パーマーランド
地理
編集位置・広がり
編集南極半島を南北に二分した南部を指す。その北限は Cape Jeremy と Cape Agassizを結ぶ線で、北にグレアムランドと接する[1]。
アメリカ地質調査所(USGS)の地名情報システム(GNIS)によれば、南極半島の南限は、東海岸側のCape Adamsと、西海岸側のEklund Islands対岸とを結んだ線である[2]。南にエルスワースランドと接する。
領有権主張
編集→「南極における領有権主張の一覧」も参照
イギリス、アルゼンチン、チリが領有権を主張する地域に含まれる。
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「チリ領南極」
歴史・名称
編集この地域の名は、アメリカ合衆国のアザラシ漁師ナタニエル・パーマーにちなむ。パーマーは1820年11月、「ヒーロー号」Hero によって、南極半島と、サウス・シェトランド諸島のデセプション島を探検した。
南極大陸最大の半島を指す名称として、長らくイギリスは「グレアムランド」、アメリカ合衆国は「パーマー半島」を用いていたが、1964年に米国の南極地名諮問委員会 (US-ACAN) と英国の UK Antarctic Place-names Committee (UK-APC) の間で合意が形成された。これにより、半島全体の名称として「南極半島」(Antarctic Peninsula)が提唱され、北部を「グレアムランド」、南部を「パーマーランド」と呼ぶことになった[1]。
脚注
編集- ^ a b c "Palmer Land". Geographic Names Information System. U.S. Geological Survey. 2013年5月3日閲覧。
- ^ "Antarctic Peninsula". Geographic Names Information System. U.S. Geological Survey. 2013年5月2日閲覧。