バッド・ヘアー
『バッド・ヘアー』(原題:Bad Hair)は、2020年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画である。監督はジャスティン・シミエン、主演はエル・ロレインが務めた。
バッド・ヘアー | |
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Bad Hair | |
監督 | ジャスティン・シミエン |
脚本 | ジャスティン・シミエン |
製作 |
ジャスティン・シミエン ジュリア・レベデフ エンジェル・ロペス エディ・ヴァイスマン |
製作総指揮 |
オーレン・ムーヴァーマン レオニード・レビディフ アレックス・G・スコット |
出演者 |
エル・ロレイン ジェイ・ファロー リナ・ウェイス ケリー・ローランド |
音楽 | クリス・バワーズ |
撮影 | トファー・オズボーン |
編集 |
フィリップ・J・バーテル ケリー・マツモト |
製作会社 |
サイト・アンシーン カルチャー・マシン |
配給 |
ネオン プレシディオ |
公開 |
2020年10月16日 2021年2月12日 |
上映時間 | 103分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
概略
編集1989年。アンナ・ブラッドソーはブラック・ミュージックに特化したテレビ局、カルチャーでアシスタントを務めていた。大物になることを夢見て努力していたアンナだったが、現実は想像以上に厳しいものであった。
ある日、アンナは新しい上司(ゾーラ)に自分のアイデアを売り込みにいった。プレゼンを気に入ったゾーラはアンナを直属のアシスタントとして起用することにしたが、その際、「その癖毛では光るものも光らない。腕の良い美容師(ヴァージー)を紹介してあげるから、彼女にエクステを付けてもらいなさい」と言った。指示に従ってヴァージーの施術を受けたところ、アンナは今まで経験したことのない痛みを感じた。終了後、ヴァージーは「絶対にそのエクステを濡らさないようにしてください」とアンナに言った。
エクステを着用してからというもの、アンナは仕事で次々と成果を上げていったが、それと同時に怪現象に悩まされるようになった。そんなある日の夜、アンナは家主のバクスターからレイプされそうになった。アンナは必死で抵抗し、バクスターに切り傷を付けた。そこから血が流れた途端、エクステが勝手に動き出し、バクスターの血を一滴残らず吸い取ってしまった。怯えきったアンナはエクステを取り除こうとしたが、既に手遅れであった。エクステはアンナの肉体を乗っ取ろうとしていたのである。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替版の声優[2]。
- アンナ・ブラッドソー:エル・ロレイン(大関英里)
- 子供時代のアンナ・ブラッドソー:ザリア・ケリー
- ジュリアス:ジェイ・ファロー(喜多田悠)
- ブルック・リン:リナ・ウェイス(竹内麻沙美)
- サンドラ:ケリー・ローランド(小河原えり)
- ヴァージー:ラバーン・コックス(竹内麻沙美)
- リンダ・ブラッドソー:シャンテ・アダムズ(五十嵐夕夏)
- シスタ・ソウル:ヤーニ・キング(北尾もえぎ)
- エイモス・ブラッドソー:ブレア・アンダーウッド(喜多田悠)
- ゾラ・チョイス:ヴァネッサ・ウィリアムス(長谷部香苗)
- マクシーン(マキシン)・ブラッドソー:ミシェル・ハード(篠永百合)
- エドナ:ジュディス・スコット
- デニース:ロビン・シーディー
- ロザリン:アシュリー・ブレイン・フェザーソン(寺脇千恵)
- バクスター・タネン:スティーヴ・ジシス
- コーラル:MCライト
- グラント・マディソン:ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク(山本兼平)
- ジャーメイン:アッシャー(山本兼平)
- シェリル:ダヘリー・ホール
- ジャスティン:モーゼス・ストーム
- ヴァレット:ジョン・ガブラス
- ジーナ:ニコール・バイヤー
- レジー・ワトソン:ジャスティン・シミエン
製作・音楽
編集2017年8月15日、ジャスティン・シミエン監督が新作映画の製作に乗り出したと報じられた[3]。2018年12月3日、クリス・バワーズが本作で使用される楽曲を手がけるとの報道があった[4]。2020年10月23日、レイクショア・レコーズが本作のサウンドトラックを発売した[5]。
公開・マーケティング
編集2020年1月23日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[6]。31日、Huluが約800万ドルで本作の全世界配信権を獲得したと報じられた[7]。8月14日、本作のティーザー・トレイラーが公開された[8]。10月2日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[9]。10月13日、ネオンが本作の全米配給権を購入し、ドライブインシアターでの上映を行うとの報道があった[10]。
評価
編集本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには74件のレビューがあり、批評家支持率は64%、平均点は10点満点で6.1点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「視聴覚的に心地よいものではなく、出来映えに斑があるのも否めないが、『バッド・ヘアー』の並々ならぬ野心は尊敬すべきものであろう。」となっている[11]。また、Metacriticには23件のレビューがあり、加重平均値は61/100となっている[12]。
出典
編集- ^ “バッド・ヘアー”. 映画.com. 2021年2月14日閲覧。
- ^ “「恐怖」はあなたの頭で増殖する。映画『バッド・ヘアー』あらすじ、キャスト”. 映画ログプラス (2021年2月9日). 2021年10月23日閲覧。
- ^ “‘Dear White People’ Team Reunites On Justin Simien-Directed ‘Bad Hair’”. Deadline.com (2017年8月15日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “Showtime’s ‘Black Monday’ to Feature Music by Kris Bowers”. Film Music Reporter (2018年12月3日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “‘Bad Hair’ Soundtrack Album Details”. Film Music Reporter (2020年10月14日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “Sundance Unveils Female-Powered Lineup Featuring Taylor Swift, Gloria Steinem, Abortion Road Trip Drama”. Hollywood Reporter (2019年12月4日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “Big Sundance Deal: Justin Simien’s ‘Bad Hair’ Near $8 Million + Worldwide Pact With Hulu; Theatrical Rollout Planned”. Deadline.com (2020年1月31日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “Bad Hair • Teaser (Official) • A Hulu Original Film”. YouTube (2020年8月14日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “Bad Hair - Trailer (Official) • A Hulu Original”. YouTube (2020年10月2日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “Justin Simien’s ‘Bad Hair’ to Debut in Drive-Ins Before Hulu Premiere (EXCLUSIVE)”. Variety (2020年10月13日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “Bad Hair”. Rotten Tomatoes. 2021年2月14日閲覧。
- ^ “Bad Hair (2020)”. Metacritic. 2021年2月14日閲覧。