ヒメカンバ
ヒメカンバ(英名:dwarf birch、学名:Betula nana L.)は、カバノキ科カバノキ属の種で、主に北極地域のツンドラで見られる。
ヒメカンバ | |||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Betula nana L. | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ヒメカンバ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
dwarf birch | |||||||||||||||||||||||||||
亜種 | |||||||||||||||||||||||||||
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概要
編集雌雄同株の低木で、高さ1-1.2mに育つ。樹皮は剥離しにくく赤銅色に輝く[1]。葉は直径6-20mmの丸型で、周囲に明瞭な鋸歯を持つ。雪解け後に葉の成長が始まり、秋には紅葉する。冬期に受粉する尾状花序は直立し、長さ5-15mm、幅4-10mmになる。
分布
編集ヒメカンバは、北極やグリーンランド、アイスランド、北ヨーロッパ、北アジア、北アメリカ北部、冷帯地域が原産で、様々な環境で育つ。極北以外では、300m以上の山のみて見られ、スコットランドでは835m、アルプス山脈では2200mまでで見られる。東の限界はスヴァールバル諸島で、ここでは暖かい場所に限定されている。一般に、貧栄養で酸性土壌の、湿っているが水はけの良い場所を好む。陰には弱い。
亜種
編集- Betula nana subsp. nana. - カナダ(バフィン島)、グリーンランド、南方はアルプス山脈の高地までの北ヨーロッパ、北西アジアに分布。若い小枝には毛が生えているが樹脂はない。葉はより長く、幅と同程度の20mmにもなる。
ゲノム
編集ヒメカンバのゲノムは、スコットランドの個体を用いて、クイーン・メアリーのリチャード・バグ率いる研究者のチームにより解読された。
出典
編集- ^ Ewing, Susan. The Great Alaska Nature Factbook. Portland: Alaska Northwest Books, 1996.