フクギ属
フクギ属(フクギぞく、学名:Garcinia)は、フクギ科に分類される属の一つ。主に常緑高木が含まれ、果実が食用となる種も多い。日本ではフクギが防風林等として植栽され[1]、マンゴスチン等が果樹として栽培されている。
フクギ属 | ||||||||||||||||||
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ガンボウジノキ
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Garcinia L. |
主な種
編集分類情報および分布情報は Plants of the World Online に従う[2]。
- Garcinia atroviridis Griff. ex T.Anderson グルゴノキ[3](別名: グルグル マレー語: gelugur)[4] - ヒマラヤ東部からマラヤにかけて分布。
- Garcinia bancana Miq. バンカマンギス[3] - マレー群島区系西部に分布。
- Garcinia binucao (Blanco) Choisy フィリピンマンゴスチン[4] - フィリピン固有種。
- Garcinia brasiliensis Mart.(シノニム: Rheedia brasiliensis (Mart.) Planch. & Triana)パクパリ(ブラジル名: bakupari; 別名: ブラジルレージア)[4] - ブラジル南東部固有種。
- Garcinia brevirostris Scheff. コバノマンギス[3] - インド(西ベンガル州)からフィリピンにかけて分布。
- Garcinia carolinensis (Lauterb.) Kosterm.(シノニム: Pentaphalangium carolinense Lauterb.)オオバフクギモドキ[注 1] - カロリン諸島固有種。
- Garcinia celebica L. セレベスマンゴスチン[4](シノニム: G. benthamii Pierre ベンサムマンゴスチン、G. hombroniana Pierre ハママンゴスチン[4][注 2]、アカミマンギス[3])- インドのアッサム州からパプアジア(Papuasia)にかけて分布。
- Garcinia cowa Roxb. ex Choisy コーワガンボジ[3][4] - インド、ヒマラヤ中央部から中国(雲南省西部および南部)。
- Garcinia dioica Blume ムムンジン(ジャワ名: memendjin; 別名: ディオイカマンゴスチン)[4] - ジャワ固有種。
- Garcinia dulcis (Roxb.) Kurz オオバノマンゴスチン[4] - アンダマン諸島からオーストラリアのクイーンズランド州北部にかけて分布。
- Garcinia forbesii King[7] アカミカンジス[3] - マレー半島からスマトラにかけて分布。
- Garcinia griffithii T.Anderson キミノマンギス[3] - マレー半島のみに分布。
- Garcinia gummi-gutta (L.) Roxb.(シノニム: G. cambogia Desr.)ゴラカ(英語: goraka)[4](通称: ガルシニア)- 西インドにのみ分布。
- Garcinia hanburyi Hook.f. ガンボジ[3](英語: gamboge)[4] - インドシナに分布。
- Garcinia humilis (Vahl) C.D.Adams(シノニム: Rheedia lateriflora L.; 英語: wild mammey)[8] - カリブ諸島からガイアナにかけて分布。
- Garcinia indica (Thouars) Choisy インドマンゴスチン[4](通称: コカム)- 西インドとアッサム州に分布。
- Garcinia intermedia (Pittier) Hammel(シノニム: Rheedia edulis (Seem.) Planch. & Triana)ベルバ(ブラジル名: berba)- メキシコ中央部からエクアドルにかけて分布。
- Garcinia macrophylla Mart.(シノニム: Rheedia macrophylla Mart.)バクルパリ(ブラジル名: bacuru-pary)- メキシコ南部から熱帯アメリカ南部にかけて分布。
- Garcinia mangostana L. マンゴスチン - マレー半島が原産。
- Garcinia merguensis Wight メルギーカンジス[3] - アッサム州からマレー半島にかけて分布。
- Garcinia morella (Gaertn.) Desr. インドガンボジ[3][4](別名: ガンボウジノキ)- インド南西部、スリランカ、アッサム州からバングラデシュにかけて分布。
- Garcinia multiflora Champ. ex Benth. タイワンフクギ[9] - 中国南部からインドシナ北部、台湾南部にかけて分布。
- Garcinia nigrolineata Planch. ex T.Anderson ツノミカンジス[3][4] - アッサム州からマラヤにかけて分布。
- Garcinia parvifolia (Miq.) Miq. コバノカンジス[3][4](シノニム: G. globulosa Ridl. カンジス[3]) - マレー群島区系西部および中央部に分布。
- Garcinia prainiana King プレインカンジス[4](別名: プライニカンジス[3]、ボタンマンゴスチン[4]) - タイの半島部からマレー半島にかけて分布。
- Garcinia quadrilocularis Seeth.(シノニム: Garcinia volkensii (Lauterb.) Kosterm., non Engl.、Pentaphalangium volkensii Lauterb.)フクギモドキ[5] - カロリン諸島固有種。
- Garcinia subelliptica Merr. フクギ - 南西諸島、台湾南部からフィリピン、ジャワにかけて分布。
- Garcinia xanthochymus Hook.f. ex T.Anderson キヤニモモ(別名: タマゴノキ)[注 3]
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フクギ
脚注
編集注釈
編集- ^ 金平亮三による「おほばふくぎもどき」が初出[5]。
- ^ 台北帝国大学(現・国立台湾大学)農学部の助教授であった中村
三八夫 による「ハマ・マンゴスチン」が初出[6]。 - ^ この「タマゴノキ」も中村三八夫の命名であり、英語名 egg tree の翻訳借用による[6]。しかし コーナー & 渡辺 (1969:188, 421) は G. xanthochymus(コーナーはオオバノマンゴスチンのシノニムと同定していた)にはキヤニモモの名称を与え、「タマゴノキ」の和名はウルシ科のアマヤニリンゴ(Spondias dulcis; シノニム: S. cytherea)に与えている。
出典
編集- ^ フクギは日本にも自生するという見解もある。フクギを参照。
- ^ POWO (2019). Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/ Retrieved 22 July 2021.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n コーナー, E. J . H.、渡辺, 清彦『図説熱帯植物集成』廣川書店、1969年、186-193頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 熱帯植物研究会 編 編「オトギリソウ科 GUTTIFERAE」『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年、119-127頁。ISBN 4-924395-03-X。
- ^ a b 金平, 亮三『南洋群島植物誌』南洋庁、1933年、241-2頁 。
- ^ a b 中村, 三八夫「熱帶果樹和名考」『熱帶園藝』第11巻第1-4号、1943年、132頁。
- ^ Phillip Parker King (1791-1856; 探検家) もしくは ジョージ・キング (植物学者) (1840-1909; 植物学者)
- ^ 熱帯植物研究会 編 (1996:127) にはワイルドマンメイとして "R.[Rheedia] latifolia L." が紹介されているが、リンネはそのような学名の記載は行っていない。
- ^ 川上瀧彌、佐々木舜一「紅頭嶼植物目録」『植物学雑誌』第30巻第351号、日本植物学会、1916年、69-82頁。
参考文献
編集- 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- 初島住彦・天野鉄夫 『増補訂正 琉球植物目録』 沖縄生物学会、1994年、132頁、ISBN 4-900804-02-9。