ピシディア語(ピシディアご)は、アナトリア半島南西部のピシディアで使われていた言語。インド・ヨーロッパ語族アナトリア語派に属するとされるが、資料はほとんど残っていない。

ピシディア語
話される国 ピシディア
話者数
言語系統
表記体系 ギリシア文字
言語コード
ISO 639-3 xps
Linguist List xps
Glottolog pisi1234[1]
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紀元前1千年紀のアナトリア語派諸言語の分布

概要

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ストラボン地理誌』第13巻(4.17)には、キビュラの町でギリシア語リュディア語、ピシディア語、およびソリュモイ人の言語の4種類が使われると記述している。

ピシディア語の資料は、ピシディア北部に残る30ほどの墓誌銘で、個人の名前とその父の名前が記されているに過ぎない。時代は西暦2-3世紀のものと見られる[2]ギリシア文字で書かれている。

言語の詳細がほとんど不明であるにもかかわらず、父の名が -s で終わっており、これはアナトリア語派の形容詞接尾辞 *-asso/ī- に由来すると考えられる[3]

  • Musita Tas 「Taの(子)Musita」[3][4]

脚注

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  1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Pisidian”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/pisi1234 
  2. ^ Melchert (1995) p.2157
  3. ^ a b Melchert (1995) p.2158
  4. ^ Ramsay (1895) p.358

参考文献

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  • Melchert, H. Craig (1995). “Indo-European Languages of Anatolia”. In Jack M. Sasson. Civilizations of the Ancient Near East. 4. Charles Scribner's Sons. pp. 2151-2159. ISBN 0684197235. http://www.linguistics.ucla.edu/people/Melchert/cane.pdf 
  • Ramsay, W. M. (1895). “Inscriptions en langue pisidienne”. Revue des universités du midi, nouvelle série des annales de la faculté des lettres de Bordeaux 1 (1): 353-362. http://visualiseur.bnf.fr/CadresFenetre?O=30000000340186&I=6&M=tdm.