フォートエドワード (ニューヨーク州)

アメリカ・ニューヨーク州の町

フォートエドワード: Fort Edward)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州の東部、ワシントン郡の町であり、同郡の郡庁所在地である[2][3]。ハドソンフォールズとフォートエドワードの各村の間、アメリカ国道4号線沿いの市民センター施設にワシントン郡の郡庁舎がある[4][5]。この施設が1994年に完成したとき、郡の管理事務所がそれまで郡庁所在地だったハドソンフォールズからこの場所に移ってきた[6]2011年時点で町の人口は10,205 人だった[1]。フォートエドワード町はグレンズフォールズ大都市圏に属している[7]

フォートエドワード
Fort Edward
フォートエドワードのキングスベリー町との町境近くに立つ家屋群
フォートエドワードのキングスベリー町との町境近くに立つ家屋群
ニューヨーク州におけるワシントン郡(右図のピンク)と同郡におけるフォートエドワード(左図の赤)の位置
ニューヨーク州におけるワシントン郡(右図のピンク)と同郡におけるフォートエドワード(左図の赤)の位置
北緯43度13分35秒 西経73度33分33秒 / 北緯43.22639度 西経73.55917度 / 43.22639; -73.55917座標: 北緯43度13分35秒 西経73度33分33秒 / 北緯43.22639度 西経73.55917度 / 43.22639; -73.55917
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニューヨーク州の旗 ニューヨーク州
ワシントン郡
設立 1818年
人口
(2011年)[1]
 • 合計 10,205人
等時帯 UTC-5 (= 東部標準時)
 • 夏時間 東部夏時間
郵便番号
12828
市外局番 518
ウェブサイト www.fortedwardnewyork.net

フォートエドワード町の中には同名のフォートエドワード村も入っている。この村も町も郡内では東部郡境にある。

歴史

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フォートエドワードは、ヨーロッパ人が植民地化を始める前の数千年間にわたってインディアンが使っていたハドソン川の滝周辺にある陸路だった「グレート・キャリイング・プレース」にある。インディアンの「大戦争道」にあり、それをフランス人イングランド人が植民地時代特に18世紀には、自分たちの戦争のために使った。

フレンチ・インディアン戦争(1754年-1763年)のとき、フィニアス・ライマン将軍が1755年にここでライマン砦を建設した。1756年に、この地域のインディアン問題のイギリス監督官ウィリアム・ジョンソン卿が、イギリス王ジョージ2世の孫であるエドワード王子の栄誉を称えてエドワード砦と改名した[8]。エドワードは後の国王ジョージ3世の弟だった。

フォートエドワードの町は1818年に設立された。1849年、フォートエドワードの街が村として法人化されることで町と分離した。

フォートエドワード・デラウェア・アンド・ハドソン鉄道駅、フォートミラー改革教会施設、セントジェームズ・エピスコパル教会、ロジャーズ島、オールド・フォート・ハウス、ウィング・ノーサップ邸がアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されている[9]

地理

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アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、町域全面積は27.4平方マイル (71.0 km2)であり、このうち陸地26.8平方マイル (69.4 km2)、水域は0.6平方マイル (1.6 km2)で水域率は2.19%である

町の西側境界はハドソン川であり、川の対岸はサラトガ郡である。

アメリカ国道4号線がハドソン川に沿い、町の西側を走っており、フォートエドワード村でニューヨーク州道197号線と合流する。ハドソン川は町の北部を横切っている。

人口動態

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以下は2000年国勢調査による人口統計データである[1]

基礎データ

  • 人口: 5,892 人
  • 世帯数: 2,248 世帯
  • 家族数: 1,571 家族
  • 人口密度: 84.9人/km2(219.9 人/mi2
  • 住居数: 2,487 軒
  • 住居密度: 35.8軒/km2(92.8 軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 24.4%
  • 18-24歳: 7.6%
  • 25-44歳: 28.8%
  • 45-64歳: 22.9%
  • 65歳以上: 16.3%
  • 年齢の中央値: 38歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 93.6
    • 18歳以上: 90.7

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 32.8%
  • 結婚・同居している夫婦: 50.2%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 14.2%
  • 非家族世帯: 30.1%
  • 単身世帯: 24.5%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 9.7%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.52人
    • 家族: 2.95人

収入

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収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 34,973米ドル
    • 家族: 41,630米ドル
    • 性別
      • 男性: 31,875米ドル
      • 女性: 23,429米ドル
  • 人口1人あたり収入: 17,201米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 9.9%
    • 対家族数: 6.5%
    • 18歳未満: 16.8%
    • 65歳以上: 3.0%

交通

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鉄道

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フォート・エドワード駅

アムトラックフォート・エドワード駅はイースト・ストリート70にある[10]

アムトラックのフォート・エドワード駅に停車する列車は下記の通り。

モントリオールニューヨーク間の昼行国際列車アディロンダック号…1日1往復停車[11]
バーモント州ラトランドニューヨーク間の昼行中距離列車イーサン・アレン・エクスプレス号英語版…1日1往復停車[12]

フォートエドワード町の中の地域社会と場所

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フォートエドワードの街頭
  • ダーキータウン – 町の東側境界にある小集落
  • フォートエドワード – 町の北西部にある村
  • フォートエドワードセンター – フォートエドワード村から南に約2マイル (3 km) にある元の街
  • フォートミラー – 町の南部にある小集落、アメリカ国道4号線とハドソン川に沿っている
  • モーゼスキル(モックとも呼ばれる) – ハドソン川傍、フォートエドワード村の南にある元の街、そこでハドソン川に入る小川から名付けられた
  • ロジャーの島 – ハドソン川の中、フォートエドワード村に隣接する島、フレンチ・インディアン戦争の時に要塞化された

著名な出身者

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脚注

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  1. ^ a b c American FactFinder”. United States Census Bureau. 2008年1月31日閲覧。
  2. ^ About Fort Edward”. July 7, 2009閲覧。 “The Town is also home to the Washington County Office Building housing nearly all the county offices and support groups.”
  3. ^ Board of Supervisors”. Washington County. 2009年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月13日閲覧。 “383 Broadway”
  4. ^ Google Maps (383 Broadway, Fort Edward, New York), Retrieved Jan. 14, 2015.
  5. ^ New York State Unified Court System (Washington County), Retrieved Jan. 14, 2015.
  6. ^ Town of Kingsbury, New York, Retrieved Jan. 14, 2015.
  7. ^ Metropolitan Areas and Components, 1999, with FIPS Codes”. US Census Bureau. July 7, 2009閲覧。
  8. ^ Gannett, Henry (1905). The Origin of Certain Place Names in the United States. Govt. Print. Off.. pp. 129. https://books.google.co.jp/books?id=9V1IAAAAMAAJ&pg=PA129&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q&f=false 
  9. ^ National Park Service (13 March 2009). "National Register Information System". National Register of Historic Places. National Park Service. {{cite web}}: Cite webテンプレートでは|access-date=引数が必須です。 (説明)
  10. ^ Saratoga Springs, NY. Amtrak. 2016年7月2日閲覧
  11. ^ Adirondack. P2. Amtrak. 2016年1月11日. 2016年6月27日閲覧 (PDFファイル)
  12. ^ Ethan Allen Express. P2. Amtrak. 2016年1月11日. 2016年6月27日閲覧 (PDFファイル)

外部リンク

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