ヒットフィストOWS
ヒットフィスト OWS (Hitfist OWS) は、オート・メラーラが開発し販売している装甲車両用の砲塔で、車内から遠隔操作するRWS(リモートウェポンステーション、無人砲塔)モードを備える[1]。
概要
編集オート・メラーラが以前から供給している、砲手と車長の2名用砲塔ヒットフィストにリモート操作機能を追加したものである。主兵装として25mmないし35mmの機関砲を装備するように設計されている[2]。主兵装には同軸機銃を装備することもできる。派生型では対戦車ミサイルの照準および発射が可能なものもある。
通常は遠隔光学系および遠隔操作を用いて車内の銃手が操作する[2]。しかしながら、動力喪失時には銃砲弾の再装填のために設計されたハッチを用いて、手動でRWSの兵器の照準および発射を行うことができる。
2010年にオート・メラーラはポーランドの製造業者ブマル・ワベンディに対して、ポーランド軍向けにこの砲塔を製造するライセンスを供与した。同社はパトリアAMVのライセンス型であるロソマク歩兵戦闘車に装備される有人型ヒットフィストを製造してきた[1][3]。
脚注
編集- ^ a b “Bumar-Łabędy będzie produkować nowe wieże do Rosomaków(ブマル・ワベンディはロソマク用に新しいタレットを製造する) [Bumar-Łabędy will produce new towers for Rosomaks]” (Polish). Newsweek (Poland). (2010年3月9日). オリジナルの2018年2月6日時点におけるアーカイブ。 2018年7月12日閲覧。
- ^ a b “Hitfist OWS 30mm (Overhead Weapons System): Remote Weapons System for infantry fighting vehicles(ヒットフィストOWS 30mm:歩兵戦闘車向けのリモート・ウェポン・システム)”. Oto Melara (2013年8月20日). 2016年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月12日閲覧。
- ^ “Bumar-Łabędy może być jedynym producentem wież Hitfist OWS(ブマル・ワベンディはヒットフィストOWSタレットの唯一の製造者かもしれない)”. Logistyka. (2010年3月9日) 2018年7月12日閲覧. "W Łabędach produkowane są załogowe wieże Hitfist 30 mm do bojowej wersji kołowego transportera opancerzonego Rosomak. Firma dostarczyła już ponad 200 takich wież do Rosomaków, które służą m.in. podczas misji w Afganistanie(ロスマク装甲兵員輸送車の戦闘バージョン用有人30㎜ヒットフィスト・タレットはワベンディで製造されている。同社はすでに200基以上のそのようなタレットをアフガニスタンでの任務中のロスマクに提供した)"
- ^ “Hitfist 25mm - 30mm: Light turret for infantry fighting vehicles(ヒットフィスト25mm - 30mm:歩兵戦闘車向けの軽量タレット)”. Oto Melara (2013年8月20日). 2017年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月12日閲覧。
関連項目
編集- 共通戦術装輪車 - 陸上自衛隊が採用した装輪装甲車ファミリー。ハッチ基部の直接視認用キューポラの配置などから、偵察戦闘車型の砲塔は従来同様の運用だが、歩兵戦闘車型の24式装輪装甲戦闘車はヒットフィストOWS同様の2WAY型とみられている。