ハービマイシン
抗生物質のひとつ
ハービマイシン(Herbimycin)は、Hsp90に結合してその機能を変えるベンゾキノンアンサマイシン系の抗生物質である。Hsp90は、細胞周期、細胞成長、細胞の生き残り、アポトーシス、血管新生、発がん等の制御にとって重要な役割を果たす。
ハービマイシン | |
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[(2R,3S,5S,6R,7S,8E,10R,11S,12E,14E)- | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 70563-58-5 |
PubChem | 6436247 |
ChemSpider | 10272738 |
ChEMBL | CHEMBL1159659 |
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特性 | |
化学式 | C30H42N2O9 |
モル質量 | 574.66 g/mol |
溶解度 | 吸湿性 |
危険性 | |
主な危険性 | 毒性 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
この物質はもともと除草剤(Herbicide)活性から見つかったものなので、このような名前が付けられた。
生理活性
編集ハービマイシンは、v-Src、Bcr-Abl、p53等の腫瘍細胞中で変異しているタンパク質の分解を選択的に誘導する。この効果は、Hsp90が仲介している。