ハシブトオオヨシキリ

スズメ目ヨシキリ科の鳥

ハシブトオオヨシキリ(嘴太大葦切、学名 Arundinax aedon)は、鳥類スズメ目ヨシキリ科の1種である。

ハシブトオオヨシキリ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Passeri
: ヨシキリ科 Acrocephalidae
: ハシブトオオヨシキリ属 Arundinax
: ハシブトオオヨシキリ A. aedon
学名
Arundinax aedon (Pallas1776)
シノニム

Acrocephalus aedon
Phragamaticola aedon

和名
ハシブトオオヨシキリ
英名
Thick-billed Warbler
Arundinax aedon aedon

特徴

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分布

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ウラル地方から東シベリア南部、沿海地方までのロシア中国東北部で繁殖し、冬季はインド南部から東部インドシナ半島マレー半島に渡り越冬する。

日本では長らく1927年5月に長野県で観察されたのが唯一の記録だったが、1997年静岡県で記録され、以後石川県舳倉島対馬でも記録されている。

形態

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全長約18cm。

雌雄同色である。体の上面は茶褐色で腰と尾は赤褐色。喉から体の下面にかけては白色。

羽色はオオヨシキリと似ているが、体の上面はやや暗色である。また、眉斑がなく嘴が太く短めであることも識別点となる。

生態

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湿地や川沿いの葦原灌木林に生息する。

分類

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かつてはヨシキリ属 Acrocephalus に分類されていたが、2009年に系統研究によりヒメウタイムシクイ属 (Iduna)への変更が提案され、さらに2014年にハシブトオオヨシキリ属への分類が提案された[1] 。現在ではハシブトオオヨシキリ属に分類されている。[2]

出典

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  1. ^ Arbabi, Tayebeh; Gonzalez, Javier; Wink, Michael (2014). “A re-evaluation of phylogenetic relationships within reed warblers (Aves: Acrocephalidae) based on eight molecular loci and ISSR profiles”. Molecular Phylogenetics and Evolution 78: 304–13. Bibcode2014MolPE..78..304A. doi:10.1016/j.ympev.2014.05.026. PMID 24910156. 
  2. ^ Gill F, D Donsker & P Rasmussen (Eds). 2024. IOC World Bird List (v14.2). doi : 10.14344/IOC.ML.14.2.

参考文献

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関連項目

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