パット・ラバーベラ
パット・ラバーベラ[1](Pat LaBarbera、1944年4月7日 - )は、アメリカで生まれたカナダのジャズ・サクソフォーン奏者(テナー、アルト、ソプラノ)、フルート奏者。ニューヨーク州マウントモーリス生まれ。1967年から1973年までバディ・リッチ・バンドのソリストとして仕事をしたことで最も注目に値する[2][3][4]。
パット・ラバーベラ Pat LaBarbera | |
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写真:KSMF Webmaster提供 | |
基本情報 | |
出生名 | Pascel Emmanuel LaBarbera |
生誕 | 1944年4月7日(80歳) |
出身地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク州マウントモーリス |
ジャンル | ジャズ |
職業 | ミュージシャン、教育者 |
担当楽器 | テナー・サクソフォーン、ソプラノ・サクソフォーン、クラリネット、フルート |
彼は1974年にオンタリオ州トロントに移り、ハンバー・カレッジの教員を務めている[2][3]。1975年にエルヴィン・ジョーンズと共演するようになり、1979年にはヨーロッパをともにツアーした[4]。バディ・リッチと仕事をしている間、ウディ・ハーマンとルイ・ベルソンが率いるグループでも演奏していた[5][6]。また、カルロス・サンタナとも演奏したことがある。ラバーベラは、カナダのサックス奏者の世代の発展に大きな役割を果たしてきた。2000年、アルバム『Deep in a Dream』により、ジュノー賞の最優秀トラディショナル・インストゥルメンタル・ジャズ・アルバムを受賞した[7]。
パットは、同じくミュージシャンのジョン・ラバーベラ(トランペット)とジョー・ラバーベラ(ドラム)と兄弟である[2][3][6]。
ディスコグラフィ
編集リーダー・アルバム
編集- 『パス・イット・オン』 - Pass It On (1975年、PM)
- The Wizard (1978年)
- The Meeting (1979年)
- Necessary Evil (1981年)
- 『ヴァーゴ・ダンス』 - Virgo Dance (1987年)
- Standard Transmission (1987年、GOWI) ※with ジョン・アバークロンビー、ヤツェク・コハン、ジム・ヴィヴィアン
- 『フロム・ザ・ハート』 - From the Heart (2001年)
- Deep In A Dream (2002年)
- Crossing the Line (2005年)
- 『ザ・リトル・ドラマー・ボーイ』 - The Little Drummer Boy (2011年、Five Stars) ※with ジョー・ラバーベラ
- 『メッセージ・フロム・アート』 - Message from Art - For Art Blakey (2012年、Five Stars) ※with ジョー・ラバーベラ
- 『ア・リトル・シンプル・マジック』 - A Little Simple Magic (2012年、Five Stars) ※with ドン・トンプソン
- 『ナイト・ライツ』 - Night Lights (2015年、Five Stars) ※with ドン・トンプソン
- 『ディスタント・ベルズ - モーストリー・バラード〜ビル・エバンスへの思い出』 - Mostly Ballads - Remembering Bill Evans (2018年、Five Stars) ※with ドン・トンプソン
- 『タイム・アンド・タイム・アゲイン オール・バラード〜ビリー・ホリデイ集』 - Time and Time Again (2019年、Five Stars) ※with ドン・トンプソン
- Silent Voices (2016年)
- Trane of Thought (2018年) ※with カーク・マクドナルド
ザ・カルテット
編集- 『ショウほど素敵な商売はない』 - Live at My House “There's No Business Like Show Business” (2014年、Five Stars) ※with ドン・トンプソン、ジョー・ラバーベラ、トム・ウォリントン
参加アルバム
編集- 『栄光のバディ・リッチ』 - The New One! (1967年、Pacific Jazz) ※『Take It Away!』として再発(日本盤はこちらがベース)
- 『マーシー・マーシー』 - Mercy, Mercy (1968年、Pacific Jazz)
- 『ビッグ・バンドの炸裂! バディー・アンド・ソウル』 - Buddy & Soul (1969年、Pacific Jazz)
- 『バディー・リッチ'70 カストマーのために』 - Keep the Customer Satisfied (1970年、Liberty)
- 『ア・ディファレント・ドラマー』 - A Different Drummer (1971年、RCA)
- 『リッチ・イン・ロンドン』 - Rich in London (1971年、RCA)
- 『スティック・イット』 - Stick It (1972年、RCA)
- 『ザ・ロアー・オブ '74』 - The Roar of '74 (1974年、Groove Merchant)
- 『ザ・メイン・フォース』 - The Main Force (1976年、Vanguard)
- 『リメンブランス』 - Remembrance (1978年、MPS)
- 『ミュージック・マシーン』 - Elvin Jones Music Machine (1978年、Mark Levison (Japan))
- 『エルビン・ジョーンズ・ジャズ・マシーン・ライブ・イン・ジャパン1978 - ディア・ジョンC.』 - Live in Japan 1978: Dear John C. (1978年、Trio (Japan))
- 『エルビン・ジョーンズ・ジャズ・マシーン・ライヴ・イン・ジャパン Vol.2』 - Elvin Jones Jazz Machine Live in Japan Vol. 2 (1978年、Trio (Japan))
- Brother John (1982年、Palo Alto)
- Live at the Village Vanguard Volume One (1984年、Landmark) ※1984年7月録音
- 『エルビン・ジョーンズ・ジャズ・マシーン・ライヴ・アット・ピット・イン』 - Elvin Jones Jazz Machine Live at Pit Inn (1985年、Polydor Japan)
その他
- デイヴ・マクマード・ジャズ・オーケストラ : Dave McMurdo Jazz Orchestra (1989年) ※カナダ
- デニー・クリスティアンソン & ヤン・ヤルチック : Goin' Places (2000年) ※カナダ
- ジョン・ラバーベラ・ビッグ・バンド : On the Wild Side (2003年) ※2004年グラミー賞ノミネート
- ジョン・ラバーベラ・ビッグ・バンド : Phantasm (2005年)
脚注
編集- ^ 「パット・ラ・バーベラ」の表記もある。
- ^ a b c “Pat Labarbera | The Boss Brass” (英語). 2022年6月18日閲覧。
- ^ a b c “Pat LaBarbera | The Canadian Encyclopedia”. www.thecanadianencyclopedia.ca. 2022年6月18日閲覧。
- ^ a b “Pat LaBarbera” (英語). Justin Time Records. 2022年6月18日閲覧。
- ^ “Pat LaBarbera – Youth Jazz Canada” (英語). 2022年6月18日閲覧。
- ^ a b “Family is a jazz triple threat” (英語). The Toronto Star. (2009年4月8日). ISSN 0319-0781 2022年6月18日閲覧。
- ^ "Juno Awards reach out to music's newcomers". National Post, March 13, 2000.