ハンス・ウルス・フォン・バルタサル
ハンス・ウルス・フォン・バルタサル(Hans Urs von Balthasar, 1905年8月12日 ‐ 1988年6月26日)は、スイスのカトリック教会の司祭で神学者。
生涯
編集スイスのルツェルンに生まれる。オーストリアのフェルトキルヒで神学を学び、ウィーンやベルリンでドイツ文学の博士号を取得した。1929年にイエズス会に入会し、バーゼルで布教活動を始める。その後にスイスのクールという町に活動拠点を移す。司祭になってから行われた同じイエズス会のカール・ラーナーや、プロテスタント神学者カール・バルトとの対話が注目を集めた。教皇ヨハネ・パウロ2世の時代に枢機卿に推薦されるが、実現しないままこの世を去った。
主な著書
編集- ドイツの魂の黙示録(1937年–1939年)
- 世界の心臓(1945年)
- リジューのテレーズ(1950年)
- カール・バルト(1951年)
- マルティン・ブーバーとキリスト教(1958年)
- 神学的美学(1961年–1969年)
など。