ニシキベラ
海水魚
ニシキベラ(学名:Thalassoma cupido)は、スズキ目ベラ科ニシキベラ属の1種に分類される魚類。海水魚。
ニシキベラ Thalassoma cupido | ||||||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Thalassoma cupido (Temminck et Schlegel, 1845) | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ニシキベラ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
cupid wrasse |
分布
編集形質
編集体長は約20センチメートル。体色は非常に派手で特徴的である。背面は緑色、腹面は藍色で、体側には暗赤色の縦帯が伸びる。眼のまわりには紅褐色の斑紋がある。背鰭・臀鰭・尾鰭は青色であるが、それぞれに暗色の横帯がある。
沿岸の岩礁に生息する。
近縁種
編集- Thalassoma amblycephalum (Bleeker, 1856)
- Thalassoma hardwicke (J. W. Bennett, 1830)
- (英名)sixbar wrasse, six-banded wrasse
- (和名)セナスジベラ
- (分布)太平洋とインド洋。
- Thalassoma jansenii (Bleeker, 1856)
- Thalassoma lunare (Linnaeus, 1758)
- (英名)moon wrasse, crescent wrasse, lyretail wrasse
- (和名)オトメベラ
- (分布)紀伊半島以南。
- Thalassoma lutescens (Lay et E. T. Bennett, 1839)
- Thalassoma purpureum (Forsskål, 1775)
人間との関係
編集食用
編集ササノハベラやキュウセンなど、同じベラ科で大きめの魚は、西日本では美味しい食用魚として知られており、高級魚というイメージがある[2]。ニシキベラも味については同じで、美味な魚である[2]。日本の瀬戸内地方では食用にしており、剥がしにくい硬い鱗をそのまま利用して蒸し焼きにし、皮と鱗を一緒に剥がしながら中身を食べる[2]。身のほぐれが良いのも特徴の一つで、“野食ハンター”茸本朗はこれに近い食感を「アジの干物の身のほぐれの良さ」に例えた[2]。東日本では、西日本とは違ってベラの仲間の味の良さが全く知られておらず、また、熱帯魚のように派手な体色が「食べ物として美味しくない」という日本人にありがちな先入観も手伝ってか、むしろ不味いと思われており、全く食べられていない[2]。ただ、美味しいと言ってもニシキベラは小魚である。そのせいで商業ベースには乗らず、ほとんどの地域では利用されない[2]。当然、積極的に漁獲されることも無い[2]。
観賞用
編集色が鮮やかなので飼育されることがある。
参考文献
編集この節で示されている出典について、該当する記述が具体的にその文献の何ページあるいはどの章節にあるのか、特定が求められています。 |
- 多紀保彦・河野博・坂本一男・細谷和海『新訂 原色魚類大圖鑑 圖鑑編』北隆館、2005年12月15日。ISBN 4-8326-0820-7。
- 木村義志『フィールドベスト図鑑 日本の海水魚』学習研究社、2000年8月4日。ISBN 4-05-401121-7。
脚注
編集出典
編集- ^ Shea, S.; Liu, M.; Sadovy, Y. (2010). “Thalassoma cupido”. IUCN Red List of Threatened Species 2010: e.T187446A8537893. doi:10.2305/IUCN.UK.2010-4.RLTS.T187446A8537893.en 2022年10月16日閲覧。.
- ^ a b c d e f g 茸本朗 20210921.