ノエル・ショメル
ノエル・ショメル(仏: Noël Chomel、1633年11月3日 - 1712年10月30日)は、フランスの著述家、司祭。『日用百科辞典』(仏: Dictionnaire œconomique:『家事百科辞典』とも)の著者である。シャルモ(Jacques Alexandre de Chalmot)が蘭訳した、オランダ語の『 Huishoudelijk Woordenboek 』から馬場貞由、大槻玄沢が邦訳したものが、『厚生新編』となった他、蘭訳本は日本に多く輸入され、蘭学者に重用された本の1つである。
生涯
編集ガナで生まれた。サン=シュルピス教会の神学校に入り、ヴァンセンヌの森近くの邸園の管理を行い、農学に興味を持ち、ルイ14世の庭師ラ・カンティニから農学の知識を学んだ。
その後、サン・ヴァンサン(Saint-Vincent)の教区司祭としてリヨンに派遣されたが、1670年代には司祭の職をしりぞき、余暇に執筆した、百科辞典『日用百科辞典』は76歳の時に第1版が刊行された。
『日用百科辞典』は健康の保持法や引退生活の送り方、いろいろな魚の捕獲法や園芸・農業に関する秘訣や植物の知識、石鹸やデンプンの製造法、紡績の方法などが書かれ、項目はアルファベット順に配置された。
『日用百科辞典』の画像
編集参考文献
編集- Certaines sources le font naître à Paris ou à Lyon. Gannat est donné par Jean-Pierre Gutton dans * Les Lyonnais dans l'histoire, Privat, Toulouse, 1985.
- Le Journal des sçavans, XLII, p. 657, 1718.
- Le texte du premier volume de l'édition de 1767, lettres A-E, est consultable sur Gallica archive.
- Préface à l'édition de 1767, p. iv.
- Page 783. Orthographe modernisée.
- Page 198. Orthographe modernisée.
外部リンク
編集- “Huishoudelijk Woordenboek 画像”. 早稲田大学図書館. 2023年7月9日閲覧。
- “Huishoudelyk Woordboek 画像”. 京都外国語大学図書館. 2023年7月9日閲覧。