ハリケーン・グスタフ

2008年に大西洋で発生したハリケーン
ハリケーン・グスタフ
カテゴリー4の ハリケーンSSHWS
ハリケーン・グスタフの衛星写真 (2008年8月30日)
ハリケーン・グスタフの衛星写真
(2008年8月30日)
発生期間: 2008年8月25日9月2日
最大風速:
(10分間平均)
175 km/h (110 mph)
最大風速:
(1分間平均)
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最低気圧: 941 hPa
被害総額: 20億~100億ドル(約2,200億~1兆1000億円)
9月2日時点での推定[1]
死者数: 死者109名 (ハイチ77名[2], ドミニカ共和国8名[3], ジャマイカ10名[4], 米国ルイジアナ州10名[5], ミシシッピ州2名[6], ジョージア州4名[7][6] 9月3日時点
被害地域: ハイチ、ドミニカ共和国ジャマイカキューバピナール・デル・リオ郡、米国ルイジアナ州南東部、ミシシッピ州、アラバマ州フロリダ州

ハリケーン・グスタフ (Hurricane Gustav) は、2008年8月末にカリブ海で発生した大型ハリケーンである。2008年の大西洋のハリケーン・シーズンにおいて7番目のトロピカル・ストームで、ハリケーンとしては3番目、大型ハリケーンとしては2番目。

本記事記載の時間は全てアメリカ合衆国・カナダ中部夏時間、(UTC-5)である。

進路

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進路図

8月25日の朝、ハイチポルトープランスの南東420km (260マイル)の地点で発生し急速に成長、その日の午後には熱帯性暴風、8月26日の未明にはハリケーンとなる。同日ハイチ南部の都市、ジャクメル付近に上陸。8月30日には、キューバに二度上陸するに至った。この日グスタフは、ハリケーンの強さを表すシンプソン・スケールでカテゴリー4にまで成長した。

米国では、ニューオーリンズ市長のレイ・ネイギンが8月30日、市民に対し避難命令を出した。多くの死傷者を出したハリケーン・カトリーナの経験から、市民の多くは早期に避難を開始し、8月31日時点で少なくとも20万人以上のニューオーリンズ市民が避難、ルイジアナ州南部としては190万人以上が避難をしている[8]

9月1日の午前9:30頃、グスタフの中心はルイジアナ州沿岸のココドゥリに上陸した。上陸時の強さはカテゴリー2。その後勢力はカテゴリー1に弱まり、ニューオーリンズの西側を通過した。高波がニューオーリンズ市内を走る工業水路の水位を押し上げ、水が溢れ出たものの堤防が決壊することはなく、ニューオーリンズには大きな被害を免れた。

グスタフは、9月2日熱帯低気圧に変わった。同日午前4時の時点で、その中心はルイジアナ州ラファイエットの北西に位置している[9]

ハリケーン通過後、ニューオーリンズでは9月3日の午前9時に市内へ通じる道路の規制が解除され、避難していた市民の帰宅が始まった[10]

被害

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死者

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9月3日現在、グスタフによる死者はハイチで77名、ドミニカ共和国8名、ジャマイカ10名、米国で16名の計111名となっている。キューバでは、建造物などへの被害はあったものの、死者は報告されていない[11][12]。なお、グスタフの後、アイクが再度キューバを襲い、数名の死者を出した。

その他

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  • 国際名Gustavは、この年限りで引退となった。代わりにGonzaloという国際名に変更となった。

参考文献

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外部リンク

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