ハイゴケ (Hypnum plumaeforme Wilson) は、比較的身近に見られる大型の蘚類。ほふく性の性質から和名で「ハイゴケ」(這い苔)と呼ばれる。

ハイゴケ
分類
: 植物界 Plantae
: マゴケ植物門 Bryophyta
: マゴケ綱 Bryopsida
: ハイゴケ目 Hypnales
: ハイゴケ科 Hypnaceae
: ハイゴケ属 Hypnum
: ハイゴケ
H. plumaeforme
学名
Hypnum plumaeforme
Wilson

特徴

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日本では、日当たりの良い道端や岩の上、土手、山地、樹幹の下部などで黄緑色のマットをつくる[1]。茎葉の上部は鎌形(かまがた)、基部は心臓形。は3~5cmで湾曲し、水平につく[1]。葉の基部に翼細胞が発達するなどの特徴がある。雌雄異株。

分布

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シベリア、東アジア、東南アジア、ハワイなど幅広くみられる[1]。日本では北から南まで全国に分布している。

用途

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日本では園芸用に流通している。コケ庭コケ盆栽コケ玉テラリウムに使用される。マットを形成するため園芸目的で使用しやすい。生きた状態で販売されるコケの中では最も入手し易い種で、市場価格も比較的安価である。乾燥に強いため、生きたまま半乾燥状態で販売される商品もある。日向から日陰まで適応するが、長時間日光に当たる場所では黄色みを帯び見栄えが悪くなる。「山ゴケ」の商品名で完全に乾燥させ着色したものが、リースバスケットなどの装飾用途で流通している。

脚注

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  1. ^ a b c 岩月善之助水谷正美『原色 日本蘚苔類図鑑』 保育社、1972年6月