バルクル・カザフ自治県

中華人民共和国新疆ウイグル自治区クムル市に位置する自治県

バルクル・カザフ自治県(バルクル-カザフ-じちけん、ウイグル語:باركۆل قازاق ئاپتونوم ناھىيىسى、中国語:巴里坤哈萨克自治县)は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区クムル市に位置する自治県カザフ族による自治行政区のひとつである。

中華人民共和国 新疆ウイグル自治区 バルクル・カザフ自治県
バルクルのウマ牧場
バルクルのウマ牧場
バルクルのウマ牧場
新疆ウイグル自治区中のバルクル・カザフ自治県の位置
新疆ウイグル自治区中のバルクル・カザフ自治県の位置
新疆ウイグル自治区中のバルクル・カザフ自治県の位置
簡体字 巴里坤
繁体字 巴里坤
拼音 Bālĭkūn
カタカナ転写 バーリークン
ウイグル語 باركۆل قازاق ئاپتونوم ناھىيىسى
ウイグル語ローマ字転写 Barköl
カザフ語キリル文字 Баркөл
カザフ語ラテン文字 Barköl
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
自治区 新疆ウイグル
地級市 クムル市
行政級別 自治県
面積
総面積 37,7303 km²
人口
総人口(2003) 10.1 万人
経済
電話番号 0902
郵便番号 839200
行政区画代碼 652222
公式ウェブサイト http://www.xjblk.gov.cn/

概況

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バルクル・カザフ自治県は新疆ウイグル自治区の北東部にあり、北をモンゴルと国境で接している。中華人民共和国におけるカザフ自治県3ヶ所のうちの一つで、政府による貧困対策重点県となっている[1]。全国12ヶ所のみの辺境苦難六類地区に2006年に選定されている。県内のモンゴルとの国境長は313.4キロメートル。年間開業の国境事務所、老爺廟口岸が設置されており、中蒙貿易の重要開放貿易区の一つとなっている[1]

総面積は3.84平方キロ。全県面積の66%は山地である。県内人口は約10.5万人、漢族カザフ族ウイグル族モンゴル族など13の民族が居住している。うちカザフ族の割合は35.8%である。県内には69330部隊が駐留し、新疆生産建設兵団十三師紅山農場と哈密地区伊吾馬場がある[1]

地理

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北はモンゴル国と接し、南は伊州区、東は伊吾県、西は昌吉回族自治州モリ・カザフ自治県に隣接する。

バルクル・カザフ自治県の地形の特徴は「三峡両盆」と呼ばれ、新疆の縮図とも呼ばれる。温帯大陸性冷涼乾燥気候、ステップ気候で、平均海抜1650メートル。冬は厳寒、夏は涼しくさわやか、明るく四季は明確ではない。年平均気温は1℃、最高気温35℃、最低気温-43.6℃。無霜期98 - 104日。年降水量約200ミリ前後で、蒸発量1638ミリである[1]

歴史

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1954年10月1日に自治県となった。

経済

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バルクル・カザフ自治県の経済は資源型工業、農牧業、観光業が主体である。主要農産品は、馬鈴薯大路菜大麦小麦、晚熟哈密瓜牛肉羊肉キャメルミルク等がある。その中でも、バルクルの「力坤」ブランド牛羊肉やジャガイモが国家「緑色食品」認証を取得している。その他主要な産業は、石炭風力発電芒硝硫酸ナトリウム原油などがある[1]

バルクルはラクダと馬の飼育で有名である。バルクルの馬は中国中で知られている。ラクダの数の多さは中国で他に類を見ず、「千の駱駝の里」と称される。

行政区画

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5鎮、7郷を管轄:

  • :バルクル鎮(巴里坤鎮)、ブルチュンチ鎮(博爾羌吉鎮)、大河鎮、クイス鎮(奎蘇鎮)、サルショク鎮(三塘湖鎮)
  • :サルチョカ郷(薩爾喬克郷)、キョルヤカ郷(海子沿郷)、下澇壩郷、石人子郷、花園郷、チョン・クリンチェリ郷(大紅柳峡郷)、八墻子郷

2000年国勢調査における民族別人口

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民族 人口 比率
漢族 55,169 64.18%
カザフ族 29,236 34.01%
モンゴル族 1,173 1.36%
回族 164 0.19%
ウイグル族 134 0.16%
満州族 26 0.03%
タタール族 22 0.03%
オロス族 11 0.01%
彝族 9 0.01%
その他 20 0.02%

脚注

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  1. ^ a b c d e 巴里坤县人民政府「巴里坤县基本情况」[1]