ピエール・ガニェール
ピエール・ガニェール(Pierre Gagnaire、1950年4月9日 - )は、前衛的と評されるフランスのシェフで、パリの8区、バルザックにあるレストラン「ピエール・ガニェール」の三ツ星オーナー・シェフ。ロンドンの「Sketch」でも三ツ星を獲得している[要出典]。
1992年にフランス中部のサン=テティエンヌに出した店でミシュラン3つ星を獲得したものの、破産により閉店。パリで知人の出資を得て出店し、再び3つ星に返り咲いた異色の経歴を持つシェフで、2001年からは、フランスの物理化学者エルヴェ・ティスと協力し、分子ガストロノミーという科学の考え方を取り入れた、新しい料理法に取り組んでいる[要出典]。
略歴
編集- 1950年4月9日: フランス中東部ロワール県アピナック(Apinac)で生まれる。
- 1968年: レストラン「タント・アリス(Tante Alice)」で修業、その後、数々の有名店で修行を続ける。
- 1973年: インターコンチネンタル・ホテル(InterContinental Hotel)で修行
- 1974年: 一時期「ルカ・キャルトン(Lucas Carton)」で働く。
- 1976年: 父親の経営するレストラン「ル・クロ・フルリー(Le Clos Fleuri)」で働く。
- 1977年: 「ル・クロ・フルリー」を引き継ぎ、ミシュラン1つ星獲得
- 1981年: サン=テティエンヌでレストラン「ピエール・ガニェール」をオープン
- 1986年: ミシュラン2つ星獲得
- 1992年: サン=テティエンヌ市内で移転、アール・デコ調のインテリアデザインを取り入れた店は、同時にミシュラン3つ星獲得
- 1996年: 負債によりミシュランへ星を返上、閉店。その後、パリ8区の『ロテル・バルザック(l'Hotel Balzac)』にレストラン『ピエール・ガニェール』を開店
- 1997年: ミシュラン2つ星獲得
- 1998年: ミシュラン3つ星に返り咲く。
- 2001年: フランス国立農学研究所(Institut National de la Recherche Agronomique)の物理化学者エルヴェ・ティスと協力し、「ガストロノミー・モレキュレール(gastronomie moléculaire:分子ガストロノミー)」の応用に取り組み始める。
- 2002年: ロンドンにカジュアルであるが高級感があり、パリとは全く異質なコンセプトのレストラン「スケッチ(Sketch)」をオープン
- 2004年: レストラン「ガヤ・リヴ・ゴーシュ(Gaya Rive gauche)」の経営と料理を引き継ぐ
- 2005年: 「ガヤ・リヴ・ゴーシュ」を「ガヤ・パール・ピエール・ガニェール(Gaya par Pierre Gagnaire)」としてリニューアル・オープン
- 2005年: レストラン「ピエール・ガニェール・ア・東京(Pierre Gagnaire à Tokyo)」東京・青山にオープン
- 2006年: レストラン「ピエール・ア・香港(Pierre à Hong Kong)」マンダリン・オリエンタル香港ホテル内にオープン
- 2008年: レストラン「ルフレ・バイ・ピエール・ガニェール(Reflets by Pierre Gagnaire)」ドバイ・インターコンチネンタルホテル内にオープン
- 2008年: レストラン「ピエール・ガニェール・ア・セウル」(Pierre Gagnaire à Séoul)」ソウル・ロッテホテル内にオープン
- 2009年12月: レストラン「ツイスト・バイ・ピエール・ガニェール」(Twist by Pierre Gagnaire) アメリカ合衆国・ラスヴェガス マンダリンオリエンタルホテル内にオープン
- 2010年: レストラン「ピエール・ガニェール(Pierre Gagnaire)」東京・ANAインターコンチネンタルホテル東京内にオープン[1]
現在展開中の店
編集ヨーロッパ
編集- Pierre Gagnaire(オテル・バルザック内、パリ)1996- ※2015年現在、三ツ星。
- Gaya(リヴ・ゴーシュ、パリ)2005- ※2015年現在、一つ星。
- Pierre Gagnaire pour Les Airelles(クールシュヴェル、フランス)※2015年現在、二つ星。
- Le Grand Maison (ボルドー、フランス) 2016-
- Pair (Le Bastide de Gordes内、ゴルド、フランス)
- Le Fouquet's (カンヌ、フランス) 2014-
- Sketch(ロンドン、イギリス)2002- ※2019年10月、三ツ星獲得。フランス国外では、初の三ツ星獲得。
- Les Solistes (ウォルドルフ-アストリア・ベルリン内、ドイツ)
中東
編集- Pierre’s Bistro & Bar(インターコンチネンタル・ドバイフェスティバルシティ内、ドバイ) 2018-
アメリカ
編集- ツイスト・バイ・ピエール・ガニェール(マンダリン・オリエンタル・ラスベガス内、アメリカ) 2009-
アジア
編集- ピエール・ア・香港(マンダリン・オリエンタル香港内、香港) 2006-)※2015年現在、二つ星。
- ピエール・ガニェール・ア・セウル(ロッテホテルソウル内、韓国)2008-
- ラ・メゾン 1888 (インターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラリゾート内、ベトナム) 2015-
- ピエール・ガニェール-東京 (ANAインターコンチネンタルホテル東京内、日本)2010(3月19日開店)-)※2015年現在、二つ星。
過去に展開していた店
編集- ピエール・ガニェール・ア・東京(東京)2005-2009(8月31日閉店)[2]
- LES MENUS(ロッテホテル・モスクワ内、ロシア)2010-2015
- Reflets par Pierre Gagnaire(インターコンチネンタル・ドバイフェスティバルシティ内、ドバイ) 2008-2016
脚注
編集- ^ 東京に舞い戻った3つ星「ピエール・ガニェール」“突然閉店”の真相を明かす 日経トレンディネット 2010年03月19日
- ^ 「ピエール・ガニェール・ア・東京」も突如閉店に「ミシュランガイド2010発刊直前、消えた有力レストランの謎」 日経トレンディネット 2009年09月11日
著書(和書)
編集- 『新フランス料理―湧き出でるオリジナリティ』 柴田書店 1992.12 ISBN 978-4388056736 (ISBN 4388056731)
- 『料理革命』エルヴェ・ティス 共著書 中央公論新社 2008.03 ISBN 978-4120039225