ノミンデパート
ノミンデパート(モンゴル語:Номин их дэлгүүр、英語:Nomin Department Store)はモンゴル国ウランバートル市に所在するノミンホールディングが運営する百貨店である。社会主義時代に国営デパート(モンゴル語:Улсын их дэлгүүр 国(の)百貨店の意味。)として設立されたが、モンゴルの民主化後の改革の中で、2000年5月にモンゴル地場財閥の一つであるノミンホールディングが株式の過半数を取得したことにより民営化[1]された。
なお、本デパートの建物には「Улсын их дэлгүүр」や「State Department Store」の看板があるほか、ノミンホールディングのウェブサイト上も「Улсын их дэлгүүр」として案内されている[2]が、日本の観光ガイドブック[3]や旅行ウェブサイト[4]上、報道[5]等ではノミンデパートの表記がみられる。
歴史
編集1924年 旧ソ連の支援により、中央ストア(Central store)として創業。当時の従業員は20人だった[2]。
1933年 現在「ザナバザル美術館」となっている建物に移転。
1961年 現在の建物に移転。名前を「Улсын их дэлгүүр」とする。
2000年 1995年の国営デパートを民営化するという政府の決定に基づき、ノミンホールディングが株式の過半数を取得。ノミンホールディング傘下となる。
2020年6月 火災により休業[6](後述)。
2020年7月 1,2階の営業を再開[7]。
主なテナント
編集6階は土産物売り場になっており、ウランバートルの観光名所の一つとなっている。
その他
編集2020年6月7日に火災が発生し、6階が利用不可能な状態に、5階が水浸しになるなどの被害が発生した[6]。現在は全館で営業を再開している。なお、館内には、火災で焼け落ちたエストニア製のピアノのフレーム部分や焼けただれた壁などが保存されている。
館内5~7階の階段及び踊り場を活用した、ノミンデパートやモンゴルの商業の歴史を紹介するミニ博物館が存在する。
ノミンホールディングのウェブサイトでは、ウランバートル市バヤンゴル区に存在する別の店舗を「Nomin Department Store」として紹介している[8]。
交通
編集スフバートル広場から西に徒歩10分程度。
バス利用の場合は、エンフタイワン通りを西に行くバスは「Энхтайван найрамдлын ордон」バス停下車。東に行くバスは「Улсын их дэлгүүр」バス停下車。
外部リンク
編集- “State Department Store” (英語). Nomin Holding. 2022年11月26日閲覧。
- “Nomin Department Store” (英語). Nomin Holding. 2022年11月26日閲覧。
出典
編集- ^ “ノミンホールディング 歴史”. 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b “retail-state department store”. 2022年11月26日閲覧。
- ^ 『地球の歩き方2015-16 モンゴル』株式会社ダイヤモンド・ビッグ社、2-27、61頁。
- ^ “ノミンデパート(旧国営デパート)4travel.jp”. 20122/11/26閲覧。
- ^ “写真特集「モンゴル・ウランバートル点描」国交樹立50年、新潟日報記者が見た親日国の今ー”. 新潟日報. (2022年10月14日)
- ^ a b “火災リスクと保険制度”. デファクトガゼット日本語版. (2020年6月14日)
- ^ “ノミン・デパートの1階と2階、営業再開!”. MONTSAME. (2020年7月17日)
- ^ “nomin department store”. 2022年11月26日閲覧。