ハルガヤ
ハルガヤ(学名:Anthoxanthum odoratum)は、イネ科・ハルガヤ属に分類される多年生植物である。甘い香りを持つ草であるため、英語では「sweet vernal grass」とも呼ばれ、芝や観葉植物として育てられる。
ハルガヤ | ||||||||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Anthoxanthum odoratum L. | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Sweet vernal grass |
分布
編集ヨーロッパが原産地である[1]。しかし、アフリカ、アジア、オセアニア、北アメリカ、南アメリカに外来種として移入分布する[1]。日本では明治時代初期に北海道に[1]、牧草として導入された[2]。その後、さらに北海道のみならず、日本各地へと拡大していった[1]。
特徴
編集茎の長さは25 cmから40 cmであり、幅が3 mmから5 mm程度の短い葉が付いている。初夏には、6 mmから10 mmの小穂で覆われた4 cmから6 cmの花が咲く。香りは乾燥させると特に強くなり、クマリンや安息香酸が成分として含まれるため、バニラを思わせる干し草のような香りがする。
栽培
編集春から秋にかけて、耕された土地に種子を播くと、4日から5日で発芽する。酸性の砂壌土を好む。商業用の牧草としては低い生産性だが、他の牧草が育ち難いような酸性の土壌でも栽培できる。
日本には牧草として導入されたものの、牧草としての生産性が低いため、牧草としては重要視されていない[2]。ところで、ハルガヤに含有されるクマリンにはアレロパシー作用が有る[3]。牧草地にハルガヤが侵入すると、ハルガヤのアレロパシー作用により、他の牧草の出芽と生育を阻害する[3]。このため、むしろ日本の牧草地においては、雑草と認識されている[3]。
写真集
編集脚注
編集出典
編集- ^ a b c d “ハルガヤ”. 侵入生物データベース. 国立環境研究所. 2018年2月18日閲覧。
- ^ a b “我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト” (pdf). 環境省. 2023年12月1日閲覧。
- ^ a b c “草地雑草『ハルガヤ』の低減対策” (pdf). hro.or.jp. 2023年12月1日閲覧。
参考文献
編集- Pink, A. (2004). Gardening for the Million.. Project Gutenberg Literary Archive Foundation