ヒロオウミヘビ

爬虫類の一種

ヒロオウミヘビ(広尾海蛇、学名Laticauda laticaudata)は、コブラ科エラブウミヘビ属に分類されるヘビエラブウミヘビ属の模式種

ヒロオウミヘビ
ヒロオウミヘビ
ヒロオウミヘビ Laticauda laticaudata
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: コブラ科 Elapidae
亜科 : ウミヘビ亜科 Hydrophiinae
: エラブウミヘビ属 Laticauda
: ヒロオウミヘビ L. laticaudata
学名
Laticauda laticaudata
(Linnaeus, 1758)
和名
ヒロオウミヘビ
英名
Banded sea snake
Blue-lipped sea krait
[1][2]

分布

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インド洋東部、西太平洋[3][4]

形態

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全長70-120cm。体形は細い。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は19。腹面を覆う鱗(腹板)の横幅は縦幅の4倍に達する。上唇や下唇の鱗(上唇板、下唇板)は黒い。体色は青く、黒く太い約50本の横帯が入る。種小名laticaudaは「広い尾」の意で、和名と同義。

極めて毒性の高い神経毒を持つ。

生態

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海洋に生息する。夜行性で、昼間は海岸にある岩の割れ目などで休む。

食性は動物食で、魚類(特にアナゴウツボなどの体形が細い魚類を好む)を食べる。

繁殖形態は卵生。海岸にある岩の割れ目等に1回に4-5個の卵を産む。卵は約5か月で孵化する。

人間との関係

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攻撃性が低いことから海中で自主的に人に対して咬みつくことはないが、まれに咬もうとすることもある[3]うえに強毒種のため注意が必要。

人目に触れることは多くはないが地域によっては生息密度が高い場所もあるらしく、石垣島では1995年の夏季に1晩で約150頭の本種が発見された例もある。[3]

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

関連項目

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参考文献

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  1. ^ 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、145、227頁。
  2. ^ 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社1986年、163頁。
  3. ^ a b c 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、326頁。
  4. ^ 『小学館の図鑑NEO 両生・はちゅう類』、小学館2004年、132頁。

外部リンク

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