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Hareza池袋(はれざいけぶくろ)は、東京都豊島区東池袋一丁目で行われた再開発で誕生したエリアの名称である。エリア内には「Hareza Tower」(オフィス棟)、「東京建物 Brillia HALL」(ホール棟)、「としま区民センター」(公民館)および「豊島区立中池袋公園」が立地する。

Hareza Tower
施設情報
所在地 東京都豊島区東池袋一丁目18-1
座標 北緯35度43分56.7秒 東経139度42分55.9秒 / 北緯35.732417度 東経139.715528度 / 35.732417; 139.715528座標: 北緯35度43分56.7秒 東経139度42分55.9秒 / 北緯35.732417度 東経139.715528度 / 35.732417; 139.715528
状態 完成
着工 2016年12月[1]
竣工 2020年5月[1]
開業 2020年7月1日
用途 事務所映画館店舗駐車場[1]
地上高
高さ 158,280mm[1]
最上階 33階[1]
各種諸元
階数 地下2階、地上33階[1]
敷地面積 3,619.67 [1]
建築面積 2,190.81 [1]
※接続デッキ含む
延床面積 68,654.30 [1]
構造形式 地上:鉄骨造(柱CFT造
地下:鉄筋コンクリート造一部鉄骨鉄筋コンクリート造[1]
エレベーター数 23基(うち非常用2基)[1]
駐車台数 128台[1]
関連企業
設計 KAJIMA DESIGN[1]
構造エンジニア KAJIMA DESIGN[1]
施工 鹿島建設東京建築支店[1]
デベロッパー 東京建物サンケイビル[1]
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TOHOシネマズ池袋
情報
完成 2020年5月
開館 2020年7月3日
客席数 1,715席(ほかに車椅子用 20席)
用途 映画館
運営 TOHOシネマズ
所在地 東京都豊島区東池袋一丁目18-1 HarezaTower
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としま区民センター
情報
用途 公民館[1]
設計者 伊藤喜三郎建築研究所[1]
構造設計者 伊藤喜三郎建築研究所[1]
設備設計者 伊藤喜三郎建築研究所[1]
施工 松尾工務店東京支店[1]
建築主 豊島区[1]
構造形式 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造(既存)
鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造(増築)[1]
敷地面積 1,264.05 m² [1]
建築面積 974.96 m² [1]
延床面積 9,073.96 m² [1]
状態 完成
階数 地下3階、地上9階[1]
高さ 39,985mm[1]
エレベーター数 5基[1]
駐車台数 19台[1]
着工 2016年12月[1]
開館開所 2019年11月4日[2]
所在地 東京都豊島区東池袋一丁目20-10
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豊島区立中池袋公園
Nakaikebukuro Park
面積 1,872m2[1]
開園 1950年6月
設計者 KAJIMA DESIGN、ランドスケープデザイン
KAJIMA DESIGN、橋本組(カフェ)[1]
運営者 一般社団法人Hareza池袋エリアマネジメント
現況 新型コロナウイルス感染症対策で開園は7:30 ~ 22:00
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概要

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豊島区の財政負担ゼロでの新庁舎建て替え施策(としまエコミューゼタウン)の一環として、旧豊島区庁舎跡地および旧豊島公会堂跡地の定期借地権による開発事業者の公募の結果、東京建物サンケイビルが開発事業者として選定され[3]、各施設等の整備に入り、2019年(令和元年)11月から順次開業し、翌年7月に全体が開業した[3]

オフィス棟とホール棟の開発は鹿島建設設計施工、東京建物とサンケイビルが実施、としま区民センターと中池袋公園の改修工事は豊島区が実施したが、一体的な開発を実現するために、KAJIMA DESIGNが全体のデザイン監修業務を行い、官民で密接に連携して施設計画を行った[3]

3棟の外観デザイン統一や、建物敷地と区道と中池袋公園を一体的に捉えた外構デザイン、エリアの回遊性を高めシームレスな一体空間を象徴するアーバンスクリーンの設置、3棟の低層部の開口部高さや設え、デザインを統一することで、「国際アート・カルチャー都市構想」を掲げる豊島区のシンボルプロジェクトとして[3]、前庭空間である中池袋公園を囲む「劇場都市」としての一体空間をつくり上げるなど、随所に一体感を創出する工夫が凝らされた[3]

2022年には日本建設業連合会主催の第63回BCS賞を受賞した[4]

名称

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名称は公募され、全国から5065件の応募があり隈研吾らの選考を経て、川崎市の40代女性が応募した非日常を体験できる「ハレの場」と多くの人が集まる場所となる「座」を組み合わせたアイデアから「Hareza池袋」に決定した[3][5]

施設

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Hareza Tower

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旧区役所跡地に建つ33階建ての高層ビルで、高層階にはオフィス、低層階には店舗のほか、TOHOシネマズ池袋が入った。開発にあたっては一団地認定による容積移転や総合設計の活用により高集積化が図られた[6]

ガラスで構成された北側低層外装は明治通りへの存在感を醸し出しつつ、公園側と同じ縦のリズムにより統一感を併せ持たせた[6]。光と影による豊かな表情の基準階外装は、方立中空を利用した外気給気やマイスター接合、高断熱等の技術的検証を重ねた上で導入されている[6]

主なオフィステナント

TOHOシネマズ池袋

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TOHOシネマズが運営する10スクリーン/1,735席(車椅子20席)のシネマコンプレックスで、2020年7月3日に開館した。

「“極上の音響”を体験できるサウンド・シアター」をコンセプトに、スクリーン6および10には「TOHOシネマズ プレミアムシアター」を導入。スピーカーは6番に「カスタムオーダーメイドスピーカー」、10番には「ドルビーアトモス」をカスタムスピーカーとして国内初導入した。またスクリーン2には、スピーカーユニットを向かい合わせで駆動させることで、通常の1.5倍~2倍のパワーを発揮するアイソバリック方式を採用したサブウーハーを導入したTOHOシネマズ独自規格のサウンド・シアター『轟音シアター』を初採用している[7]

開館時には、池袋がマンガ・アニメの聖地であることからオープン記念として「『もう一度見たい』アニメーション映画 上映特集」が開催された[8]

2024年7月12日には、プレミアムシアタースクリーンの10番スクリーンに「ScreenX with Dolby Atmos」を導入した[9]

No. 座席数 車椅子 Size(m) TCX 音響 備考
1 76 2 3.5 8.3 7.1ch
2 141 2 4.1 9.9 轟音シアター
3 198 2 4.9 11.6 7.1ch
4 119 2 4.1 9.9 7.1ch
5 119 2 4.1 9.9 7.1ch
6 313 2 6.0 14.4 カスタムオーダーメイドスピーカー プレミアムシアター
7 198 2 4.9 11.6 7.1ch
8 119 2 4.1 9.9 7.1ch
9 119 2 4.1 9.9 7.1ch
10 313 2 6.0 14.4 Dolby-Atmos プレミアムシアター

ScreenX with Dolby-Atmos

東京建物 Brillia HALL

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旧公会堂跡地に建つ官民連携のホール棟である。ポニーキャニオンが運営するライブ劇場『harevutai』やドワンゴのサテライトスタジオ『ハレスタ』も入居している[10][11]

harevutai

最新のライブ劇場設備(音響・照明・映像)のほかにもCGライブ等が実施可能な透過スクリーンやYoutubeなどの配信サイト向けライブ配信設備を常設するなど、最新鋭の技術が詰まった未来型のライブ劇場となっている。harevutaiのvにはvisual(視覚)、voice(音声)、vr(仮想現実)、variety(多様性)、vivid(躍動性)などの意味が込められている[11]

としま区民センター

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旧豊島区民センターの改築と旧生活産業プラザの大規模改修を一体的に整備することで[6]、区民の多彩な自己表現の場や文化創造の拠点に再生させた[2]。2つのホール、大・中・小の会議室スタジオ等を配したほか、1階~3階は誰でも利用可能なパブリックスペースとなり、2階と3階には「日本一きれいな公衆トイレ」を目指して、全35ブースの女性用トイレを整備した[12]

豊島区立中池袋公園

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既設の中池袋公園は、再開発に併せてリニューアルされ、舗装は全面を天候に左右されない自然石とし、岡崎乾二郎による方向性を感じさせないアートワークが施された[6]。植栽は2本の既存樹と長崎より寄贈された被爆クスノキに加え、豊島区発祥の染井吉野、これより早く開花する江戸彼岸、開花期間の長い河津桜の趣の異なる三種のを周辺部に配置し、木々の足元には自然の造形による庵治石ベンチを置いた[6]。このほか園内には、テイクアウト専門のカフェである「アニメイトカフェスタンドHareza池袋」もオープンしている[6][13]

Hareza池袋エリアマネジメント

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2018年(平成30年)、東京建物とサンケイビルが本エリアやその周辺のにぎわい創出を目的に設立した一般社団法人[3]。オフィス棟やホール棟におけるエリアマネジメントにとどまらず、 公共施設である中池袋公園の指定管理業務を受託し一体的に運営している[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag 「Hareza池袋」『新建築』2020年3月号 p.196 - 197
  2. ^ a b “としま区民センター 完成 2019年11月1日”. 日刊建設工業新聞. (2019年11月1日). https://www.decn.co.jp/?p=110623 2022年1月28日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h 「変わりゆく池袋で新たににぎわいを創出する「Hareza池袋」のエリアマネジメント」『SC Japan today』2021年7・8月合併号 p.66 - 68
  4. ^ 第63回受賞作品 Hareza池袋”. 日本建設業連合会. 2022年8月18日閲覧。
  5. ^ 「豊島公会堂跡地エリア 愛称はHareza池袋 「ハレの場」+「座」を組み合わせ」『毎日新聞』東京版 27頁 2017年3月30日
  6. ^ a b c d e f g 「Hareza池袋」『新建築』2020年3月号 p.62 - 71
  7. ^ harevutai
  8. ^ ““Hareza(ハレザ)池袋” 豊島区立芸術文化劇場のネーミングライツパートナー候補者が東京建物株式会社に決定!”. 豊島区. (2019年3月22日). http://www.city.toshima.lg.jp/013/kuse/koho/hodo/h3103/1903221624.html 2019年8月22日閲覧。 
  9. ^ TOHOシネマズ池袋「プレミアムシアター」に初の「ScreenX with Dolby Atmos」導入”. ぴあ映画. ぴあ株式会社 (2024年6月27日). 2024年6月27日閲覧。
  10. ^ “ニコニコ本社とニコファーレ、7月末で営業終了 池袋の新スタジオ「ハレスタ」に機能集約”. ITmedia NEWS (ITmedia). (2019年7月22日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/22/news094.html 2019年9月3日閲覧。 
  11. ^ 池袋ライブ劇場 “harevutai”が11月1日のオープンに先駆けて、内覧イベントを開催。業界関係者が殺到し、会場キャパ500名を埋め尽くす大盛況のうちに終了!”. ポニーキャニオン公式企業サイト. ポニーキャニオン (2019年10月2日). 2022年4月10日閲覧。
  12. ^ “ハレザ池袋、電気バスが開業 変わりゆく池袋 “暗い、怖い、汚い”を一掃する再開発、意外な2つのポイント”. ITmediaビジネス. (2019年11月25日). https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1911/25/news033_4.html 2022年1月28日閲覧。 
  13. ^ “池袋にコラボカフェ「アニメイトカフェスタンド」 中池袋公園内に”. 池袋経済新聞. (2019年7月8日). https://ikebukuro.keizai.biz/headline/2278/ 2022年1月28日閲覧。 

  13.^harevutai「harevutai HP」 2019年11月25日

参考文献

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  • 『新建築』2020年3月号
  • 『SC Japan today』2021年7・8月合併号
  • としまのいま「豊島区HP」、2020年9月24日
  • 伝統芸能からサブカルチャーまで…誰もが主役になれる劇場都市「Hareza池袋」ホール棟が11月オープン「産経新聞」2019年11月1日
  • 「池袋」駅と街の利用に関する調査「西武鉄道」2016年
  • 伝統芸能からサブカルチャーまで…誰もが主役になれる劇場都市「Hareza池袋」ホール棟が11月オープン「産経新聞」2019年11月1日

外部リンク

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