ピーピー・ドーン島
座標: 北緯7度44分36.5秒 東経98度46分32.3秒 / 北緯7.743472度 東経98.775639度
ピーピー・ドーン島(ピーピー・ドーンとう)は、タイ南部にあるピーピー諸島の主要な島で、同諸島唯一の有人島である。アンダマン海にあり、日本ではピピ島、ピピ・ドン島[1][2]、ピーピー島とも表記する。
地理
編集ピーピー・ドーン島は石灰石でできており、火山島ではない。島には岩石の山のようなものが東西に二つあり、その間を砂が埋めて島の平地部分を形成している。この平地部分は人の居住地となっており、観光客の宿泊施設などもここにある。
島のほかのビーチにも宿泊施設が点在しているが、車道がないので自動車は事実上存在せず、ロングボートでの海からの交通に強く依存している。
環境問題
編集ピーピー・ドーン島はハート・ノッパラット=ピーピー諸島海洋国立公園の登録地域にあるが、漁業や観光による環境破壊に悩まされてきた。一時期は爆弾漁法により海底のサンゴ礁が打撃を受けた。観光客の増加に伴い、山を切り開いて宿泊施設を建てることも行われ、陸地の破壊も進んだ。ダイビングやスノーケリングのスポットとして注目を集めてからは、爆弾漁法は影をひそめたものの、各島やビーチを巡るツアーが非常に盛んになったため、ボートの錨によるサンゴ礁破壊が深刻になっている。
マヤ湾は『ザ・ビーチ』のヒットにより一時は1日5000人もの訪れて環境が破壊され、タイ政府は2018年6月に立ち入りを禁止した'[1]。2022年1月に観光は再開されたが、浜辺や遊歩道への立ち入りは1日4000人までに抑えられ、遊泳は禁止されている[1]。
脚注
編集- ^ a b c d [ご当地Price]タイ ピピ島マヤ湾入場料1600円:人気の絶景、保全と誘客の難題『日経MJ』2023年2月20日アジア・グローバル面(同日閲覧)
- ^ “天橋立のような街がにぎわう アンダマン海の宝石、ピピ島”. CREA (2014年6月11日). 2018年9月18日閲覧。