バーナード・ベレンソン
バーナード・ベレンソン(Bernard G. Berenson, 1865年6月26日 - 1959年10月6日)は、リトアニア出身のアメリカの美術史家・美術評論家。イタリアルネサンス研究で著名で、矢代幸雄、ケネス・クラークなど多くの門人がいる。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2e/1917_Bernard_Berenson.jpg/220px-1917_Bernard_Berenson.jpg)
生涯
編集ロシア帝国・ヴィリナ県ブトリモニースのユダヤ人の家庭に生まれる。生まれた時の名前は、ベルンハルド・ヴァルヴロイェンスキ(Bernhard Valvrojenski、ロシア語: Бернард Вальвроженский)。父のアルバートは1875年一家と共にボストンに移住し、ベレンソンに姓を変える。
ハーヴァード大学で学び、イタリアに移住する。妻のメアリー Mary (1864-1945)は Logan Pearsall Smith の姉であり、美術史家の Benjamin Francis Conn Costelloe と結婚したこともあった。
個人としても世界的に著名なコレクターであったが、その中でもルネサンスの大家ドメニコ・ヴェネツィアーノの『聖母子像』を所有し書斎に飾っていたことは有名である。
トマス・ハリスの小説『ハンニバル』では、主人公ハンニバル・レクターはベレンソン家の親類という設定になっている。
文献案内
編集- S.N. Behrman (1951-52) "Duveen"
- Ernest Samuels (1979) Bernard Berenson: The Making of a Connoisseur
- Ernest Samuels (1987) Bernard Berenson: The Making of a Legend
- Colin Simpson (1986) Artful Partners: Bernard Berenson and Joseph Duveen
- Mary Ann Calo (1994) Bernard Berenson and the Twentieth Century
- 訳書
- 『ルネッサンスのイタリア画家』 新潮社 1961 - 矢代幸雄監修、大型限定本
- 『美学と歴史』 島本融訳、みすず書房 1975
- 『ベレンソン自叙伝 肖像画のスケッチ』 三輪福松訳、玉川大学出版部 1990
- 『美術の国の自由市民 矢代幸雄とバーナード・ベレンソンの往復書簡』
- 山梨絵美子・越川倫明編訳、玉川大学出版部 2019