ハートブレイカー (ディオンヌ・ワーウィックのアルバム)
『ハートブレイカー』(Heartbreaker)は、アメリカ合衆国の歌手ディオンヌ・ワーウィックが1982年に発表したスタジオ・アルバム。ワーウィックは本作で、ヨーロッパにおいて大きな成功を収めた。
『ハートブレイカー』 | ||||
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ディオンヌ・ワーウィック の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | R&B、ポップス | |||
時間 | ||||
レーベル | アリスタ・レコード | |||
プロデュース | バリー・ギブ、アルビー・ガルテン、カール・リチャードソン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ディオンヌ・ワーウィック アルバム 年表 | ||||
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背景
編集10曲中5曲がビージーズのメンバー3人(バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブ)の共作で、バリーはプロデューサーも務めたのに加えて、レコーディングにもアコースティック・ギターやバックグラウンド・ボーカルで参加した[10]。ワーウィックによれば、このプロジェクトのきっかけは、アリスタ・レコードの社長クライヴ・デイヴィスが結婚式でバリーと会い、バリーが以前からワーウィックのファンで、曲も用意していると聞かされたことだったという[11]。なお、バリーは2006年、本作収録曲のうち「アワ・デイ・ウィル・カム」を除く9曲のデモ・ヴァージョンを収録したアルバム『The Heartbreaker Demos』を、iTunesを通じて発売している[12]。
反響・評価
編集ノルウェーのアルバム・チャートでは21週連続でトップ20入りし、うち10週にわたり1位を独占して、トップ3入りは合計16週に及ぶ大ヒットとなった[1]。また、シングル「ハートブレイカー」は、ノルウェーのシングル・チャートで6週連続2位を記録した[13]。スウェーデンでは、本作がアルバム・チャートにおいて4回(8週)連続で2位を記録し[2]、シングル「ハートブレイカー」は1982年12月21日付のシングル・チャートで1位を獲得した[14]。オランダのアルバム・チャートでは合計21週トップ50入りし、うち3週にわたって5位を記録した[4]。
全英アルバムチャートでは33週トップ100入りして最高3位に達し、ワーウィックのアルバムとしては『哀愁の花びら』(1968年)以来14年ぶりの全英トップ10アルバムとなった[3]。また、全英シングルチャートでは、本作からの「ハートブレイカー」が2位、「オール・ザ・ラヴ」が10位、「ユアーズ」が66位を記録した[15]。
ワーウィックの母国アメリカでは、本作が総合アルバム・チャートのBillboard 200で25位、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートで13位に達した[7]。また、シングル「ハートブレイカー」はBillboard Hot 100で10位、『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートで1位、R&Bシングル・チャートで14位を記録した[7]。日本では『ディオンヌ』(1979年)以来となるオリコンLPチャート入りを果たし、最高31位を記録した[8]。
Rob Theakstonはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ディオンヌ・ワーウィックの初期の作品に見られた、才気あふれるソウルフルな気概には欠けているが、アダルト・ポップのラジオ局にうってつけの、洗練された入念な音作りがなされている」と評している[16]。
収録曲
編集特記なき楽曲はバリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブの共作。
- Side 1
- ハートブレイカー - "Heartbreaker" - 4:17
- メイクス・ノー・ディファレンス - "It Makes No Difference" (Barry Gibb, Albhy Galuten) - 4:27
- ユアーズ - "Yours" - 5:08
- あなたへの家路 - "Take the Short Way Home" (B. Gibb, A. Galuten) - 3:55
- 誤解 - "Misunderstood" - 4:11
- Side 2
- オール・ザ・ラヴ - "All the Love in the World" - 3:31
- 映る姿はあなただけ - "I Can't See Anything (But You)" (B. Gibb, Maurice Gibb, A. Galuten) - 3:32
- ワン・モア・ナイト - "Just One More Night" (B. Gibb, A. Galuten) - 3:51
- ユー・アー・マイ・ラヴ - "You Are My Love" - 3:45
- アワ・デイ・ウィル・カム - "Our Day Will Come" (Bob Hilliard, Mort Garson) - 3:48
参加ミュージシャン
編集- ディオンヌ・ワーウィック - ボーカル
- バリー・ギブ - アコースティック・ギター、バックグラウンド・ボーカル、ストリングス・アレンジ、ホーン・アレンジ
- ティム・レンウィック - エレクトリック・ギター
- ジョージ・テリー - エレクトリック・ギター(on #1)
- アルビー・ガルテン - ピアノ、シンセサイザー、ストリングス・アレンジ、ホーン・アレンジ
- ジョージ・ビッツァー - ピアノ、シンセサイザー
- リチャード・ティー - ピアノ
- ジョージ・ペリー - ベース
- スティーヴ・ガッド - ドラムス
- ジョー・ララ - パーカッション
- デニス・ブライオン - パーカッション
- ダニエル・ベン・ゼブロン - パーカッション
- アニタ・ロペス - パーカッション
- Boneroo Horns - ホーン・セクション
- ピーター・グレイヴス
- ブレット・マーフィー
- ウィット・サイドナー
- ダン・ボンサンティ
- ニール・ボンサンティ
- ケン・フォールク
- ゲイリー・ブラウン - サクソフォーン・ソロ
脚注・出典
編集- ^ a b norwegiancharts.com - Dionne Warwick - Heartbreaker
- ^ a b swedishcharts.com - Dionne Warwick - Heartbreaker
- ^ a b dionne-warwick | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ a b Dionne Warwick - Heartbreaker - dutchcharts.nl
- ^ Dionne Warwick - Heartbreaker - austriancharts.at
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ a b c “Dionne Warwick - Awards”. AllMusic. 2016年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月6日閲覧。
- ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.206
- ^ charts.org.nz - Dionne Warwick - Heartbreaker
- ^ Dionne Warwick - Heartbreaker (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ “Heartbreaker by Dionne Warwick”. Songfacts. 2017年8月6日閲覧。
- ^ “バリー・ギブ「The Heartbreaker Demos」をiTunesで”. Apple. 2017年8月6日閲覧。
- ^ norwegiancharts.com - Dionne Warwick - Heartbreaker
- ^ swedishcharts.com - Dionne Warwick - Heartbreaker
- ^ dionne-warwick | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ Theakston, Rob. “Heartbreaker - Dionne Warwick”. AllMusic. 2016年8月6日閲覧。