ネイキッド・シティ (ラスベガス)
ネイキッド・シティ (Naked City) は、ネバダ州ラスベガスの地区のひとつで、ラスベガス・ストリップの北側に位置している[4]。この地区は、ラスベガス・ストリップの北端、ラスベガス・ブールバードとサハラ・アベニューの交差点近くに位置している。
ネイキッド・シティ | |
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ラスベガスの地区 (Neighborhood) | |
座標: 北緯36度8分53.6秒 西経115度9分36.8秒 / 北緯36.148222度 西経115.160222度座標: 北緯36度8分53.6秒 西経115度9分36.8秒 / 北緯36.148222度 西経115.160222度 | |
国 | アメリカ合衆国 |
州 | ネバダ州 |
郡 | クラーク郡 |
市 | ラスベガス |
命名 | Northern Strip Gateway District[1] |
面積[2] | |
• 計 | 0.15625 mi2 (0.4047 km2) |
人口(2017)[3] | |
• 計 | 35,759人 |
• 密度 | 230,000人/mi2 (88,000人/km2) |
ZIPコード | 89030 |
市外電話番号 | 702 |
沿革
編集この一画では、1930年代から低層住宅の建設が始まっていた[1]。
1950年代には、サハラ・アベニュー、ラスベガス・ブールバード、ワイオミング・アベニュー (Wyoming Avenue)、インダストリアル・ロード (Industrial Road) で囲まれた一画に、当時としては近代的だったアパートが何棟も設けられており、地区内の小路には、セントルイス、ニューヨーク、ボルチモアなどと、アメリカ合衆国各地の都市の名が冠されていた[5]。その住人の多くはラスベガスの娯楽産業の従業員たちだったが、この地区が特に際立っていたのは、いくつか設けられていたプールで、ショーガールの女性たちが、日焼けの跡が残るのを嫌い、よく全裸で日光浴をしていたことだった[1][2][5]。一説には、これが「裸の町」を意味する「Naked City」という呼び方の由来とされている[1][2]。
その後、徐々に住民は離れ、荒廃が進むようになった[5]。地名の由来に関する別の説では、ラスベガスの中心がこの辺りから遠い南側へ移っていった1970年代に、犯罪が多発するニューヨークを舞台にした1948年の映画『裸の町 (Naked City) やテレビドラマ『裸の町』になぞらえてこの呼び名が広がったともいう[1]。
1992年の時点で、ネイキッド・シティは、ラスベガスで最も問題を抱えた地区と評されていた[4]。その後、1996年にタワーで知られる大規模なカジノ・ホテル「ストラトスフィア」がラスベガス・ブールバード沿いに開業し、2007年にはコンドミニアム(高級マンション)も建設された[1]。
しかし、その一方で、古い住宅やアパートも部分的に残存しており、低所得者層が居住している[1]。2013年の時点でも、ラスベガスの中でも最も困窮した層が居住する地域とされている[5]。
このような状態の中、様々な再開発計画が取りざたされ、一部では投機的な不動産売買や地上げ行為も行われているが、本格的な再開発は進んでいない[1][2]。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h “Naked City gets face lift”. reviewjournal.com. 2017年8月18日閲覧。
- ^ a b c d “Naked City Area”. vegastodayandtomorrow.com. 2017年8月18日閲覧。
- ^ “Naked City Population”. buzzfile.com. 2017年8月18日閲覧。
- ^ a b Choate, Alan. “Naked City Buildings”. reviewjournal.com. 2017年8月18日閲覧。
- ^ a b c d Reza, James P. (2013年5月22日). “How did Naked City lose its clothes”. vegasseven.com. 2017年8月18日閲覧。