ハーモニー・ケンドール

ハーモニー・ケンドール(Harmony Kendall)は、アメリカのテレビドラマ「バフィー 〜恋する十字架〜」およびそのスピンオフ作品「エンジェル」のなかの登場人物。メルセデス・マクナブがこの役を演じた。

ハーモニー・ケンドール
生誕 1981年
死没 1999年
サニーデール
職業 バンパイア
秘書
女優
テンプレートを表示

人物

編集

コーディリア(カリスマ・カーペンター)の親友で、サニーデール高校時代はコーディリアを頂点としたハイソ・グループ『コーディティ[1]』のひとりだった。高校時代はチアリーダー[2]、高校卒業後はバンパイアになる。

本名はハーモニカ。愛称はハームまたはハーモニー。

「エンジェル」第5シーズンではメインキャストに昇格、メインタイトルに名前がクレジットされる。

性格

高校時代はコーディリアに引けをとらないくらい意地悪な性格だった。「エンジェル」第5シーズンからは穏やかになるが、自己中心的な性格はそのままなため、周囲とときおり摩擦をおこす。

登場したエピソード

編集

バフィー 〜恋する十字架〜

編集
第1シーズン

第2話『収穫

昨夜ブロンズで殺気立ったバフィーを見たと話すコーディリアに、バフィーに関する悪い噂を伝える。
これに対してコーディリアは「すると彼女はサイコなんだ」と応じる。
傍で聞いていたウィローは腹を立て、「何も知らないくせに、いい加減なこといわないで」と2人に食ってかかる。

第11話『去る者日々に疎し』

眼に見えない何かに突き飛ばされる。[3]
第2シーズン

愛のかけ違い

コーディリアの彼氏ザンダー・ハリスについて彼女をからかう。
その後ハーモニーの意地悪を恐れ、ザンダーを避けるようになっていたコーディリアにザンダーに冷たすぎると詰る。[4]
さらにハーモニーはザンダーをいじめたとコーディリアを非難し襲い掛かる。[5]
エイミーの魔法がとけたあと、コーディリアの目の前でザンダーをからかい、コーディリアに「臆病者」と非難される。
第3シーズン

ねがい

ザンダーと別れたコーディリアと和解。彼女に新しい友人アンヤを紹介する。
その日の夜、ブロンズの前の路地でハーモニーは、バフィーとバンパイアの戦闘に巻き込まれてごみだらけになったコーディリアと鉢合わせする。ハーモニーは口を開きかけたがそのまま立ち去る。
次の日、ハーモニーは、サニーデール高校の教室でコーディリアと再会、ザンダーとウィローが死んだと伝える。

卒業の日 パート2

卒業式の前日、ハーモニーはザンダーの頼みで、ウィロー(アリソン・ハニガン)たちとともに市長リチャード・ウィルキンズ一味と対決するが、高校の正門を突破する際、市長の手下のバンパイアに襲われる。
これが原因で、第4シーズンではバンパイアになって登場、スパイク(ジェームズ・マースターズ)のガールフレンドになる[6]
第5シーズン

『心ここにあらず』 スパイクの脳に埋められたチップを取り外すため病院を占拠する。しかし彼女は煙草を吸うのに忙しく、医師が摘出手術のふりをしているのに気づかなかった。 『クラッシュ(衝突)』

スパイクと「スレイヤーとバンパイア」ごっこをして遊ぶ。しかしスパイクの前にかつての恋人ドゥルーシラ(ジュリエット・ランドー)が現れ、その後スパイクがバフィーに愛を告白したことを知り、彼の元を去る。

エンジェル

編集
第2シーズン

「不調和」

サニーデールを去った彼女はコーディリアを頼ってロスにあらわれる。ハーモニーの落ち着かない様子が気になったコーディリアはウィローに電話し、彼女がバンパイアになっていることを知る。
ウィローからの知らせを受けたエンジェルたちは、ハーモニーに魂がないことを理由に彼女を追い出すようコーディリアに提案する。
エンジェルたちの仲間になったハーモニーは、当時エンジェルたちが追っていたバンパイア・カルトに潜入するが、コーディリアたちを裏切り、カルト集団の仲間になる。
エンジェルたちの手によってカルト集団が壊滅したあと、コーディリアに「ここで死ぬか街を去るか」の二者選択を迫られ、「Bye.」と言い残して立ち去る。
第5シーズン
「ウルフラム&ハート」に入社したエンジェルの前に現れ、エンジェルの秘書兼助手になる。
ハーモニーはエンジェルたちにコーディリアの近況を尋ね、彼女が第4シーズンの事件の結果、昏睡状態に陥っていることを知る。

「ハーモニーの道」

ハーモニーが主役を演ずるエピソード。
自宅で男の死体が見つかるなどし、隠蔽工作に追われる。
次第に一連の事件が彼女に仕事を奪われた同僚タミカ(ダニエル・ニコレット)の嫌がらせだということがわかってくる。

「おかえり」

コーディリアが昏睡から覚め、エンジェルたちに伴われてウルフラム&ハート社に訪ねてくる。ハーモニーは全身で喜びを表し、コーディリアに抱きつく。
「不調和」で彼女に散々な目にあったコーディリアはハーモニーがエンジェルの秘書になったことを知り驚く。
その後ハーモニーはエンジェルたちに協力し、イブ(サラ・トンプソン)を拷問する。

スマイルタイム

エンジェルがパペットと化すエピソード。

「底」

警備員を殺害したマーカス・ハミルトンに怯え、彼に噛み付く。

正義は消えず

最終回。ウルフラム&ハートの最高幹部マーカス・ハミルトンとエンジェルが対決する。ハミルトン側に内通していたハーモニーはエンジェルに解雇されたあと「ふたりともがんばって」と言い残してその場を逃げ出す。

Predators and Prey

編集

大物コメディアンのアンディ・ディック[7]に襲いかかり、それが縁で芸能界へ進出する。[8]TV番組『ハーモニー・バイツ』[9]に出演するなど、全米のトップセレブの仲間入りをする。[10]

脚注

編集
  1. ^ コーディリアの取り巻き
  2. ^ バフィー 〜恋する十字架〜」で彼女がチアリーダーとして登場するシーンはない。チアリーダーだったことはハーモニーが「バフィー」の第5シーズンで、サニーデール高校の同級生達とともにストリートギャング風のバンパイアグループを結成したことを、バフィーがからかったときに明かされる。
  3. ^ その後の回想シーンでコーディリアに近づこうとしたマーシー(クレア・デュヴァル)に意地悪をしていたことがわかる。
  4. ^ このとき、ハーモニーはエイミーの魔法にかかっていた。
  5. ^ コーディリアは騒ぎを聞きつけたザンダーに助けだされる。
  6. ^ スパイクとはバカップルの関係。
  7. ^ 実在の人物。
  8. ^ Harmonic Divergence』参照。
  9. ^ パリス・ヒルトンの『シンプル・ライフ』に似たバラエティー番組
  10. ^ 2009年に発売されたグラフィック・ノベルPredators and Prey』から引用。