ノール・アビアシオン
ノール・アビアシオン(Nord-Aviation 、北方航空事業)は、かつてフランスに存在した航空機メーカーである。
1954年にSFECMAS (la Société Française d’Etude et de Constructions de Matériel Aéronautiques Spéciaux) とSNCAN (Société nationale de constructions aéronautiques du Nord:北方航空機製造公社)の統合により設立された。
ノール・アビアシオンはシュド・アビアシオン(Sud-Aviation:南方航空事業)と1970年に合併し、アエロスパシアルになった。さらに国際的なコンソーシアムのエアバスをブリティッシュ・エアロスペース、DASAと作り、最終的には2000年7月10日にドイツのDASAとスペインのCASAと合併して共同会社EADSとなった。EADSはエアバスの親会社である。
双発ターボプロップ機のノール262や超音速ターボ・ラムジェットエンジン実験機のノール 1500 グリフォンのように多様な機体が開発された。
機体リスト
編集- ノール ノレクリン - SNCAN時代の1945年に初飛行。小型連絡機。ノール・アビアシオンになってからも発展型の開発が行われた。
- ノール NC.850シリーズ - 1947年に初飛行。民間向け軽飛行機。元はSNCACでの開発機種で、ノール・アビアシオンになってからも発展型の開発が行われた。
- ノール ノラトラ - SNCAN時代の1949年に初飛行。双発双胴式の大型輸送機。425機製造。
- ノール ゲルフォー - 1954年に初飛行。デルタ翼研究機。3機のみ製造。元はSFECMASでの開発機種。
- ノール ノレルフェ - 1954年に初飛行。ヘリコプター実験機、2機のみ製造。
- ノール 1500 グリフォン - 1955年に初飛行。ラムジェット実験機、1機のみ製造。
- ノール CT20 - 1957年に初飛行。無人標的機。元はSFECMASでの開発機種。
- ノール 3202 - 1957年に初飛行。フランス陸軍軽航空団向け基本練習機、101機製造。
- ノール 3400 - 1958年に初飛行。フランス陸軍軽航空団向け観測機、152機製造。
- ノール CT41 - 1959年に初飛行。無人標的機。
- ノール 260 - 1960年に初飛行。双発ターボプロップ旅客機、9機製造。
- ノール 262 - 1962年に初飛行。双発ターボプロップ旅客機。110機製造。
- ノール 500 - 1968年に初飛行。VTOL実験機。2機のみ製造。