スマブラ拳!!
(ファミ通スマブラ拳!!から転送)
スマブラ拳!!(スマブラけん!!、英名:Smash Bros. DOJO!!)は、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズの開発者である桜井政博自身がその開発状況や登場キャラクターやステージなど、細部に渡って解説をしているメーカー公式ページ[1]。
概要
編集基本的には
- 操作方法の解説
- 登場キャラクターとその技の解説
- 登場ステージとその特徴の解説
- 各ゲームモードの解説
など、取扱説明書と同等、またはそれ以上の解説を行っており、「アンケート集計拳!!」(詳しくは後述)やプログラムに関する解説、音楽に関する座談会のレポート、隠しキャラクターなどの出現方法まで記載されている。
各シリーズでのスマブラ拳!!
編集ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
編集- 第1作である『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』では、『オンラインガイド スマブラ拳!! 〜スマッシュブラザーズ秘伝の書〜』を公開、「こいくち操作マニュアル」や「秘伝!!スマブラ拳七十七技」など、スマブラの基本的なテクニックとその応用の解説、キャラクターの技の当たり判定の解説など、後に公開される『速報!スマブラ拳!!』、『スマブラ拳!!X』の基礎となる部分の大半をこの時点で築き上げていた。
- なお、後に小学館により書籍化されている。2000年発売。ISBN 4091028209。この書籍は、日本語版『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ゲーム中の「フィギュアディスプレイ」で登場する任天堂グッズが置かれた部屋に飾られる形でゲーム本編にも登場した。
大乱闘スマッシュブラザーズDX
編集- シリーズ第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では『速報スマブラ拳!!』を公開、各キャラクターやステージ、ゲームモードの解説はもちろんのこと、様々な場面で貰える「ボーナス」を一つ一つ解説したり、291種類ある「フィギュア」を全て写真付きで解説している。
- また、『週刊ファミ通』と共同で行われた「カメラモードコンテスト」ではユーザーから多くの作品が寄せられた。
大乱闘スマッシュブラザーズX
編集- シリーズ第3作の『大乱闘スマッシュブラザーズX』では『スマブラ拳!!X ―大乱闘スマッシュブラザーズX公式サイト―』を公開した。
- 2006年5月のE3の時点で暫定的な公開となったが、2007年5月の時点でリニューアルされた。時代の流れに沿った作りになっており、ページ全体の構成はブログのようなスタイルになっていて、新たに音楽や動画の視聴が可能となっている。また、『スマブラ拳!!』初の独立したドメイン名を持っている(他の任天堂のゲームタイトルで独自ドメインを持っているのは『メトロイド』シリーズと『ポケットモンスター』シリーズ(株式会社ポケモンのサイトとして)、『F-ZERO GX』のみ。ただしすべて日本版のもので、海外版では『マリオカートWii』なども独自ドメインになっている)。
- リニューアル後には今まであった「アンケート集計拳!!」が無くなっている。
- シリーズで初めて海外展開されており、海外での名称は‘Smash Bros.DOJO!!’である。日本語以外でもアメリカ英語、イギリス英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語に訳されたページが同時に制作・更新されていた[2](なお、韓国版『スマブラX』は2010年4月と大幅に遅れて発売となったためハングル語『スマブラ拳!!』はなく個別に公式サイトが作られたが、画像などは大部分がハングル語を除いて『スマブラ拳!!』から流用されている。詳しくはリンク先を参照)。
- リニューアル後は2007年5月22日から2008年4月14日の平日は毎日更新されていたのが特徴で(2007年12月31日から2008年1月4日までは休止)、更新時間帯の夕方4時(日本時間)ごろになると一時的にアクセスが集中することが多かった。
- また発売後は『DX』で「カメラモードコンテスト」が行われたように、『X』で登場したニンテンドーWi-Fiコネクションを活用したスナップ写真の投稿システムで収集された作品を選抜、掲載した「スナップ大集合」が行われた。現在3回目まで公開されており、2回目以降は日本と北米版でそれぞれ別に集計、選抜が行われた異なった内容の作品が公開されている(それぞれに他言語翻訳版もあり、海外版の日本語訳及びその逆が公開され、両国版を母国語で閲覧可能になっている)。
- 2008年4月14日の更新をもって、平日の更新を終了した。以後は何らかの告知がある場合のみ更新されており、主に集積された投稿内容の編集・公開を不定期に行っている。
- 今回はその先に、隠し要素の具体的な出現方法など(いわゆるネタバレ)が含まれる際は、その情報を表示するかしないかを聞いてくるシステムが採用されている(また、基本的にネタバレ関連は項目一覧ページでは「?????」であらかじめ伏せており、さらに一部の項目では、さらなるネタバレをいきなり見られるのを防止するために、もう一度その情報を表示するかしないかを項目のトップで聞いてくる)。
- ファミ通スマブラ拳!!「大乱闘スマッシュブラザーズX」開眼の書
- 2008年1月18日発売の「週刊ファミ通 vol.998」の別冊付録。桜井政博自ら監修したガイドブック。内容は公式サイト「スマブラ拳!!」で公開された情報を中心に、新たな情報が加えられている。
- スマブラ拳!! みんなのニンテンドーチャンネル出張版
- 2008年7月23日から5週連続シリーズとしてWii『みんなのニンテンドーチャンネル』で行われた企画。2008年5月末までにゲーム本編においてWi-Fiコネクションでプレイヤーから投稿されたデータを基に作られた動画で、3種類が公開された。「スナップ大集合」は傑作選、「ターゲットをこわせ!」と「ホームランコンテスト」はワールドレコードの動画となっていて、冒頭と締めには桜井政博のコメント(閉めには桜井を模したMiiも登場)が付いていた。配信終了後は各企画の動画を5週分まとめたものも配信された。
- なお、最終週終了時には「冬休みに会いましょう」とコメントがあったが、行われることは無かった。発売1周年企画として2009年1月末から「体験!芸ーム人」系列のコーナーとして芸能人の実演プレイが数週間かけて公開され、最終話では桜井当人が登場した。
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
編集- 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』では『スマブラ拳』としてのホームページは開設されなかったが、2013年6月11日からMiiverseに「スマブラシリーズコミュニティ」が開設され、その中の「ディレクターズルーム」にて「今日の一枚」と称したゲーム画面写真の公開やお知らせなどを毎週月曜日から金曜日まで行っており(2013年12月28日から2014年1月5日までは休止)、実質的に『スマブラ拳』の役割を担っていた。「今日の1枚」は384枚で終了[3]。
- トップページのキャラクター画像はウィンドウサイズに応じて横に並ぶ数が変化するようにしている[4]。これはスマートフォンでも見やすく最適化するためである[4]。
- 週刊ファミ通 2014年7月17日号より、「ファミ通、スマブラ拳!!」を毎週連載開始[5]。『3DS』発売直前には別冊付録「ファミ通、スマブラ拳!! 超拡大版」を同梱している[6]。『Wii U』発売直前では『Wii U』限定で17ページの特集を扱った[7]。発売後「ファミ通スマブラ拳!!桜井氏特別インタビュー」を敢行した[8]。2014年最後に発売されたファミ通において全25回で連載終了となった[9]。
- 2015年4月2日から10月3日まで「スマブラ投稿拳」を敢行した[10]。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
編集- 『for』同様に『スマブラ拳』としてのホームページは開設されていない。また、Miiverseのサービス終了に伴い、公式サイトや公式Twitterにて2018年6月13日より投稿を開始する。投稿は「きょうの○○(「アイテム」「ファイター」「音楽」など)」と題し、1日1~2件ほどのペースで紹介している。
その他
編集アンケート集計拳!!
編集- 初代『スマブラ拳!!』と『速報スマブラ拳!!』にあったページ。「アンケート」と言うよりも「お便り」といった感じが強く、ユーザーが送信したメッセージを『スマブラ』シリーズのディレクターにて『スマブラ拳!!』設立者の桜井政博が閲覧し、その中から随時適当な物を選出しながら公開していくというものであり、『スマブラ拳!!』の一つの目玉でもあった。桜井の返事が付くことも多く、ユーザーと製作者とのコミュニケーションの場としての地位を確立していた。現在ではアンケートの投稿は不可能となっており、閲覧のみが可能となっている。
- 『スマブラ拳!!X ―大乱闘スマッシュブラザーズX公式サイト―』の場合は2006年のE3から2ヶ月間ほどアンケートの募集が行われた。その際普通のメッセージだけでなく、入れてほしいキャラクターや音楽についてのアンケートも行われ(一部製品版の「オレ曲セレクト」などに反映されている)、その後しばらくして投稿期間が終了し閲覧のみ可能となっていたが、2007年5月のサイトリニューアルの際、閲覧も不能となり、のちのアンケート募集も行われなかった。このことに関しては桜井は、「リニューアル後のサイトは複数の言語でサイトを展開するため、リニューアル後のアンケートの募集は諦めざるを得なかった」と後に述べている[11]。
スマブラX兄弟拳!! ニンドリアンケート集計拳!!
編集- 日本版発売後にゲーム雑誌『ニンテンドードリーム』2008年8月号、同年9月号において桜井へのインタビュー記事が掲載され、そのインタビュー内容も編集部に宛てたユーザーの質問を編集者が選考し、それに桜井が答えるという内容となっており、そのコーナーの名称が「スマブラX兄弟拳!! ニンドリアンケート集計拳!!」となっていた。
- Nintendo DREAM 2008年4月号では桜井とのインタビュー『スマブラ談X』を敢行した[12]。『for』では、この『スマブラ談X』の続編にあたる[13]「スマブラ談!!for Nindori 桜井政博さんインタビュー」を敢行した[3]。
スマブラ拳!!が作られた理由
編集スマブラ拳!!に纏わる逸話
編集注釈
編集- ^ 紙面では写真で紹介された。
出典
編集- ^ 『DX』は『桜井政博のゲームについて思うことDX』。『X』と『for Nintendo 3DS / Wii』は『桜井政博のゲームを作って思うこと2』P172~175。
- ^ 『桜井政博のゲームを作って思うこと2』P175。
- ^ a b Nintendo DREAM 2015年2月号「スマブラ談!!for Nindori 桜井政博さんインタビュー」より。
- ^ a b 『桜井政博のゲームを作って思うこと2』P174。
- ^ 週刊ファミ通 2014年7月17日号より
- ^ 週刊ファミ通 2014年9月25日増刊号より。
- ^ 週刊ファミ通 2014年12月18日号より。
- ^ 週刊ファミ通 2014年12月25日号「ファミ通スマブラ拳!!桜井氏特別インタビュー」
- ^ 週刊ファミ通 2015年1月15日号より
- ^ 2015年4月19日閲覧『for』の公式HPより。
- ^ 桜井が『週刊ファミ通』に連載しているコラムの単行本3巻『桜井政博のゲームについて思うことDX』の16ページ「『ホームページとお客さん』をふり返って思うこと」(雑誌連載の第102、103回の後書き)より。
- ^ Nintendo DREAM 2008年4月号『スマブラ談X』
- ^ 『スマブラ談X』2008年4月号の桜井の写真付きのページの画像を掲載している。『スマブラ談X』の時と同じ質問を「前回も聞きましたが」と言う前置き付きで『スマブラ談!!』でも聞いていた為。
- ^ 『ほぼ日刊イトイ新聞』の「樹の上の秘密基地」第4回より。詳しくはリンク先を参照[1]
- ^ オンラインガイドスマブラ拳!!アンケート集計拳
- ^ ページ数の詳細は「緑川光」「マルス (ファイアーエムブレム)」の脚注参照。