2代フッド子爵ヘンリー・フッド (1753–1836)
- 3代フッド子爵サミュエル・フッド=ティベッツ (1808–1846)
- 4代フッド子爵フランシス・ホイラー・フッド (1838–1907)
- 5代フッド子爵グローヴナー・アーサー・アレグザンダー・フッド (1868–1933)
- 6代フッド子爵サミュエル・フッド (1910–1981)
- 7代フッド子爵アレグザンダー・ランバート・フッド (1914–1999)
- 8代フッド子爵 ヘンリー・リトルトン・アレグザンダー・フッド(1958-)
- 法定推定相続人は現当主の息子アーチボルド・リトルトン・サミュエル・フッド (1993-)
フッド男爵 (1795年)
編集脚注
編集出典
編集- ^ 松村赳 & 富田虎男 2000, p. 335.
- ^ a b Baugh, Daniel A. (23 September 2004) [2004]. "Hood, Samuel, first Viscount Hood". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/13678。 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
- ^ a b c d e f g h Heraldic Media Limited. “Hood, Viscount (GB, 1796)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2015年12月21日閲覧。
- ^ Richmond, revised by Marc Brodie, H. W. (23 September 2004) [2004]. "Hood, Sir Horace Lambert Alexander". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/33967。 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
参考文献
編集- 松村赳、富田虎男『英米史辞典』研究社、2000年。ISBN 978-4767430478。