バルバラ (ジブチ)
バルバラ (アラビア語: بلبالا、英語: Balbala))は、アンブーリ川の西、ジブチ市の郊外に位置する地域[2]。地名は、ソマリ語港の灯台からの「点滅」を意味する「bal-bal be」(バルバルベ)に由来する[3]。
バルバラ Balbala بلبالا | |
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![]() ジブチ国道1号から見たバルバラ地区 | |
![]() バルバラの位置 | |
座標:北緯11度33分43秒 東経43度05分52秒 / 北緯11.56194度 東経43.09778度座標: 北緯11度33分43秒 東経43度05分52秒 / 北緯11.56194度 東経43.09778度 | |
国名 |
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行政地域 | ジブチ市 |
面積 | |
• 合計 | 128.8 km2 |
標高 | 60 m |
人口 (2024年国勢調査)[1] | |
• 合計 | 554,350人 |
• 密度 | 4,300人/km2 |
等時帯 | UTC+3 (東アフリカ時間) |

ジブチ市街へのアクセスが制限された1966年以降、バルバラに町が形成された。最初はスラム街だったが、後に学校と病院が建設された。
行政上はジブチ特別市の属するコミューンで、4区と5区の2つの区(Arrondissement)を管轄する[4]。コミューンの面積は128.8平方キロメートル、人口は554,350人(2024年[1])。
歴史
編集1966年の暴動の後、旧フランス植民地の首都だったジブチ市街との境にチェックポイント(検問所)が設置され、街の入り口にある「破壊的な要素」の侵入を阻止した。
このチェックポイントの周辺では、国内の他の地域からの移住者の集落、非公式の牛市場、キャラバンサライができた。 ジブチ市の警察当局による取り締まりとその後の市街地からの強制送還は、バルバラの成長にさらに寄与し、バルバラは大きなスラム街になった[3]。
1977年のジブチの独立後、チェックポイントは廃止され、後にバルバラはジブチ市の都市開発計画に統合され、正式に住宅地として指定された。
1987年以来、公式的にジブチ市の一部となっている。独立後の最初の10年で、バルバラの人口はさらに3倍になった。
その後、地方から流出した市民による移住が増加したことで住宅地が拡大し、建物の権利は徐々に居住者に移されるにつれ、この地域は強固な宅地造成と学校の建設、その他の公共福祉サービスの提供により都市としての特徴を獲得した。
バルバラには4つの小学校と国内で2番目に大きい病院があり、国内での評判も向上、8万人の人口を抱える地域となった[3]。
1995年には日本の協力により「Fukuzawa中学校」が開校した。3000人近い生徒が通い[5]、現地でも日本の協力の象徴となっている[6]。その後も日本政府の無償資金協力により、新たに小中学校を建設する計画がある(2019年現在) [7] [8]。
しかしながら、バルバラの大部分は極度の貧困地域であり、住宅の80%以上がトタン板や木板、金属板で構成されている。 また、水道水と電気の普及が遅れており、乳児死亡率も高い[9]。
出典
編集- ^ a b c “Balbala”. Citypopulation (2024年10月6日). 2025年1月2日閲覧。
- ^ “Balbala”. davegoestoafrica.blogspot.com. 12 May 2013閲覧。
- ^ a b c Alwan, Daoud Aboubaker; Mibrathu, Yohanis (2000). Historical Dictionary of Djibouti. Scarecrow Press. p. 19. ISBN 978-0-8108-3873-4
- ^ “Loi n°122/AN/05/5èmeL portant sur le statut de la Ville de Djibouti” (pdf). 2024年10月11日閲覧。
- ^ “青年海外協力隊員の活動報告会 : 在ジブチ日本国大使館”. davegoestoafrica.blogspot.com. 2019年12月21日閲覧。
- ^ “所長あいさつ”. davegoestoafrica.blogspot.com. 2019年12月21日閲覧。
- ^ “所長あいさつ”. davegoestoafrica.blogspot.com. 2019年12月21日閲覧。
- ^ 独立行政法人 国際協力機構 調達部 (2019). 企画競争説明書. 独立行政法人 国際協力機構. p. 1
- ^ International Monetary Fund (2012). Djibouti: Poverty Reduction Strategy Paper: Annual Progress Report. International Monetary Fund. pp. 23–25. ISBN 978-1-4755-1494-0