パルフェ・タムール
パルフェ・タムール (Parfait Amour) とは、フランスを起源とするリキュールのひとつ。
地中海沿岸で採れる柑橘系果実をベースに、ニオイスミレ (スイート・ヴァイオレット) やバラ、アーモンド、バニラなどで香り付けされている。その中でもニオイスミレは、他のスミレからはその独特の香りを出すことは出来ないとされ、特筆される。
色は紫、もしくは青色で、その紫色から日本ではヴァイオレット・リキュールとも呼ばれる。また、クレーム・ド・ヴァイオレットとも呼称されることがある。アルコール度数は24~25度、エキス分は28.7~43.7%。
起源
編集1760年にフランスのロレーヌ地方で誕生したとされている。その色と「飲む香水」とも評される香りから、当時の貴族の間では「媚薬の効果がある」とされていた。これは「パルフェ・タムール」 (フランス語で「完全なる愛」という意味) の語源となっている。
主なパルフェ・タムール
編集パルフェ・タムールを使ったカクテル
編集参考文献
編集- 小島武彦監修『リキュールで楽しむカクテル321 第2刷』日本文芸社、2004年。ISBN 4-537-20233-5
- 渡辺一也監修『決定版 リキュール&カクテル大辞典』ナツメ社、2004年。ISBN 4-8163-3734-2