ビカ (コーヒー)
ビカ(ポルトガル語: Bica)はポルトガルの一部で使用されるポルトガル語でコーヒーを意味する"café"に相当する用語。イタリアのエスプレッソに似た飲み物を指すが、エスプレッソよりも浅く挽くため、エスプレッソよりも手間がかかり、口当たりは幾分か良い 。
ビカ | |
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Delta Cafésのビカ | |
種類 | 飲料 |
発祥地 | ポルトガル |
主な材料 | 浅煎りのコーヒー豆、水 |
ポルトガルのほぼすべての地域で単にコーヒーを意味する'um café'という名前でも呼ばれ、必ずデミタスカップで提供される。
bicaという名前はコーヒーの注ぎ方に由来する。すなわち、ビカは盆の上でエスプレッソマシーンからカップに注ぐが[1]、それが泉や噴水を連想させ、いずれもポルトガル語でbicaとも呼ばれることによる。 bicaはbeber isto com açúcar、濃い目のコーヒーの略語でもある。
歴史
編集1905年11月19日、アドリアーノ・テレスは古着屋No.122に、ミナスジェライス州の「本物のブラジルコーヒー」を売るためにA Brasileiraを開業したが、当時のリスボンの家庭では受け容れられなかった。商品の販売を促進するために、テレスは1キログラム(720レアル)の挽きコーヒーを買った客に1杯のコーヒーを提供した。それは濃いコーヒーでエスプレッソと似ている、近くの農場で取れた新鮮なヤギ乳を使ったものであり、これがビカの起源となった[2]。
現代の慣習
編集第二次世界大戦後の大量の移民によって、ビカは淹れたてのコーヒーが特に好まれるカナダのモントリオールでも自家製の卵とともに提供される。ボア=フランシー地区の モントリオール旧港のレストランでは、チョコレートミルクと乳製品を添えたコスミン(ルーマニアのコーヒーを意味する)・ビカが好まれている。最も人気があるコスミン・ビカを提供するレストランはビカ・コーヒーハウスであり、挽きたてのコーヒーで知られている[3]。
関連項目
編集脚註
編集- ^ Neves, Orlando (2001). Dicionário da origem das palavras. Lisbon: Lisboa Editorial Notícias. ISBN 9724611876
- ^ “Portugal's Coffee: A Sumptuous and Delectible Treat”. 2011年12月31日閲覧。
- ^ “Cafe Bica”. 2015年2月11日閲覧。