ナポリよいとこ
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『ナポリよいとこ』(Neapolitan Mouse, 1954年10月2日)は、『トムとジェリー』の作品のひとつ。劇場公開時の題は『ナポリの豪傑ねずみ』。
スタッフ
編集- 監督 - ウィリアム・ハンナ ジョセフ・バーベラ
- 製作 - フレッド・クインビー
- 作画 - ケネス・ミューズ エド・バージ レイ・パターソン アーヴン・スペンス
- 背景 - ジョン・ディドリック・ジョンソン
- 音楽 - スコット・ブラッドリー
作品内容
編集トムとジェリーはナポリに観光に来ていた。船を下りていつものドタバタを始めるが、トムがジェリーをフライパンでぶちのめしたところをそこの住人であるネズミ・トーポにトムは成敗される。トーポから逃げた先でトムは青い犬に虐められていたが、この青犬もトーポが完膚なきまでに叩きのめして場を収める。
トーポは弱い者いじめを許さない正義感の強いネズミ。彼らがあの有名な「トムとジェリー(何故かナポリでは現実世界同様、彼らが漫画スター扱いされている)」だと気づいたトーポは、彼らにナポリの名所を案内する。
そんな彼らを行く先々でストーキングしていたのは、あの青犬とそのグルたち。トーポは彼らに気づき逃げ出す。そこでトム、ジェリー、トーポは協力して大きなチーズを転がして青犬たちを成敗することに成功。と、そこで船の汽笛が鳴り響く。トムとジェリーは、観光案内をしてくれたトーポに手を振りつつ、ナポリに別れを告げアメリカへと帰っていった。手を振るトーポ、そしてその後ろで青犬とグルたちも「Arrivederci!(また会おうな!)」と手を振るのであった。
登場キャラクター
編集- トム
- ジェリーと一緒にナポリを訪れるが、いつものようにジェリーを叩きのめしていたところをトーポに懲らしめられる。ジェリー共々「漫画界のスター」として有名だった事からトーポと和解。最後はジェリー・トーポと協力し、巨大チーズを転がして青い犬たちを追い払った。
- ジェリー
- トムと一緒にナポリ観光を楽しむが、ここでも例によってトムにいじめられる。その後はトムを懲らしめたトーポにナポリの街を案内してもらい、アメリカ行きの船が出港する直前には巨大チーズを転がして青い犬と2匹のグル犬を追い払った。
- トーポ
- ナポリに住んでいる、正義感が強い灰色のネズミ。ジェリーをフライパンで叩きのめしたトムと、そのトムをいじめた青い犬を成敗。後に彼らが漫画スターの「トムとジェリー」であることを知ると、彼らをもてなしてナポリの街を案内。最後はトム・ジェリーと協力してチーズを転がし犬を追い払い、アメリカへ帰国するトムとジェリーを見送った。
- 「トーポ(Topo)」の名はイタリア語で「ネズミ」を意味する。
- 青い犬と2匹のグル犬
- トーポに成敗された後、グル犬を2匹(白い犬とオレンジ色の小柄な犬)連れて復讐を企むも、トムらに巨大チーズで返り討ちにされる。3匹とも根は陽気でありトーポの後ろでアメリカへ帰国するトムとジェリーを笑顔で見送った。
備考
編集シリーズでも極めて珍しい実在する都市(ナポリ)を舞台とした作品である。ナポリが舞台ということもあり、サン・カルロ劇場、ヴェスヴィオ山や巨人の噴水、ニシダ島といった実在の観光名所が作中に登場する。