ニーデトルコ語: Niğde)は、トルコ中央アナトリア地方ニーデ県に属す都市で、同県の県都でもある。ギリシャ語名はニディ(Nigdi)。2000年の統計では人口34万8081人、標高は1300mである。

ニーデ
アラダラール山
アラダラール山
位置図
位置図
ニーデの位置(トルコ内)
ニーデ
ニーデ
位置図
北緯37度58分 東経34度41分 / 北緯37.967度 東経34.683度 / 37.967; 34.683
トルコの旗 トルコ
ニーデ県
等時帯 UTC+3 (FET)
郵便番号
51xxx
市外局番 0388
ナンバープレート 51
ウェブサイト www.nigde.gov.tr

アクサライの北にそびえるハサン山を擁するメランディズ山地と、ニーデ山塊の合間に位置する。山塊は変成岩のドームで、アンチモンや鉄の廃坑が残る。現在は純粋な白大理石が数箇所で掘られている。

歴史

編集

古来、この地はカイセリ(古代カエサレア)からギュレク峠Cilician Gates)へと至る交易路に面した肥沃な田園地帯であった。ヒッタイトアッシリアギリシャローマビザンティンに支配されたが、1166年にテュルクに落ち着き、13世紀初頭にはアナトリア屈指の大都市になった。ルーム・セルジューク朝崩壊後に独立したが、イブン=バットゥータによると荒廃していた。メフメト2世の代にオスマン帝国に入った。

1950年代から60年代にかけ、ブルガリアなどのバルカン諸国から流出したトルコ人が、トルコ当局の施策でこの地に入植した。

今日、ニーデの市街地はまだ小さく、庭園や緑地が残る。住民は総じて宗教的で、保守の傾向がある。

観光スポット

編集
  • アラダーラル山とボルカール山 - 登山やトレッキングに人気
  • アラダーラル国立公園
  • チフテハン温泉
  • ギュミュシュレール修道院 - ビザンティン時代のもの
  • 紀元前3世紀に築かれた、古代都市ティアナの遺構(水道橋やローマ風呂)

脚注

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集