ビスマス系超伝導体
ビスマス系超伝導体(ビスマスけいちょうでんどうたい)とは、ビスマス(Bi2)を含む、高温超伝導体の中で銅酸化物高温超伝導体に分類される90ケルビン(K)以上で超伝導転移を起こす化合物で化学式はBi2Sr2Ca2Cu3O10である。構成する元素の頭文字をとってBSCCO(ビスコ)または、構成元素の物質量比(モル比)からBi2223(ビスマスにににさん)とも呼ばれる。
概要
編集1988年に科学技術庁金属材料技術研究所(現・物質・材料研究機構)の前田弘のグループによって開発された[1][2]。
他の高温超伝導体と比較して110Kで超伝導になることから多くの用途に適用が期待される。実用化の鍵となる線材化技術が開発され、今後、多種多様な用途への適用が期待される[3]。