ハーリー (アルバム)
『ハーリー』(Hurley)は、アメリカのオルタナティヴ・ロック・バンド、ウィーザーが2010年に発表した8作目のスタジオ・アルバム。エピタフ・レコード移籍第1弾アルバムとして発表された。
『ハーリー』 | ||||
---|---|---|---|---|
ウィーザー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
カリフォルニア州ロサンゼルス Zeitgeist Studios カリフォルニア州サンタモニカ Red Bull Studios | |||
ジャンル | オルタナティヴ・ロック、パワー・ポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | エピタフ・レコード | |||
プロデュース | リヴァース・クオモ、ショーン・エヴァレット | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ウィーザー アルバム 年表 | ||||
| ||||
ミュージックビデオ | ||||
「Memories」 - YouTube 「Hang On」 - YouTube |
背景
編集前作『ラディテュード』(2009年)に引き続き、リヴァース・クオモが様々な外部ミュージシャンと共に曲作りをした。そのうちダン・ウィルソン、デズモンド・チャイルド、ライアン・アダムスはソングライティングだけでなくレコーディングにも参加している[11]。また、俳優のマイケル・セラもマンドリンとバックグラウンド・ボーカルでゲスト参加した[12]。なお、セラは以前からウィーザーの大ファンで、『スピン』誌による2007年のインタビューでは「僕にとって史上最高のアルバムは『ピンカートン』だよ」と語っている[13]。
本作からの第1弾シングル「メモリーズ」のミュージック・ビデオには、テレビ番組『ジャッカス』のキャストが出演し、この曲は2010年公開の映画『ジャッカス3D』のサウンドトラックでも使用された[14]。
アルバム・タイトルはテレビドラマ『LOST』の登場人物“ハーリー”ことヒューゴ・レイエスに基づいており、ジャケットには“ハーリー”を演じたホルヘ・ガルシアの写真が使用された[15]。この写真は、リヴァース・クオモとガルシアの2ショットの記念写真から切り取られたもので[16]、ガルシア自身は本作のジャケットを、自分のキャリアにおける最も大きな名誉の一つと感じたという[15]。
反響
編集アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200で6位に達し、『ビルボード』のインディペンデント・アルバム・チャートでは1位、モダン・ロック/オルタナティヴ・アルバム・チャートでは2位、ロック・アルバム・チャートでは3位を記録した[1]。収録曲「メモリーズ」は、『ビルボード』のホット・モダン・ロック・トラックスで21位に達した[1]。
収録曲
編集- メモリーズ - Memories (Rivers Cuomo) - 3:14
- ルーリング・ミー - Ruling Me (R. Cuomo, Dan Wilson) - 3:29
- トレインレックス - Trainwrecks (R. Cuomo, Desmond Child) - 3:21
- アンスポークン - Unspoken (R. Cuomo) - 3:00
- ホエア・イズ・マイ・セックス? - Where's My Sex (R. Cuomo, Greg Wells) - 3:28
- ラン・アウェイ - Run Away (R. Cuomo, Ryan Adams) - 2:55
- ハング・オン - Hang On (R. Cuomo, Rick Nowels) - 3:33
- スマート・ガールズ - Smart Girls (R. Cuomo, Tony Kanal, Jimmy Harry) - 3:10
- ブレイヴ・ニュー・ワールド - Brave New World (R. Cuomo, Linda Perry) - 3:56
- タイム・フライズ - Time Flies (R. Cuomo, Mac Davis) - 3:46
ボーナス・トラック
編集日本盤CD (EICP 1430)には11. - 16.が収録され、アメリカやヨーロッパで限定発売されたデラックス・エディション盤には11. - 14.が収録された。
- オール・マイ・フレンズ・アー・インセクツ - All My Friends Are Insects (Adam Deibert) - 1:52
- 美しき生命 - Viva La Vida (Chris Martin, Jonny Buckland, Guy Berryman, Will Champion) - 4:05
- アイ・ウォント・トゥ・ビー・サムシング - I Want to Be Something (R. Cuomo) - 2:54
- リプレゼント(ロックド・アウト・ミックス) - Represent (Rocked Out Mix) (R. Cuomo, R. Nowels) - 4:12
- アンスポークン(サム・ファラー・リミックス) - Unspoken (Sam Farrar Remix) (R. Cuomo) - 3:09
- メモリーズ(インストルメンタル) - Memories (Instrumental) (R. Cuomo) - 3:15
参加ミュージシャン
編集- リヴァース・クオモ - ボーカル、ギター、キーボード
- ブライアン・ベル - ギター、キーボード、バックグラウンド・ボーカル
- スコット・シュライナー - ベース、バックグラウンド・ボーカル
- パトリック・ウィルソン - ドラムス、ギター、バックグラウンド・ボーカル
アディショナル・ミュージシャン
- ジョニー・ノックスビル、ウィーマン、ライアン・ダン、デイヴ・イングランド、プレストン・レイシー、エイプリル・マージェラ、エレン・マクーギー、スティーヴォー - ギャング・ボーカル(#1)
- クリス・ポンティウス - ギター、ギャング・ボーカル(#1)
- ダン・ウィルソン - バックグラウンド・ボーカル(#2)
- デズモンド・チャイルド - ピアノ(#3)
- ブレイク・ミルズ - キーボード(#3)
- アレックス・グリーンウォルド - オーケストレーション(#3)
- グレッグ・ヴェイル - フルート(#4)
- アヴラム・シルズ - パーカッション(#4)
- ライアン・アダムス - ギター、ベース(#6)
- マイケル・セラ - マンドリン、バックグラウンド・ボーカル(#7)
- トニー・バーグ - ハーディ・ガーディ(#7)
- ジミー・ハリー - ギター(#8)
- タイラー・フィッツモーリス、アレグラ・ヤング - ストリングス・編曲、指揮
脚注
編集- ^ a b c d “Weezer - Awards”. AllMusic. 2016年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月18日閲覧。
- ^ ORICON STYLE
- ^ norwegiancharts.com - Weezer - Hurley
- ^ charts.org.nz - Weezer - Hurley
- ^ WEEZER | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される
- ^ Weezer | Longplay-Chartverfolgung - musicline.de
- ^ Weezer - Hurley - hitparade.ch
- ^ ultratop.be - Weezer - Hurley
- ^ Weezer - Hurley - dutchcharts.nl
- ^ lescharts.com - Weezer - Hurley
- ^ Weezer - Hurley (CD, Album) at Discogs
- ^ Monde, Chiderah (2014年8月14日). “Michael Cera releases surprise album 'True That' online”. NYDailyNews.com. 2015年5月21日閲覧。
- ^ “Michael Cera's Long Goodbye”. Spin (2007年8月22日). 2015年5月21日閲覧。
- ^ Breihan, Tom (2010年9月9日). “Weezer Meets Jackass for "Memories" Video”. Pitchfork Media. 2015年5月21日閲覧。
- ^ a b Montgomery, James (2010年8月11日). “What Does 'Lost' 's Hurley Think Of Weezer's Hurley? We Asked Him!”. MTV News. 2015年5月21日閲覧。
- ^ “ウィーザー、『ハーリー』ジャケットはプライベートな記念写真だった”. BARKS (2010年9月15日). 2015年5月21日閲覧。