モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア

ノット・ザ・メシアから転送)

モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア(原題:Monty Python Not The Messiah (He's a Very Naughty Boy)[注 1]は、モンティ・パイソンのメンバーエリック・アイドル演出の、コミック・オラトリオ(全5幕)である。

モンティ・パイソン
ノット・ザ・メシア
Monty Python Not The Messiah
(He's a Very Naughty Boy)
監督 オーブリー・パウエル
脚本 エリック・アイドル
ジョン・デュ・プレ
原作 モンティ・パイソン
ライフ・オブ・ブライアン
製作 ジョン・ゴールドストーン
出演者 エリック・アイドル
シャノン・マーサー
ロザリンド・プラウライト英語版
ウィリアム・ファーガソン
クリストファー・パーヴィス英語版
マイケル・ペイリン
テリー・ジョーンズ
テリー・ギリアム
キャロル・クリーヴランド
ニール・イネス
サンジーヴ・バスカー英語版
音楽 ジョン・デュ・プレ
公開 イギリスの旗2010年3月25日[1]
日本の旗2010年9月18日(第3回したまちコメディ映画祭in台東[1]
上映時間 91分
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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原作はパイソンズが1979年に制作した映画『ライフ・オブ・ブライアン』で、タイトルはブライアンの母・マンディの台詞に由来する[注 2]。また、同じオラトリオであるヘンデルの『メサイア』に目配せをしたタイトルとなっている[注 3]

2007年6月に初演された後、パイソンズ40周年を記念して2009年ロイヤル・アルバート・ホールでの公演が行われた。この公演は録画され、ディスクとして発売されている。

概要

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モンティ・パイソンのメンバーエリック・アイドルは、パイソンズの映画第2作『ホーリー・グレイル』を原案にしたミュージカル『スパマロット』でトニー賞を得るなど、大成功を収めた。彼が次に目を付けたのが、映画第3作の『ライフ・オブ・ブライアン』である。

アイドルは新作でも、パイソンズの映画第4作『人生狂騒曲』や『スパマロット』の音楽を担当した作曲家ジョン・デュ・プレと手を組むことを決めた。デュ・プレはアイドルの依頼を受け、3ヶ月でスコアを作曲し[注 4]、『ライフ・オブ・ブライアン』を原案としたコミック・オラトリオとして本作が完成した。

ソプラノメゾソプラノテノールバスと4人のソリストを揃えるのは、オラトリオを演奏する上で標準的なものである[3]

『ノット・ザ・メシア』は、2007年にトロントで開催されたルミナート・アーツ・フェスティバル (Luminatoで初演された。アイドルは初演に、「もし僕らの[ライフ・オブ・]ブライアンがマタイ[マシュー]によるものだとしたら、この作品はヨハネ[ジョン]によるものだ(まあね、それはジョン・レノンとジョン・デュ・プレのことだけどさ)。つまりこの作品は全然スケッチなんかじゃなくて、むしろレチタティーヴォと歌と、あと時々キャロル・サービス・リーダーってところだね」[注 5]と寄せている。

使われる音楽のジャンルには大きな幅があり、アイドルはそれを「バロックンロール」(: "baroque 'n' roll")と称している[5]。この作品は、ポップス、ウェールズの賛美歌、カントリーミュージックやウェスタンミュージック、ドゥーワップヒップホップブロードウェイ・ミュージカル、ギリシャの合唱、そしてボブ・ディランなどをごたまぜにしたものになっている。ヘンデルオラトリオメサイア』にある、「ハレルヤコーラス」のように歌われる箇所もある。元々『ライフ・オブ・ブライアン』のために書き下ろされた曲"Always Look on the Bright Side of Life"は、最後に会場も一体となって歌われ、英国のミュージックホール英語版での慣習を映し出している。

この作品では、ロンドン公演のメイキングでアイドルが指摘する通り、ブライアン誕生前のストーリーが追加され、マンディの視点が映画版より強調される。映画版にはブライアン誕生前のシーンは無く[注 6]東方三博士ナザレのイエスイエス・キリスト)と勘違いして、生まれたばかりのブライアンを訪問するシーンがあるのみである。またマンディがブライアンを身籠もるきっかけとなった百人隊長とのエピソードは、映画版では彼女の口から語られるだけだが、本作ではこれを歌で語ることにより、彼女の視点をより深めている。一方で、東方三博士のシーンやブライアンが追われるきっかけになったピラト総督の妻誘拐未遂、になるブライアンなど、映画版のいくつかのシーンは割愛されている。

初演

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この作品は、2007年6月1日に、トロントで開かれたルミナート・フェスティバル (Luminatoの一部として世界初演された。会場はロイ・トムソン・ホールで、初演時には一幕もの[注 4]で1時間尺の作品だった。同7月1日には、カラムーア・サマー・ミュージック・フェスティバル英語版の一環としてアメリカ初演が行われた。会場は、ニューヨークカトナ英語版にあるカラムーア・センター・フォー・ミュージック・アンド・ザ・アーツ英語版であった。北米公演が好評だったため、作品は90分尺に延長され、改めて2007年12月5日に、オーストラリアブリスベンクイーンズランド・パフォーミング・アーツ・センター英語版で上演された[6]ジョン・デュ・プレはこれを、『スパマロット』のツアーに合わせた上演と話している。この作品は、オーストラリア・ツアーとして、同年12月中に、シドニー・オペラハウスオークランド・シビック・シアターパース・コンサート・ホール英語版でも上演された。2008年7月24日には、アメリカ・北ヴァージニアの、ウルフ・トラップ・ナショナル・パーク・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ英語版でも上演されている。

初演に際してアイドルは、映画『ライフ・オブ・ブライアン』での自身の役を再演するだけでなく、ナレーターと「バリトニッシュ・ソリスト」(: a "baritone-ish" soloist、訳:バリトンくらいのソリスト)を務めた。他のソリストは、カナダ人バス - バリトンのセオドア・ベアル[訳語疑問点][7]、ブライアンの恋人ジュディス役をカナダ人ソプラノのシャノン・マーサー[8]、ブライアン役をアメリカ人テノールクリストファー・シーバー英語版、ブライアンの母マンディ役をカナダ人メゾソプラノのジーン・スティルウェル[9]が務めた。演奏団は、ピーター・ウンジャン指揮のトロント交響楽団英語版トロント・メンデルスゾーン・クワイア英語版のメンバー、そして19世紀英国軍の正装をしキルトを着た4人のバグパイパー48th Highlanders of Canadaのメンバー)だった。ここでトロント交響楽団が初演を務めたのは偶然ではなく、指揮者のウンジャンはアイドル自身の従弟だった。アイドルは、「オーケストラと一緒に何か出来たら楽しいよなって、[ウンジャンと]長い間話していたよ」と述懐している[注 7]

パイソンズ40周年記念・ロンドン公演

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2009年10月23日に、モンティ・パイソンの「ルビー・ジュビリー」("Ruby Jubilee"、40周年)を記念して、ロンドンロイヤル・アルバート・ホールで公演が行われた。

脚本を担当したエリック・アイドルの呼び掛けに応え、パイソンズのマイケル・ペイリンテリー・ジョーンズテリー・ギリアムがこの公演に参加している。また、「7人目のパイソン」としてテレビシリーズ『空飛ぶモンティ・パイソン』に出演していた、キャロル・クリーヴランドニール・イネスもゲスト出演した。一方で、同じくパイソンズだったジョン・クリーズは公演に参加していないほか[注 8]、『ライフ・オブ・ブライアン』でタイトル・ロールとして主演したグレアム・チャップマンは、既に逝去している。

再演されたのは、90分フルバージョンの作品である。制作はジェフ・フォルクスで、オーブリー・パウエルが監督を務めた。この再演に関して、アイドルはインタビューで「こんな大きなスケールでバカになれるなんて滅多に無いよ」と答えている[注 9]

アイドルとマーサーは自分の役を引き継いだが、他のソリストはブライアン役にテノールのウィリアム・ファーガソン[12]、マンディ役にメゾソプラノロザリンド・プラウライト英語版、レッジ役にクリストファー・パーヴィス英語版と、全員が交代した[13]。演奏団は、ジョン・デュ・プレ指揮のBBC交響楽団合唱団英語版[注 10]が務めた。『神の子』と『Always Look on the Bright Side of Life』中には、ロイヤル・スコッツ・ドラグーン・ガーズ英語版バグパイパーによる演奏がある。

演出・音楽を担当したジョン・デュ・プレは、ロンドン公演に向けて、曲のアレンジを変更したり尺を伸ばしたりしたと、メイキングで語っている。

ペイリンが『木こりの歌』を歌うシーンでは、カナダの騎馬警察として、パイソンズの元制作協力者で音楽プロデューサーだったアンドレ・ジャックマンや、コメディアンのサンジーヴ・バスカー英語版がコーラスに加わっている。衣装デザインは、長年パイソンズの衣装を手掛けたヘイゼル・ペシグが務めた[14]。この公演は、テレビ放送とDVD発売用に録画され、BBC Radio 3英語版では、2010年元旦に放送された。

DVD化

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ロイヤル・アルバート・ホールでの英国プレミアの様子は録画され、DVDBlu-ray Discとして発売されている。アメリカでは2010年6月8日、イギリスドイツでは2010年6月14日、オーストラリアでは2010年9月に発売された。

日本ではDVDが2014年11月26日、Blu-ray Discが2015年6月3日にリリースされた。どちらも発売元はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントである[注 11]

この作品は、日本でのディスク化に先立ち、第3回したまちコメディ映画祭in台東2010年9月18日に日本公開されている[1]

曲目リストとあらすじ(ロンドン公演版)

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映像外部リンク
  Not The Messiah - YouTube
? 発売元ソニー・ピクチャーズによる公式プレイリスト(英語)。DVD化されたロンドン公演の様子を一部視聴できる

曲順やあらすじ・配役は、ディスクとしてリリースされている、2009年のロンドン公演版に拠った。また「♪」は歌唱、無印はナレーションや台詞を示す。

序曲

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ジョン・フィリップ・スーザ自由の鐘[注 12](ジョン・デュプレによるオーケストラ・アレンジ)
終了後アイドルが登場し、ソリストを紹介する。
アイドルの紹介でベティ・ペイリン夫人(サッチャー風の髪型で、女装したペイリン)が登場する。

第1幕『ブライアンの黙示録』(Apocalypso Now)

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ベティ・ペイリン夫人による前口上
性転換をして女性になったことや、カナダ木こりになったことアラスカで知事を出産したこと[注 13]などが語られ、『ブライアンの書』の物語が始まる。
♪「カオスと混乱」 - "Chaos and Confusion"(アイドル、ソリスト4人、合唱団)
街の人々が意見の対立から言い争う様子が描かれる。
♪「化け物がやってくる」 - "There Shall Be Monsters"(アイドル、ソリスト4人、合唱団)
人々は空想の化け物がやってくるという噂に怯える。
♪「神様 なんて大きいの!」 - "O God You Are So Big"(アイドル、ソリスト4人、合唱団)
不信心者(アイドル)が無宗教を勧めるが、恐怖に怯える人々(ソリスト4人)は、神の偉大さと自らの卑小さを説く。
タイトルはパイソンズの映画第4作『人生狂騒曲』中の一節[注 14]から取られている。

第2幕『隣家の少年』(The Boy Next Door)

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舞台は紀元前の中東、約束の地ガリラヤベツレヘム
♪「マンディの嘆き」 - "Mandy's Lament"(ファーガソン、プラウライト、アイドル、合唱団)
マンディ(プラウライト)がローマの百人隊長(アイドル)に騙され、ブライアンを身ごもるストーリーを、ファーガソンがストーリーテラーとして歌い上げる。
♪「悲しみの歌」 - "Woe Woe Woe!"(マーサー、プラウライト、アイドル、ファーガソン、合唱団)
マンディ(プラウライト)が百人隊長に捨てられ、妊娠までした悲しみが、ポップ調の曲で語られる。マーサーとファーガソンはストーリーテラーとして歌い、マンディの嘆きの最中にアイドルによる茶化しが入る。
曲の締めにアイドルの十八番スケッチとして知られる『ナッジ・ナッジ』(Nudge Nudge) が使われる。
♪「愛する羊」 - "We Love Sheep"(アイドル、ソリスト4人、合唱団)
紀元前0年のベツレヘムで、羊飼いが羊を愛する気持ちを歌い上げる。ストーリーテラーはアイドル。元になったのは、映画でカットされた、イエス降臨を見逃す羊飼いたちの会話シーン(未公開シーンとして『ライフ・オブ・ブライアン』のDVDに収録)。
合唱団やソリストによる羊の声真似の他、羊を連れた羊飼い役としてキャロル・クリーヴランドが登場する。
ブライアンの誕生(音楽と台詞:アイドル、プラウライト、ファーガソン、パーヴィス)
イエス・キリストが生まれた隣家で、ブライアンは産声を上げる。星はイエスの家ではなく、マンディとブライアンの家を指す。
♪「ブライアン霊歌」 - "Spiritual"(アイドル、ソリスト4人、合唱団)
ブライアンの誕生がストーリーテラーのパーヴィスによって高らかに歌われ、合唱もそれに続くが、その内容には全く宗教性が無い[注 15]

第3幕『ブライアンの誘惑』(The Temptation of Brian)

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♪「ブライアンの誘惑」 - "The Temptation of Brian"(マーサー、ファーガソン、アイドル、プラウライト→ファーガソンのソロ、合唱団)
ブライアン(ファーガソン)が男としてしっかり成長したことが、ストーリーテラー(マーサー)によって、性欲の部分を中心に語られる。途中でブライアンは、母マンディに自慰行為を見つけられた上、行きたくもない「石投げ」に誘われる。ブライアンはローマ人から自分たちユダヤ人を自由にしたいという展望を語る。
途中から曲がポップ調のハレルヤに変わり[注 16]、ソリスト4人とアイドルはタンバリンを片手に歌い出す。
マンディの告白(台詞:プラウライト、ファーガソン)
ブライアンの夢を聞いていたマンディは、ブライアンの父がローマ人であると告げ、彼の夢を挫く。
途中、合唱団による「悲しみの歌」などが挿入されかかるが、マンディの一喝でその都度中断される。
母親の敵を討つため、ブライアンは反体制派グループに入ることを決意する。
♪「ローマ人の贈り物」 - "What Have The Romans Ever Done For Us?"(アイドル、ソリスト4人、合唱団)
反体制派グループ「人民戦線ユダヤ」のリーダー・レッジ(パーヴィス)は、「ローマ人が何をしてくれたと言うんだ!」として、反体制の煽り文を考えようとする。しかし途中他のメンバー(アイドル、ソリスト3人)により、公衆衛生や教育、平和など次々にローマ人の功績が見つかる。
♪「人民戦線ユダヤ」 - "The People's Front of Judea"(アイドル、ソリスト4人、合唱団)
レッジは自分たちが、類似の団体とは違い、「人民戦線ユダヤ」という名前だと歌い上げ、メンバーは(1人を除いて)全員、喜んで命を投げ出すとブライアンに告げる。グループのメンバー・ジュディス(マーサー)は自分も同じ志があると歌い、ブライアンといい仲になる。
♪「夢は女の子」 - "I Want to Be A Girl"(アイドル、マーサー、パーヴィス(台詞)、ファーガソン)
グループのメンバー・スタンは、レッジの出す動議文に、やたらと「女性」を加えるよう求める。苛立ったレッジがスタンを問い詰めると、会場の照明はピンク色になり、彼は女性になりたい願望を歌い出す。一方のジュディスは、ブライアンの恋人になりたいと歌い出し、ブライアンはそれを受け入れる。スタンの「今日からロレッタと呼んでほしい」との言葉で歌は終わる。
「ロレッタと呼んでほしい」のくだり、レッジの「どこで胎児を育てる?」・ジュディスの「出産の権利はあるわ」という会話は、映画版からの引用である。
♪「市場のから騒ぎ」 - "The Market Square"(パーヴィス、アイドルとソリスト3人(台詞))
ローマ帝国軍がグループのアジトに押し入り、ブライアンは市場へと逃げ込む。そこには沢山の説教師がいた。ブライアンは適当に説教をするが、ひょんなことから「救世主」(メシア)と勘違いされる。ストーリーテラーはパーヴィス。
♪「神の子」 - "You're The One"(プラウライト、マーサー、合唱団)
ブライアンは民衆から救世主として崇拝され、彼を讃える歌が歌われる。ブライアンはあまりの騒ぎに、助けを求める。
会場では、観客と合唱団・ファーガソン以外のソリストたちに配られたペンライトが振られる。曲の途中で突然、バグパイプ集団が両脇から現れる。

第4幕『バロック & ロール』(Baroque And Roll)

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ベティ・ペイリン夫人のナレーション
第4幕序曲の後、ペイリン夫人が「ここまでのお話」として『ライフ・オブ・ブライアン』のストーリーを簡単に振り返る。ブライアンが市場での騒ぎからほうほうの体で逃げ出し、ジュディスと家に帰るが、靴を片方落としてしまったことまでが語られる。
♪「靴よ 万歳!」 - "Hail to The Shoe"(ソリスト4人、アイドル、合唱団)
ブライアンの落とした穴の開いた靴(サンダル)を、民衆は神の印と崇め奉る。一人の男(アイドル)が「靴なんか信じない」と吐き捨てるが、「異教徒」のレッテルを貼られ、民衆は彼を殺そうとする。
♪「愛のオペラ」 - "Amourdeus"(ファーガソン、マーサー)
ブライアンとジュディスによる睦みごとが、2人の歌だけで表現される。
タイトルはモーツァルトの名前「アマデウス」に目配せされている。
♪「メシアの目覚め」 - "The Chosen One Has Woken"(プラウライト、ファーガソン、マーサー、アイドル、合唱団)
翌朝、ブライアンがジュディスを家に連れ込んだことがマンディにばれる。慌てたブライアンが家の窓を開けると、外では民衆がおり、「救世主」の目覚めを歓迎する。民衆の一人(アイドル)がマンディに、処女かどうか尋ねる[注 17]
♪「育ててはみたけれど」 - "When They Grow Up"(プラウライト、ファーガソン、マーサー)
ブライアンが大人になったことを悟ったマンディが、見捨てないでほしいと今までの苦労を嘆く。ブライアンは誰しも大人になり、愛する人を見つけ親離れするものだと答える。
♪「ふるさとへ」 - "Take Us Home"(ジョーンズ、合唱団)
ウェールズの炭鉱作業員としてテリー・ジョーンズが登場する。ジョーンズと合唱団は黄色いヘルメットをかぶり、しがない労働者の自分たちが、暗闇の中で光を求めていると訴える。途中で紙吹雪が舞い始め、合唱団の1人が羊をデザインした傘を差す。
♪「メシアにあらず」 - "Not The Messiah"(ファーガソン、ギリアム、合唱団)
マンディに1分だけ説教をすることを許され、ブライアンは自分は救世主ではなく、1人1人自分で考えて生きることが重要だと説く。しかし集まった民衆は、言葉とは裏腹に自分で物事を考えようとせず、ブライアンの言葉を全く聞き入れない。
この曲の内容は、映画版のメッセージとして強調されていた部分である。
途中でテリー・ギリアムが現れ、「主体性の無い男」として1台詞だけ読み、立ち去る。
♪「個性的な人々」 - "Individuals"(アイドル、合唱団)
サングラスをかけたアイドルが、ハーモニカギターを持って再登場する。民衆を説得すると言って、ブライアンの意見をまとめたボブ・ディラン風の曲を歌い出すが、その歌詞はほとんど聞き取れない。アイドルの退場後、合唱団は全員でハーモニカを吹き鳴らす。

第5幕『不幸のアンサンブル』(Miserere Loves Company)

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♪「夢をつかんで」 - "Find Your Dream"(ファーガソン、マーサー、合唱団)
ブライアンの夢にジュディスが現れ、自由のためにブライアンは殺されるだろうが思想は生き続けると話す。人生は短いとブライアンが歌うと、死ぬ前に絶望せず夢を見つけるようジュディスが諭す。
メキシコ風の曲で、オーケストラのトランペット隊がソンブレロをかぶってスタンドプレイを始める。また、舞台袖から、ソンブレロとポンチョ、付けひげを着けたジョーンズ、ギリアム、ニール・イネスが、マラカスを振りながら登場する。更に、ソンブレロと付けひげ、フラメンコ衣装を着けたクリーヴランドもそれに加わる。
♪「逮捕!」 - "Arrested!"(パーヴィス、合唱団)
ブライアンは遂にローマ軍に見つかり、ビッガス・ディカス[注 18]によって捕らえられる。彼はピラト総督(ペイリン)の前に差し出されるが、総督は何故か「R」と「S」の発音ができず、民衆に笑われる。ピラトは苛立ちつつも、ブライアンを牢屋に連れて行くよう命じる。
♪「しっかり働け」 - "A Fair Day's Work"(アイドル、合唱団)
ブライアンの入った牢屋には、磔を望む変わり者の囚人ベンがいた。5年間逆さ吊りされていたベンは、磔をローマ人最大の功績と褒め称える。給料のためにしっかり働くよう説くベンだが、何故か曲の内容が『木こりの歌』をなぞり出す。合唱団が「今時ゲイなんか気にしない」と答えて曲が終わる[注 19]
♪「ラストソング」 - "The Final Song"(ファーガソン、マーサー、プラウライト、合唱団)
磔が決まったブライアンは、愛するジュディスへの思いを歌い、彼女もそれに応える。マンディも、ブライアンとの別れを悼み歌を贈る。
♪「人生の明るい面を見よう」 - "Always Look on the Bright Side of Life"(アイドル、ソリスト4人、合唱団)
磔されることで憂鬱になっているブライアンに、囚人の一人が「元気を出せ」と、口笛混じりに歌い出す。
会場ではペンライトが振られるほか、劇中登場したバグパイプ部隊が再登場する。

『木こりの歌』

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木こりの歌』 - "The Lumberjack Song"(ペイリンほか、合唱団)
「R」と「S」が言えないピラト総督が再登場し、突然「僕は総督なんかになりたくなかった...。僕は木こりになりたかったんだ!」と言い出して衣装を脱ぎ捨て、赤いチェックシャツ姿で『木こりの歌』を歌い始める。木こりの恋人はクリーヴランドで、カナダの騎馬警察としてジョーンズ、ギリアム、イネス、サンジーヴ・バスカー英語版など6人が登場する。テレビ版よりも、紹介される木の種類が若干多い。

映画版からカットされたシーン

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  • 東方三博士が、ナザレのイエスと勘違いして、生まれたばかりのブライアンを拝みに来るシーン
  • ナザレのイエスによる「山上の垂訓
  • の名を口にした罪人への「石投げ」
  • イエス・キリストに病気を治され、商売上がったりな元病人
  • ブライアンによる「ローマ人は帰れ」との宮殿への落書きと、彼を逮捕せずにそれを添削する百人隊長
  • 「人民戦線ユダヤ」などによる、ピラト総督の妻の誘拐未遂事件
  • ブライアンが宇宙人の宇宙船に拾われるシーン
  • 山奥で18年間沈黙を守っていた男 - 但し「靴を信じない男」との設定は残されている。
  • 決議文を書いていてブライアンを助けに行かない「人民戦線ユダヤ」
  • 過ぎ越しの祭りに合わせ囚人を解放しようとするピラト総督と、彼をからかう民衆 - ピラトの発音が笑われるシーンは残されている。
  • 十字架を運び、磔になる囚人たち
  • ブライアンを救ってくれない「人民戦線ユダヤ」、ジュディス、マンディ

キャスト

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2009年版(ロンドン)

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歌唱キャストのストーリーテラーとしての配役は割愛した。また、ソリスト4人の太字になった配役は、公式クレジットされたもの。この作品では、原案『ライフ・オブ・ブライアン』などのパイソン作品と同様に、1人が劇中で数役をこなしている。

キャスト 声域 役名 映画版での配役
エリック・アイドル
Eric Idle
バリトンくらい
Baritonish
ナレーター・進行役
無宗教を勧める不信心者
ローマの百人隊長
(ブライアンの本当の父親)
紀元前の羊飼いの1人 アイドル、ジョーンズ、ペイリン
命が惜しい「人民戦線ユダヤ」のメンバー 不明
スタン→ロレッタ
(「人民戦線ユダヤ」のメンバー)
エリック・アイドル
市場の説教師の1人 ギリアム、ペイリンほか
「人民戦線ユダヤ」に踏み込む
ローマ帝国軍の百人隊長
ジョン・クリーズ
説教するブライアンを救世主と勘違いする通行人 クリーズ、ジョーンズ、ペイリン、ギリアムほか
ブライアンの靴を信じず「異教徒」にされる男 テリー・ジョーンズ[注 20]
マンディに処女か尋ねる男 エリック・アイドル
ボブ・ディラン風の歌を歌う男
磔を望む囚人のベン マイケル・ペイリン
看守をおちょくり[注 21]を歌い出す囚人 エリック・アイドル
シャノン・マーサー
Shannon Mercer
ソプラノ
Soprano
紀元前の羊飼いの1人 アイドル、ジョーンズ、ペイリン
ジュディス(ブライアンの恋人、
「人民戦線ユダヤ」のメンバー)
スー・ジョーンズ=デイヴィース英語版
説教するブライアンを救世主と勘違いする通行人 クリーズ、ジョーンズ、ペイリン、ギリアムほか
ブライアンの靴を崇める人 クリーヴランド、ペイリン、クリーズ、アイドルほか
磔になる囚人の1人 不明
ロザリンド・プラウライト英語版
Rosalind Plowright OBE
メゾ
Mezzo.
紀元前の羊飼いの1人 アイドル、ジョーンズ、ペイリン
マンディ・コーエン夫人
(ブライアンの母)
テリー・ジョーンズ
市場の説教師の1人 ギリアム、ペイリンほか
説教するブライアンを救世主と勘違いする通行人 クリーズ、ジョーンズ、ペイリン、ギリアムほか
ブライアンの靴を崇める人 クリーヴランド、ペイリン、クリーズ、アイドルほか
ウィリアム・ファーガソン
William Ferguson
テノール
Tenor
紀元前の羊飼いの1人 アイドル、ジョーンズ、ペイリン
市場の説教師の1人 ギリアム、ペイリンほか
ブライアン・コーエン(主役) グレアム・チャップマン
クリストファー・パーヴィス英語版
Christopher Purves
バス
Bass
紀元前の羊飼いの1人 アイドル、ジョーンズ、ペイリン
レッジ
(「人民戦線ユダヤ」のリーダー)
ジョン・クリーズ
説教するブライアンを救世主と勘違いする通行人 クリーズ、ジョーンズ、ペイリン、ギリアムほか
ブライアンの靴を崇める人 クリーズ、クリーヴランド、ペイリン、アイドルほか
ビッガス・ディカス (Biggus Dickus)[注 18] グレアム・チャップマン
ブライアンをピラトに差し出した百人隊長 ジョン・クリーズ
磔になる囚人の1人 不明
マイケル・ペイリン
Michael Palin
特別出演 ベティ・ペイリン夫人(進行役)
「R」と「S」が発音できないピラト総督 マイケル・ペイリン
磔になる囚人を捌く看守 マイケル・ペイリン
木こりの歌』木こりのベヴィス マイケル・ペイリン
テリー・ジョーンズ
Terry Jones
特別出演 ウェールズの炭鉱作業員[注 22]
メキシコ人の男
『木こりの歌』カナダの騎馬警察
テリー・ギリアム
Terry Gilliam
特別出演 「自分は例外だ」とする主体性の無い男 不明
メキシコ人の男
『木こりの歌』カナダの騎馬警察
キャロル・クリーヴランド
Carol Cleveland
特別ゲスト出演 紀元前の羊飼いの1人 アイドル、ジョーンズ、ペイリン
メキシコ人のフラメンコダンサー
『木こりの歌』木こりの恋人 (オリジナル)コニー・ブース
ニール・イネス
Neil Innes
特別ゲスト出演 メキシコ人の男
『木こりの歌』カナダの騎馬警察
サンジーヴ・バスカー英語版
Sanjeev Bhaskar
特別ゲスト出演 『木こりの歌』カナダの騎馬警察
アンドレ・ジャックマン
André Jacquemin
『木こりの歌』カナダの騎馬警察
ジョン・アルトマン
John Altman
『木こりの歌』カナダの騎馬警察

この公演には、モンティ・パイソンのメンバーであるジョン・クリーズは参加していない。また、『ライフ・オブ・ブライアン』でタイトル・ロールとして主演したグレアム・チャップマンは、既に逝去している。

スタッフ

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2009年版(ロンドン)

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使用曲
作曲:ジョン・フィリップ・スーザ、アレンジ:ジョン・デュ・プレ
作詞作曲:エリック・アイドル
作詞:マイケル・ペイリンテリー・ジョーンズ
作曲:マイケル・ペイリン、テリー・ジョーンズ、フレッド・トムリンソン

エピソード

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関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 原題の "Messiah" は、英語読みならば「メサイア」が正しい。
  2. ^ ブライアンを救世主と勘違いして押し寄せた民衆に向かって、マンディが吐き捨てる台詞[2]
  3. ^ 演出のアイドルやデュプレ自身が、メイキングで言及している。なおヘンデルは、ドイツで生まれ英国に帰化しており、パイソンズの出身である英国では、自国の作曲家として扱われている(実際に、ドイツ生活より英国生活の方が長い)。
  4. ^ a b ロンドン公演のメイキングでデュ・プレ自身が言及。
  5. ^ 原文は以下の通り。英語では、"Matthew"はマタイ、"John"はヨハネの意味にも使われる。アイドルらしく、ダブルミーニングを使った文章。アイドルが言う「ジョン・レノンが制作に関係した事実」は無く、飽くまでジョークである。また、訳文中の「スケッチ」とは、日本でいう「コント」に相当する。"If our [Life of] Brian was by Matthew then this is by John (but more John Lennon and John Du Prez). In other words, it isn't sketches at all, but recitative and songs and the occasional Nine Carol Service Reader."[4]
  6. ^ ブライアンはナザレのイエスとほぼ同時に生まれた設定である。映画版では、イエス降臨を見逃す羊飼いたちの会話シーンが撮影されているが、尺の都合でカットされている(『ライフ・オブ・ブライアン』のディスクに未公開シーンとして収録)。
  7. ^ 原文:"We've been talking for a long time," said Idle, "about wouldn't it be fun to do something with an orchestra."[10]
  8. ^ 生存しているパイソンズ5人が勢揃いする公演は、2014年に45周年記念として行われた「復活ライブ!」を待たなければならなかった。
  9. ^ 原文:"It is rare you get to be silly on a mass scale."[11]
  10. ^ オーケストラは総勢120人、合唱団は総勢140人だった。
  11. ^ Blu-ray版[15]と、DVD版[16]。何故か原案の『ライフ・オブ・ブライアン』ではなく、パイソンズ映画第2作の『ホーリー・グレイル』と2本組販売がされている[17][18]
  12. ^ TVシリーズ『空飛ぶモンティ・パイソン』のオープニングテーマ。
  13. ^ ペイリンの名字は、元アラスカ州知事で、2008年の共和党副大統領候補だったサラ・ペイリンと同じである。
  14. ^ パート2でクリーズとペイリンが行う馬鹿げた聖公会の演説から。
  15. ^ 「ブライアンは手近なところで生まれた」、「彼は選ばれなかった民」などと歌われる。
  16. ^ 本作が目配せしているヘンデルの『メサイア』は、第2部の「ハレルヤコーラス」が有名な作品である。
  17. ^ 聖母マリアが処女のままナザレのイエスイエス・キリスト)を産んだため。
  18. ^ a b 英語の「Dick」には陰茎という意味があり[19]、この名前は英語圏では「でっかいちんちん」とも聞こえる(字幕でも同じように訳出されている)。
  19. ^ TVシリーズ『空飛ぶモンティ・パイソン』ではオカマやゲイを散々茶化しているが、それはトランスジェンダーや同性愛が認められていなかったことへの裏返しだった。メンバーのグレアム・チャップマンもまたゲイで、ゲイの人権拡大に向けて活動した1人でもあった。
  20. ^ ブライアンの飛び込んだ穴におり、彼のせいで18年間守った沈黙を破ってしまった男。
  21. ^ この部分は映画版でのチーキー氏(: Mr.Cheeky)に相当。
  22. ^ ジョーンズは実際にウェールズ出身である。
  23. ^ Hazel Pethig
  24. ^ BBCのホームページ[20]や本人のホームページ[21]などから、実質的なコンサート・マスターと思われる。
  25. ^ The Pipes of the Royal Scots Dragoon Guards

出典

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  1. ^ a b c Not the Messiah: He's a Very Naughty Boy (2010) - Release Info”. 2016年3月30日閲覧。
  2. ^ Monty Python - He's Not The Messiah - Monty Python's Life of Brian - YouTube
  3. ^ HANDEL 1742”. 2016年3月31日閲覧。
  4. ^ Eric Idle, [Email letter to] "The Pythons," 20 December 2006. Reprinted in Roy Thompson Hall Performance Program Insert, Summer 2007. p. 6. www.roythomson.com
  5. ^ Idle's Not The Messiah (He's A Very Naughty Boy) / The Official London Theatre Guide:”. 1 October 2010閲覧。
  6. ^ Eric Idle, introducing the performance 5 December 2007
  7. ^ Theodore Baerg - Don Wright Faculty of Music - Western University”. Western Music - Don Wright Faculty of Music. 2016年4月1日閲覧。
  8. ^ Shannon Mercer, soprano - BIOGRAPHY”. Shannon Mercer. 2016年4月1日閲覧。
  9. ^ Biography”. Jean Stilwell. 2016年4月1日閲覧。
  10. ^ Robert Cushman, "Not the Messiah," Festival07 Luminato Festival 2007 Program, p. 19
  11. ^ “Monty Python stars to stage reunion”. The Independent. (6 July 2009). http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/theatre-dance/news/monty-python-stars-to-stage-reunion-1733638.html 2016年4月1日閲覧。 
  12. ^ William Ferguson :: Tenor”. 2016年4月1日閲覧。
  13. ^ Not the Messiah”. BBC Radio 3 Programmes. 2016年4月1日閲覧。
  14. ^ Hazel Pethig - IMDb(英語)
  15. ^ モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア - Blu-ray”. 2016年3月31日閲覧。
  16. ^ モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア - DVD”. 2016年3月31日閲覧。
  17. ^ モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア/モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル - Blu-ray”. 2016年3月31日閲覧。
  18. ^ モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア/モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル - DVD”. 2016年3月31日閲覧。
  19. ^ Dickの意味”. Weblio英和辞書. 2016年4月1日閲覧。
  20. ^ Andrew Haveron - New Songs, Playlists, Videos & Tours - BBC Music”. BBC. 2016年3月30日閲覧。
  21. ^ Andrew Haveron - Biography”. 2016年3月30日閲覧。

参考文献

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  • Robert Cushman, "Not the Messiah (He's a Very Naughty Boy)", Festival07 Luminato Festival 2007 Program, pp. 17–21).
  • "Not the Messiah." Roy Thomson Hall Performance Program Insert, Summer 2007. pp. 5–13.
  • "Not the Messiah." Australia and New Zealand Tour 2007 Program.

外部リンク

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