ニャロメロン
ニャロメロン(にゃろめろん、1988年10月3日 - )は、日本の漫画家。
ニャロメロン | |
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本名 | 非公開 |
生誕 |
1988年10月3日 日本・大分県 |
職業 | 漫画家 |
ジャンル | 4コマ漫画 |
代表作 |
『週刊メロンコリニスタ』 『ベルリンは鐘』 |
公式サイト | 週刊メロンコリニスタ |
概要
編集Web漫画サイト『週刊メロンコリニスタ』管理人を務めている。
作品はシュールな4コマギャグ漫画が多く、実験的なメタ・ギャグを得意としている。
経歴
編集音楽家の両親(Jazz musician)の元に生まれる[1]。弟と妹も音楽をやっており、姉はフランスにてデザイナーでをしている。[2]。ニャロメロンとその家族全員は2023年に、大分県竹田市で行われた展覧会「The 坂本家」でコラボ共演している[3]。
子供の時から絵が好きで、高校時代の2006年ごろにYouTubeを見てオタク文化に触れたことがきっかけで創作を始めた。当時はオタクに対しての否定的な風潮もあり、家族や周りには創作をしていることを隠していたという。そのため、漫画家になる際に周囲から驚かれたという[4]。
大分大学在学[5]中には漫画研究部[6]で創作をする[7]傍ら、人工知能の研究をしており、漠然とプログラマーに将来なると考えていた。就活の時期にリーマンショックがあり、就職に恐怖を感じていたという。その後、秋田書店から仕事の打診が来たことで漫画家になっている。漫画家になる直前に、自分を売り込むために東京進出することも考えていたが、仕事の依頼が立て込んだことや不便がないために大分の実家暮らしを続けている[4]。
なお、最終学歴は大学院修士課程修了。そのまま博士課程に進学し、入学式では代表のスピーチまで行う。進学後は教授の片腕として研究を続け、アメリカの学会で発表するなどの研究を続けていたが、その年の夏、博士課程を休学。理由としてはそもそも博士課程に入ったのが就活を先延ばしするため[8]であり辞めたい気持ちがあったのと、前述の秋田書店からの仕事の打診が合わさり、休学した流れでそのまま中退している[9][10]。
2013年ごろに、TumblrとTwitterを連携しながら漫画をネット上で見てもらうスタイルを確立した。そのTumblrのサイトが週刊メロンコリニスタである。なお2016年ごろには、基本的にはTwitterに4コマ漫画を貼って読者に読んでもらい、一覧を見たい場合には週刊メロンコリニスタに来てもらうスタンスに変化している[4]。
2013年冬に秋田書店のWEBマンガサイト『Champion タップ!』にて商業デビューを果たす[11]。
人物・作風
編集4コマ漫画で最後にタイトルが来る独特のスタイルは、Pixivのコミュニティ「1時間で4コマ漫画を描く会」で出会った4コマ漫画仲間から勧められ採用したもの。5コマ目相当として、タイトルを付けている。「1時間で4コマ漫画を描く会」で鍛えられた結果、『ベルリンは鐘』連載当時4コマ漫画1本あたり1時間弱から1時間で書き上げている[12]。
『週刊メロンコリニスタ』の登場人物は皆極度にシンプルかつパターン化された絵柄のものに統一されているが、『ベルリンの鐘』など紙媒体向け作品では、商業的な目線で連載であることを考慮してキャラクターを作っている[12]。
2013年にインターネットスラングとして流行した「このあと滅茶苦茶セックスした」は彼のTwitterでの投稿が発祥である[4]。
作品リスト
編集漫画作品
編集連載
編集- バンバンドリドリ(『コロコロアニキ』2017年夏号 - 2021年春号[13]→『マンガワン』2021年3月15日[14] - 2022年8月22日) - 『BanG Dream!』を原作とする4コマ漫画。
- PSO2es ファンタシースターオンライン 2es ぎゅ。[15](『PSO2es』プレイヤーズサイト内 2017年10月11日 - ) - 『ファンタシースターオンライン2 es』(PSO2es)を原作とする4コマ漫画。
- ベルリンは鐘(『Champion タップ!』2013年12月19日 - 2018年6月28日、『マンガクロス』2018年7月12日 - 2019年7月11日)
- ベルリンは鐘 ヤッホー!(『週刊少年チャンピオン』2016年40号 - 2019年12号)
- マウントセレブ金田さん(『別冊少年チャンピオン』2019年4月号[16] - 連載中)
- ドラゴン娘のどこでもないゾーン(キャラクターデザイン:さいとうなおき、『週刊コロコロコミック』2022年7月8日 - 連載中) - 『デュエル・マスターズ』を原作とする4コマ漫画[17]。
読み切り
編集- ツカイマ(『週刊ヤングマガジン』2015年4・5合併号[18])
- 出張メロンコリニスタ(『キングオブギャグ4コマ』2015年[19]) - アンソロジー寄稿作品。
- 『僕の心のヤバイやつ』のアンソロジー寄稿作品(原作:桜井のりお、『僕の心のヤバイやつ』3巻特装版付属小冊子、2020年[20])
書籍
編集- 『濃縮メロンコリニスタ』マイクロマガジン社〈マイクロマガジン☆コミックス〉、2014年5月30日[21][22]、ISBN 978-4-89637-458-2
- 『ベルリンは鐘』、秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス・タップ〉2014年 - 2019年、全7巻
- 2014年12月10日発売[23][24]、ISBN 978-4-253-13081-3
- 2015年9月8日発売[25]、ISBN 978-4-253-13082-0
- 2016年9月8日発売[26]、ISBN 978-4-253-13083-7
- 2017年8月8日発売[27]、ISBN 978-4-253-13084-4
- 2018年8月8日発売[28]、ISBN 978-4-253-13078-3
- 2019年10月8日発売[29]、ISBN 978-4-253-13079-0
- 2019年10月8日発売[30]、ISBN 978-4-253-13080-6
- 『凝縮メロンコリニスタ』マイクロマガジン社〈マイクロマガジン☆コミックス〉、2015年12月25日発売[31][32]、ISBN 978-4-89637-546-6
- 『中学歴史がちゃっかり学べる ゆる4コマ教室』学研プラス、2018年7月13日発売[33]、ISBN 978-4-053-04752-6
- 『PSO2es ファンタシースターオンライン 2es ぎゅ。』、KADOKAWA〈電撃コミックスEX〉2019年、全1巻
- 『バンバンドリドリ』、小学館〈てんとう虫コミックス〉2020年 - 2022年、全4巻
- 『マウントセレブ金田さん』、秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉2021年 - 2024年、既刊3巻
- 2021年8月6日発売[34][35]、ISBN 978-4-253-29241-2
- 2022年9月8日発売[36]、ISBN 978-4-253-29242-9
- 2024年9月6日発売[37]、ISBN 978-4-253-29243-6
- 『ドラゴン娘のどこでもないゾーン』、キャラクターデザイン:さいとうなおき、小学館〈てんとう虫コミックス〉2023年 - 、既刊3巻(2024年10月28日現在)
- 2023年4月28日発売[38]、ISBN 978-4-09-143601-6
- 2024年1月26日発売[39]、ISBN 978-4-09-143684-9
- 2024年10月28日発売[40]、ISBN 978-4-09-149793-2
その他
編集出演
編集テレビ
編集- おっほ〜ゴッホみたいに言うな!!〜(2016年 - 2018年、TVQ九州放送) ※不定期出演ゲスト
脚注
編集- ^ ニャロメロンの2023年5月11日のツイート、2024年1月27日閲覧。
- ^ ニャロメロンの2023年5月11日のツイート、2024年1月27日閲覧。
- ^ “漫画家ニャロメロンさんら「坂本家」の展覧会 竹田市で28日まで”. 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate. (2023年5月17日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ a b c d “人工知能の研究→シュールな4コマ漫画家に ネット作家がプロになるまで”. HRナビ by リクルート. (2016年3月15日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ ニャロメロンの2019年9月23日のツイート、2024年1月27日閲覧。
- ^ “大分大学漫画研究部 [ 部員名簿 ”]. 大分大学漫画研究部 2024年1月27日閲覧。
- ^ “大分大学漫画研究部 [ WEB漫画 ”]. 大分大学漫画研究部 2024年1月27日閲覧。
- ^ ニャロメロンの2018年4月11日のツイート、2024年1月27日閲覧。
- ^ ニャロメロンの2018年4月11日のツイート、2024年1月27日閲覧。
- ^ ニャロメロンの2018年4月11日のツイート、2024年1月27日閲覧。
- ^ “4コマ作家ニャロメロン、秋田書店のWEBマンガサイトに”. コミックナタリー. (2013年12月19日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ a b “「完全に大喜利の感覚」ネット発の漫画家ニャロメロンが語る、4コマ漫画の奥深さ”. HRナビ by リクルート. (2016年3月18日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ “紙版ラストのコロコロアニキで「ペンギンの問題」復活、誌面連載作の今後も告知”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年3月15日) 2021年9月13日閲覧。
- ^ マンガワン/裏サンデー 2021年3月15日のツイート、2021年9月13日閲覧。
- ^ “PSOでネカマに遭遇経験持つニャロメロン、「PSO2es」公式マンガを執筆”. コミックナタリー. (2017年10月11日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ “別チャン大リニューアルで阿部共実ら新連載!次号より山本崇一朗の新作も”. コミックナタリー. ナターシャ (2019年3月12日). 2024年11月3日閲覧。
- ^ “「デュエマ」ドラゴンたちが女の子になった!ニャロメロンが描くシュールギャグ4コマ”. コミックナタリー. (2023年4月28日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ “ニャロメロン、ヤンマガに初登場!使い魔描くショートギャグで”. コミックナタリー. (2014年12月15日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ “ニャロメロン、えのきづら21作家、ギャグテーマの4コマアンソロで競演”. コミックナタリー. (2015年5月29日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ “「僕の心のヤバイやつ」3巻、しろまんた、丈、ニャロメロンら参加の小冊子付きも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年6月8日) 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ニャロメロン「濃縮メロンコリニスタ」刊行、店舗別特典も”. コミックナタリー. (2014年5月29日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ “濃縮メロンコリニスタ”. マイクロマガジン社. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “主役は鈴の姉弟!ニャロメロンのシュール4コマ1巻に絵描き歌や特典”. コミックナタリー. (2014年12月10日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ “ベルリンは鐘 第1巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ベルリンは鐘 第2巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ベルリンは鐘 第3巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ベルリンは鐘 第4巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ベルリンは鐘 第5巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ベルリンは鐘 第6巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ベルリンは鐘 第7巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ニャロメロンのシュール4コマ「メロンコリニスタ」単行本第2弾は「凝縮」”. コミックナタリー. (2015年11月29日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ “凝縮メロンコリニスタ”. マイクロマガジン社. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “【勉強嫌いさん必見!】コミック感覚で読める4コマ学習まんが 発売! ニャロメロン,うえたに夫婦,momo irone …人気作家のまんがでちゃっかり学ぼう。”. PR TIMES. (2018年7月13日) 2024年1月27日閲覧。
- ^ “ポンコツお嬢様ギャグ「マウントセレブ金田さん」1巻発売ですわ〜! 桜井のりおも推薦”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年8月6日). 2024年11月3日閲覧。
- ^ “マウントセレブ金田さん 第1巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “マウントセレブ金田さん 第2巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “マウントセレブ金田さん 第3巻”. 秋田書店. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ドラゴン娘のどこでもないゾーン 1”. 小学館コミック. 小学館. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ドラゴン娘のどこでもないゾーン 2”. 小学館コミック. 小学館. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ドラゴン娘のどこでもないゾーン 3”. 小学館コミック. 小学館. 2024年11月3日閲覧。
- ^ “ニャロメロン描くあの3人組、京都発ポップバンド・SATORIとコラボ”. コミックナタリー. (2015年6月29日) 2018年4月6日閲覧。
- ^ “ゲーム実況者12人がユニット・アソブンジャーとしてCDデビュー”. 音楽ナタリー. (2017年11月27日) 2018年4月6日閲覧。
外部リンク
編集- 週刊メロンコリニスタ - 公式サイト
- ニャロメロン (@nyaromeron) - X(旧Twitter)
- ニャロメロン(作品公開用) (@1h_m4) - X(旧Twitter)
- ニャロメロン - pixiv