フィロウイルス科

ウイルスの分類のひとつ

フィロウイルス科(Family Filoviridae)とはウイルスの分類においてモノネガウイルス目に属する1科[1]。そのビリオンは多形性で紐状の形態(直径80nm、長さ14,000nm)を示し、そのゲノムはマイナス一本鎖RNAである。ビリオンはエンベロープを有し、エーテルに対しては感受性を持つ。螺旋対称性のヌクレオカプシドを有する。細胞質内で増殖し、細胞膜から出芽する。細胞質内封入体を形成。マールブルグウイルスエボラウイルスのウイルス分離、血清学的診断はBSL-4レベルの設備を有した検査室でのみ許可されている。

フィロウイルス科
エボラウイルスの電子顕微鏡像
分類
レルム : リボウィリア Riboviria
: オルソルナウイルス界 Orthornavirae
: ネガルナウイルス門 Negarnaviricota
亜門 : ハプロウイルス亜門 Haploviricotina
: モンイウイルス綱 Monjiviricetes
: モノネガウイルス目 Mononegavirales
: フィロウイルス科 Filoviridae
マールブルグウイルスの電子顕微鏡像

分類

編集

関連項目

編集

参考文献

編集
  • 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4-254-46019-8
  • 原澤亮 「動物ウイルスの新しい分類(2005)」 『獣医畜産新報』 58号 921-931頁 2005年

脚注

編集
  1. ^ Virus Taxonomy: 2019 Release”. 国際ウイルス分類委員会 (ICTV). 2020年10月23日閲覧。

外部リンク

編集