フックグリップ
フックグリップ(英語: Hook grip)とは主に重量挙げで用いられるグリップの手法である。パワーリフティングにおいてもしばしば見られる。
概要
編集オーバーハンドグリップ(順手、鉄棒に対し手の甲を上にして上から握る方法)において親指をバーベルと他の指の間に巻き込み、中指などで親指を保持する方法でスナッチ及びクリーンを含む様々な挙上動作に用いられる。
特徴
編集フックグリップとオーバーハンドグリップの大きな違いは親指と他の指でバーをロックし挙上時にバーが指先へ転がるのを防ぐことである。オーバーハンドグリップではバーがロックされていないため、バーが転がる力に逆らう十分な握力[1]が挙上時に必要になるがフックグリップではバーの転がりを指でロックするので安定した保持が可能である。このロック機構は親指と他の指との摩擦に基づく。一方でフックグリップは親指に大きな負荷を掛けるので指の痛み、爪割れ、皮膚の外傷を伴う場合がある。そのため専用のテーピングを用いる選手もいる。
脚注
編集- ^ 小野三嗣, 荻野光男, 本間達二「能動握力と受動握力について」『体力科学』第13巻第1号、日本体力医学会、1964年、35-38頁、doi:10.7600/jspfsm1949.13.35、ISSN 0039-906X、NAID 110001925219。
外部リンク
編集- 横田幸訓, 川上正人「筋力トレーニングの方法とその効果その 1」『基礎科学論集 : 教養課程紀要』第7号、1989年、127-135頁、doi:10.18924/00000145、NAID 110000467490。