ピンク・レディー (カクテル)
カクテル
ピンク・レディー(英語: Pink Lady)は、ジンをベースとするカクテルであり、ショートドリンクに分類される。グレナデン・シロップと卵白を使うため、ピンク色に見える。ピンク・レディと記すこともある[2][3][4]。
ピンク・レディー | |
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基本情報 | |
種別 | ショートドリンク |
作成技法 | シェーク |
色 | ピンク[1] |
グラス | カクテル・グラス |
レシピの一例 | |
ベース | ジン |
材料 |
ジン …… 45ml |
グレナデン・シロップ …… 20ml | |
卵白 …… 1個分 |
20世紀前半に誕生したカクテルのうち、もっともポピュラーなカクテルの1つ[5]。
概要
編集発祥の地はイギリスである。1912年にイギリスで上演されていたミュージカル『ピンク・レディー』にちなんでおり、主演女優のヘーゼル・ドーンに対して打ち上げパーティの席上で捧げられたのが最初である[2][3][4][6]。
なお、日本のアイドルデュオ・ピンク・レディーの名前は、このカクテルから都倉俊一が命名した[6][7]。日本では、アイドルのピンク・レディーが活躍した時代にカクテルも人気を博した[3]。
レシピの例
編集- 材料
- 作り方
元来のレシピには以下のようにライムジュースとアップルジャックが加えられていた[5]。
- 元来の材料
-
- ジン - 30ml
- アップルジャック - 30ml
- ライムジュース - 15ml
- レナデン・シロップ - 10ml
- 卵白 - 10ml
類似するカクテル
編集上述のレシピの材料にレモンジュースやライムジュースを加えるピンク・レディーのレシピもあり、こちらも普及している[8]。
ジュースを加えた材料構成はクローバー・クラブと同じになるため、「ジュースを使わないのが本来のピンク・レディー」という意見[8]や、「レモンジュースの容量が増えるとクローバー・クラブ」という意見もある[9]。
クローバー・クラブは禁酒法時代のアメリカ合衆国で誕生したカクテルであり、禁酒法撤廃後はピンク・レディーの印象が強くなっていった[8]。
出典
編集- ^ a b c “ピンク・レディ レシピ”. サントリー. 2022年10月2日閲覧。
- ^ a b c 中村健二『世界一のカクテル』主婦の友社、2010年、133頁。ISBN 9784072743935。
- ^ a b c d THE PLACE『カクテル事典』学研パブリッシング、2014年、83頁。ISBN 9784058003206。
- ^ a b c 福西英三『カクテル入門』保育社、1982年、41-43頁。ISBN 9784586505630。
- ^ a b David Wondrich (2021). “Pink Lady Cocktail” (英語). The Oxford Companion to Spirits and Cocktails. オックスフォード大学出版局. ISBN 9780190670405
- ^ a b 貫泰夫『背中から見たピンク・レディー: 駆け抜けた千八百十三日』Kindle。ASIN B00MYKID0S。 位置No.272 - 位置No.283((6)ピンク・レディーのスタッフ形成)
- ^ 「「スター誕生!」あの熱狂をもう一度・後編」『週刊ポスト』10月29日号、小学館、2021年、148-149頁。
- ^ a b c 達磨信. “第96回 メンズクラブ発祥、ピンクの食前酒 クローバー・クラブ”. サントリー. 2022年10月2日閲覧。
- ^ 『カクテルの図鑑』マイナビ、2013年、36頁。ISBN 9784839946234。
関連項目
編集- ピンク・レディー
- ピンク・レディー (リンゴ) - 生産者が本カクテルを好きだったことから命名された。