ハギ属

マメ科に含まれる植物の分類群

ハギ属は、マメ科に含まれる植物の分類群。いわゆるハギの仲間が含まれるが、その他にいくつかのなじみのある植物が含まれる。世界に約100種あり、北アメリカからアジア温帯にかけて分布する[1]

ハギ属
ヤマハギ(Lespedeza bicolor
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
: ハギ属 Lespedeza
英名
Bush clover, Japanese clover
  • 本文参照

特徴

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ハギ属(Lespedeza)は、一年草から多年草低木を含む。根元が木質化するため灌木に見えるが、冬になると地上部が枯れて見えなくなる[1]。葉は羽状複葉ながら側小葉一対で三出複葉的。托葉は一対で針状。

は総状花序、または房状に葉腋に着く。萼は上面側で裂ける。

果実は節で種子ごとに分かれる節果だが、種子は一個しか含まず、偏平な楕円形等、鉤毛が生えることはない。また果実は熟しても裂開しない。

利用

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いわゆる類は複数の種が観賞の対象となり、植栽される場合もある。白花種などの栽培品種も知られる。また荒れ地でよく育つことから裸地や法面の緑化に使われる。メドハギ薬草などとして使われる。

分類

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東アジアからヒマラヤ、北アメリカに約100種が知られる。なお、ヤハズソウ属(Kummerowia)やハナハギ属(Campylotrops)を分ける説もある。

いわゆる萩と言われるのはこの属のうち、ヤマハギ亜属のものを指す。日本には以下のような種がある。

  • キハギ Lespedeza buergeri Miq.
  • チョウセンキハギ L. maximowiczii Schneid.
  • マルバハギ L. cyrtobotrya Miq.
  • ニシキハギ L. japonica Bailey var. japonica forma angustifolia Murata
    • シラハギ forma japonica
    • ナンゴクチョウセンヤマハギ var. australis (Hatsus.) Murata
  • ミヤギノハギ L. thunbergii Nakai
    • ケハギ forma macrantha (Honda) Murata
    • サツマハギ var. satumensis (Nakai) Ohwi
  • ヤマハギ L. bicolor Turcz.
    • クロバナキハギ var. higoensis (T.Shimizu) Murata
  • ツクシハギ L. homoloba Nakai
  • ヤハズソウ L. striata (Thunb.) Hook. et Arn.
  • マルバヤハズソウ L. stipulacea Maxim.
  • ネコハギ L. pilosa (Thunb.) Sieb. et Zucc.
    • タチネコハギ var. erecta Hatsus.
  • カラメドハギ L. juncea (L.fil.)
    • メドハギ var. subsessilis Miq.
    • ハイメドハギ var. serpens (Nakai) Ohashi
  • イヌハギ L. tomentosa (Thunb.) Sieb. et Maxim.
  • マキエハギ L. virgata (Thunb.) DC.

脚注

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  1. ^ a b 辻井達一『続・日本の樹木』中央公論新社〈中公新書〉、2006年2月25日、94頁。ISBN 4-12-101834-6 

参考文献

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  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本II 離弁花類』,(1982),平凡社

関連項目

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