ヒーラット・ヴァーメイ
ヒーラット・ヴァーメイ[1](Geerat J. Vermeij、1946年 - )は、オランダ生まれの古生物学者で、カリフォルニア大学デービス校の地質学教授。3歳で失明したが、9歳のとき一家でアメリカ合衆国に移住し、10歳で科学者になると志を立てた。プリンストン大学で、ロバート・マッカーサーの指導を受ける[2]。1968年にプリンストン大学を卒業し、1971年にはイェール大学から生物学と地質学の博士号を授与された。メリーランド大学を経て、カリフォルニア大学へ移った。
ヒーラット・ヴァーメイ Geerat J. Vermeij | |
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生誕 |
1946年 オランダフローニンゲン州ホーゲザンド=サッペメール |
居住 | アメリカ合衆国 |
研究分野 | 古生物学 |
研究機関 | カリフォルニア大学デービス校 |
出身校 |
プリンストン大学 イェール大学 |
主な受賞歴 | アメリカ古生物学会賞(Paleontological Society Medal) (2006年) |
プロジェクト:人物伝 |
進化生物学、古生物学の立場から、海生軟体動物(特に貝類)の化石や生体を研究している。1980年代には、中生代の海洋において捕食圧が高まったことに注目し、捕食者と被食者それぞれが攻撃と防御の能力を高め、適応戦略が高度になる共進化過程をたどるとするエスカレーション仮説(Escalation hypothesis)[3]について論文を書き始めた。1992年にはマッカーサー・フェローを受賞している[4]。
日本では、2000年に自伝『盲目の科学者』が翻訳出版され[5]、2002年にNHKのテレビ番組『未来への教室』でも紹介された[6]。
著書
編集- Evolution and Escalation: An Ecological History of Life, 1987
- A Natural History of Shells, 1993
- Privileged Hands, 1996
- ヒーラット・ヴァーメイ(羽田裕子訳)『盲目の科学者―指先でとらえた進化の謎』講談社,2000年.
- Nature: An Economic History, 2006
出典・脚注
編集- ^ オランダ語の発音に準じ、ケーラト・フェルメイ(書評『盲目の科学者』 天野和孝(2001))、あるいはG・J・ベルメージ(軟体動物 他 Part II 大場秀章・西野嘉章 編「東京大学コレクションII 動く大地とその生物)と表記されることもある。
- ^ 天野和孝(2001)
- ^ 軟体動物 他 Part II 大場秀章・西野嘉章 編「東京大学コレクションII 動く大地とその生物.
- ^ “Blind Professor Receives Macarthur Award”. National Federation of the Blind. 2010年12月11日閲覧。
- ^ 講談社BOOK倶楽部 本のご紹介
- ^ NHKアーカイブ保存番組詳細 未来への教室 ヒーラット・ヴァーメイ指先がとらえた貝の謎